「この5ヶ月、井上亘より僕の方が密度の濃い時間を過ごしてきた」/若きIWGP Jr.王者田口選手を直撃!
今年7月6日、後楽園大会にて自身2度目の挑戦で稔選手からIWGP Jr.王座を奪取した田口隆祐選手。この5ヶ月で4度の防衛を積み重ね、次なる挑戦者として迎えるのは至宝初戴冠の日にIWGP Jr.タッグ獲りに失敗、突然の失踪後、単身メキシコへと渡っていた井上亘選手。
クッキリと明暗の分かれた両雄が再び交錯する12月8日大阪大会の目前、若きJr.王者を直撃した——。
–これまで井上選手とは何度か前哨戦で当たっていますが、その時の印象は?
田口「殺気が全面に出てきたというか、殺伐とした感じが備わってきたかなと。試合を組み立てて行く中で、若干新しい技を出していますけど、そういう部分で変わったという印象は無いです。ただ、井上亘はメキシコに渡って“気付いた”という言葉を使っていたのですが、僕も4月の大阪(4/13大阪での稔戦)の試合中に“これかな?”というものに気付いて。それから『(BEST OF THE )SUPER Jr.』(での上位進出)とベルトを獲る事に繋がった。僕はメキシコに行ったからといって、たった4ヶ月で変われる訳は無いと思っている。ただ、気付いたとなれば話は別。それがいつ何処で覚醒するかは分からない。今度のタイトルマッチで、井上亘の中で眠っていた何かが開花するのか? そこに対しての怖さはありますね。この前、(井上の試合後)コメントを聞いて、僕が気付いた部分です」
–井上選手はいくつか新技も披露していますが?
田口「警戒するのは、新型のトライアングルランサー。(11/11両国で)あれをやられて身動きが取れなかったので、入らせないようにしないと。あの技は単発ではかからないと思うので、まずはその前の大技に警戒しつつ、試合を進めていこうと考えています」
–あの“7月6日”から5ヵ月が立ちましたが?
田口「ベルト奪取から5ヶ月。この間、井上亘より、僕の方が密度の濃い時間を過ごしてきたと思っています」
–ここまで錚々たる顔ぶれを相手に4度の防衛に成功していますが?
田口「ここで世代的に近い井上亘とやるという事で、負ければここまで積み上げてきたものが一気に無くなってしまう。この後、見据えているものがありますので、そこに辿りつくまで負ける訳にはいかない」
–「またメキシコへ送り返してやる」という厳しいコメントもされていましたが?
田口「まぁ、あれはちょっと言い過ぎたかも知れませんが(苦笑)、そのくらいの覚悟を持って臨んで来てくれと。僕はチャンピオンなんで、井上亘が4ヶ月でどのくらいのものを身につけて帰ってきたのかを確かめてやる。胸を貸してやるから全力でぶつかって来い」
–その後はかねてから熱望している獣神サンダー・ライガー選手との防衛戦を?
田口「今まで全く無視されていたのに、(12/2)藤沢で向こうからやっと返事が来ましたから、それに答えないと。あの一件で、大阪で負けられないという気持ちがよりいっそう強まった。さらに、その次は(エル・サムライ)会長ですね」
–現在、同期でライバルの後藤洋央紀選手がヘビー級で活躍していますが?
田口「闘う接点はなかなか無いですけど、ここ最近はJr.とへビーの混成タッグの試合も増えているので、タッグならば当たる機会もあるかなと。ぜひ、やってみたいという気持ちはあります。ただ、こないだ(11/11)両国であれだけ凄い試合を見せられたので、同期として負けてられないという気持ちが芽生えました。これからは、僕らの世代で新日本プロレスを盛り上げて行きたい」
※田口選手が5度目の防衛戦を行なう大阪大会の詳細は以下のリンクよりご覧ください
12月8日(土)
大阪・大阪府立体育会館・第二競技場
18:00試合開始