越中、IWGPヘビー調印式に堂々と遅刻! 永田の怒りは頂点に!
4月26日、新日本プロレス本社大会議室にて、5月2日後楽園ホール大会で争われるIWGPヘビー級選手権試合の調印式が行なわれた。
ところが、予定時刻の16:00を過ぎても調印式が開始されない。慌しく走り回る新日本の社員の説明によると、挑戦者の越中詩郎選手の到着が遅れ、連絡が取れない状態だという。
予定から約7分が経過した時、王者である永田裕志選手が、菅林直樹社長と共に会見場に登場。所用があった関係で、すでに数時間前から新日本を訪れていた永田選手が、痺れを切らした恰好だ。
永田選手は「(越中は)時間が分かっているの?」と厳しい表情で社員に質問。そして、「日ごろ、“侍魂”とか、もっともらしいことを言っているくせに。いい気分はしないですね」と、越中選手への不満を記者団にブチまけた。
しかし、越中選手が現れる気配は一向になし。重苦しい雰囲気の中、ただ時間だけが流れて行く……。永田選手の苛立ちはさらに増して行き「俺より10歳年上で、人をハナタレ呼ばわりするクセに、時間にはルーズ。しょうがないオッサンだな」と、今にも爆発寸前だ。
“この調印式はどうなってしまうのか!?”と記者団の誰もが思った矢先、「永田、どこだ!」という叫び声がどこからともなく聞こえ、物凄い勢いで越中選手が会見場に突入! いきなり永田選手が座っていたイスを蹴り上げた。
即座に永田選手が立ち上がり、両者は一触即発の睨み合い。「少しぐらい遅れたからってガタガタ言うんじゃねぇ!」(越中)、「その前に謝れ!」(永田)と激しくやり合う。だが、ここは菅林社長が身を挺して制止し、ようやく調印式が開始された。なお、両選手のコメントは次の通り。
越中「今、新日本を引っ張っているのは、永田でも長州(力)でも何でもない。G・B・Hだ。G・B・HでIWGP(タイトル)を総獲りしてやる。まずは1発目、俺が熱い魂を持って5月2日に出て行き、永田を引きずり下ろしてやる。ファンのみんなに言ってくれ。熱い風を吹かせて俺がベルトを獲るって」
永田「過去の実績に加え、改めて“風”を吹かせた上で挑戦して来る越中選手に対し、大いに尊敬の念を持っていました。ただし、こうやって会見に遅刻して来る。反省の色もまったくない。そして、タイトルマッチが決まってからの(普段の)闘いぶりは、正々堂々と闘うという魂すらない……(ここで越中選手が『講釈タレてんなよ、この野郎!』と口を挟む)。お前のことを言ってやっているんだよ、オッサン! アンタの時代は、その髪の毛同様なくなったんだよ」
その後も、2人は激しい舌戦を展開。「年のことを色々言っているが、若けりゃいいってもんじゃない。年には年なりの闘い方があるんだよ。コイツ(永田)は何も分かってねぇ」と越中選手が言えば、永田選手も「アンタには天下は取れないよ!」と言い放ち、一歩も引こうとしない。
今回の越中選手の遅刻が、計算された心理作戦だったかどうかは今のところ不明。だが、G・B・Hの度重なる悪行によって蓄積されていた永田選手の怒りが、この一件で頂点に達したことは間違いない。
永田選手としては、5月2日のIWGPヘビー戦で越中選手を撃破し、一気にG・B・H壊滅を狙いたいところ。だが、28年のキャリアを誇り、いま最も勢いに乗っている越中選手が相手だけに、油断することは命取りとなる。
生き残るのは“澄み切った青い心”を持つ王者か? それとも、“侍の魂”を持つ挑戦者か?
決戦の時まであと7日!
※IWGPヘビー防衛戦と、IWGPタッグ王座挑戦。永田選手が二つのタイトルマッチに挑む後楽園2連戦の詳細は、以下のリンクよりご確認下さい。
5月2日(水)
東京・後楽園ホール
18:30試合開始
5月3日(木・祝)
東京・後楽園ホール
18:30試合開始