現地時間・7月21日、AEWの『FYTER FEST NIGHT2』内で、IWGP USヘビー級王者のジョン・モクスリーが、かつて新日本プロレスで活躍していたランス・アーチャーの挑戦を受け、テキサスデスマッチでの死闘の末に敗戦、同王座から陥落した。
写真提供/AEW
この両者、2020年1.4東京ドームにて、当時のUSヘビー級王者・アーチャーにモクスリーが挑戦。反則裁定ナシのテキサスデスマッチルールで対戦し、最後はモクスリーが場外テーブルにデスライダーを敢行、アーチャーに10カウントKOで勝利し、USヘビー級王座を奪取した経緯がある。
今回、アーチャーの要望により、再びテキサスデスマッチルールで対戦となった両者。試合前にはリングサイドにBULLET CLUBのヒクレオが来場していることもアナウンス。この試合の勝者に、翌週のAEWの番組内で挑むことが併せて発表された。
この日のメインイベントにラインナップされたUSヘビー級選手権。まず、王者のモクスリーがベルトを手にリングイン。続いて、アーチャーが竹刀を持ち、セコンドのジェイク・ロバーツと入場したが、アーチャーがエプロンに上がった時点で突っかけるモクスリー。
竹刀を掴んで、背中や脚に連続ヒット! ここからド迫力のエルボー合戦。モクスリーはロープに飛んでヘッドバッド、だがアーチャーも強烈なショルダータックル、場外のモクスリーに回転しながらダイブと怒涛の攻撃。
再び竹刀を持って、場外でモクスリーを攻め立てるアーチャー。だが、モクスリーも観客席にアーチャーを叩きこみ、そのまま観客スタンド上部で激しい殴り合い、エルボー合戦。キレたアーチャーはなんと場内の観客(?)を持ち上げて、モクスリーにブン投げる場面も。
モクスリーはラリアットでアーチャーを場外に叩き落とし、トペスイシーダを狙うもこれはアーチャーがカット。アーチャーは、場外マットを剥ぐが、逆にモクスリーがむき出しの床にDDT炸裂! リング上で勝ち誇るモクスリーに場内からコールが発生。
DDTで額を割ったアーチャーに対し、モクスリーはフォークを持ち出して、傷口をえぐるとアーチャーが流血する大ピンチ。一方、ノリノリのモクスリーは場外にテーブルを2台も設置、さらに場外からパイプイスやゴミ箱をリング内に放り投げる。
逆襲に転じるアーチャーに再びフォーク攻撃で攻勢のモクスリー。さらに、アーチャーのヒザ裏を攻撃、さらにヒザへのイス攻撃からドラゴンスクリューとペースを握り、さらにアーチャーの右ヒザをイスで固定したところをセカンドロープから踏みつける非道攻撃。
しかし、モクスリーがゴミ箱のフタで殴りかかろうとしたところをアーチャーは強烈なパンチで一蹴。場内からは「THIS IS AWESOME!」チャントが発生しる。
ここから、モクスリーはエルボーから激しいナックル攻撃、噛みつき、だがロープに飛んだところをアーチャーがエルボー、ラリアットで逆襲。さらにレインメーカー式のラリアットを試みるが、これはモクスリーが投げっぱなしジャーマンで切り返す。しかし、アーチャーもビッグブーツで反撃、続いてレインメーカー式・スピニング・サイドスラム!
アーチャーはゴミ缶で殴打、さらにパイプイスを2脚並べて、そこへブラックアウトを狙うが、これはモクスリーが回避し、さらに背後から金的攻撃。モクスリーはパイプイスの並べ方をよりキケンな形に変えてニヤリと笑うが、息を吹き返したアーチャーがイスの背もたれに向けてチョークスラム!
アーチャーは、ビッグブーツから、対角線に走りこむが、モクスリーはカウンターのラリアット一閃!
さらに必殺のデスライダーを決めたモクスリーは勝ち誇って、場内のダウンカウントが進む中、余裕の表情を浮かべたが、ここでアーチャーがムクリと起き上がって、「ガアアアア!」と咆哮!
モクスリーは再びフォーク攻撃で黙らせると、場外で先ほどの場外テーブルに有刺鉄線ボードを設置する。エプロンから、アーチャーを叩き落そうと試みるモクスリー。だが、ここでアーチャーがモクスリーのフォークで顔面を突き刺して、形勢逆転。さらに、エプロンから強烈無比な場外チョークスラムを爆発!
これで動けなくなったモクスリーは、完全にノックアウト状態。場外でカウント10を聞いて、劇的なエンディング。なんとアーチャーがUSヘビー級王座を奪い返した。
大歓声に応えて勝利にひたるアーチャーだが、ここにリングに上がってきたのが、ヒクレオ。巨漢のモクスリーと対峙しても、対格差負けしないヒクレオはニヤリと笑って、次週のAEWのリングでの王座挑戦をアピールした。