10月2日（土）～10日（日）、ノルウェー・オスロにて開催されたレスリング『世界選手権』に、新日本プロレスのオレッグ・ボルチン選手と石黒峻士（いしぐろ・たかし）選手が出場し、それぞれ悔しい結果ながら今後につながる闘いを見せました。

◆オレッグ「会社と永田監督に感謝」
フリースタイル125kgに出場したオレッグ・ボルチン選手は一回戦、二回戦と順調に勝ち上がり、準決勝でジョージアの怪物と対戦し惜しくも敗退。
ここでヒザを負傷したオレッグ選手は翌日の三位決定戦で痛み止めを打ちながらも必死で闘いましたが、モンゴル選手に一歩及ばず2ポイント差で悔しい敗戦を喫しました。

当初の予定では今年の4月から新日本プロレスに入門する予定だったオレッグ選手ですが、コロナ拡大の影響でフライトがキャンセルされるなどあり延期となっていました。
今回の「世界選手権」は代表に選ばれた本人が「最後にどうしても出場したい」とTEAM NEW JAPAN・永田裕志監督に直訴して実現したもの。

試合を終えたオレッグ選手は「本当は金メダルを獲って新日本プロレスに入門したかったけど、今はレスリングをやり切ったという達成感でいっぱいです。最後に世界選手権に出たいという自分のわがままを聞いてもらった会社と永田監督には感謝しかないです。これからは新日本プロレスに入門させてもらって、一所懸命頑張りたいです」と語っていました。

なお、オレッグ選手のヒザのケガはおそらくじん帯損傷で断裂ではなさそうとのこと。

◆石黒峻士は初戦で世界最強王者と対戦！
一方、フリースタイル97kg級に出場した石黒峻士選手は、なんと一回戦で2018・19年世界＆東京オリンピック王者のアブデュラシド・サデュラエフ（RWF）と対戦！
くじ運の強さ（悪さ？）を露呈しながらも懸命に向かっていきましたが残念ながら10-1で敗戦。

三位決定戦ではヨーロッパ王者のベラルーシ選手と対戦、いいところまで追い込んだものの逆転されて惜しくも敗戦となってしまいましたが、世界と渡り合えるパワーを見せました！

◆TNJ・永田監督「2人を見守って」
2人の激闘をオンラインで見守っていた永田裕志監督は「コロナ禍で練習や合宿もままならない中での世界選手権、両選手とも悔しい結果でしたが得たものは多かったはず。これからオレッグは新日本プロレスでプロレスラーを、石黒は2024パリ五輪を目指すことになります。2人の活躍を皆さんもぜひ見守ってください」と大きな期待を寄せていました。

◆試合結果
【125kg級】オレッグ・ボルチン（カザフスタン＝新日本プロレス職）５位＝19選手出場
３決戦　●［3-5］Munkhtur, Lkhagvagerel（モンゴル）
準決勝　　●［Ｔフォール、4:50=0-10］Petriashvili, Geno（ジョージア）
準々決勝　○［6-3］Koldovski, Aleksander（ウクライナ）
２回戦　　○［6-5］Olar, Egor（モルドバ）
１回戦　　　ＢＹＥ

【97kg級】石黒峻士（新日本プロレス職）22選手出場
敗復戦　●［4-5］Hushtyn, Aleksandr（ベラルーシ）
１回戦　●［Ｔフォール、1:46=0-10］Sadulaev, Abdulrashid（RWF＝ロシア・レスリング協会）

◆日本レスリング協会
https://www.japan-wrestling.jp/