DOMINION 6.21
- 日時
- 2014年6月21日(土) 15:30開場 17:00開始
- 会場
- 大阪・大阪府立体育会館
- 観衆
- 7,300人(超満員札止め)
-
第5試合 60分1本勝負
IWGPジュニアヘビー級選手権試合- (第67代チャンピオン)
- (チャレンジャー/BOSJ XXI優勝者)
-
飯伏 幸太
-
リコシェ
レフェリー|マーティー浅見
MATCH REPORT
飯伏のセコンドにはエル・デスペラード、リコシェのセコンドにはDRAGON GATEの望月成晃がついた。
序盤、飯伏がショルダータックルを浴びせるも、リコシェがヘッドスプリングで素早く立ち上がり、バク転とバク宙でフェイント。すると、飯伏がその場飛びムーンサルトプレスを繰り出すが、リコシェが回避。そして、間髪入れずにその場飛びムーンサルトプレスを放ち、飯伏の回避行動を見切って1回転で着地した。
その後、リコシェが飛びつきリバースDDT、その場飛びムーンサルトプレスを飯伏に見舞う。さらに、串刺しバックエルボー、背中へのローキック、変型逆片エビ固め、逆水平チョップ、キック連射などで追い討ちをかける。
苦しくなった飯伏は、トップロープへ一気に飛び乗り、振り向きざまにミサイルキックをお見舞い。これでリコシェが場外に落ちると、コーナー2段目からムーンサルトアタックを食らわせる。
リングへ戻り、飯伏が打撃連射とミドルキックでリコシェを倒し、その場飛びカンクーントルネードで押し潰す。だが、リコシェがハンマースルーを切り返して飯伏をコーナーにぶつけ、串刺しタックル、エプロンからの延髄斬り。さらに、スワンダイブミサイルキックで飯伏を場外に落とすと、赤コーナーから飛び出して青コーナーを飛び越え、ノータッチトペコンヒーロを敢行する。
リコシェの攻勢は続き、スワンダイブフライングボディアタック、go2sleepで追撃。そこからコーナー最上段へのぼるも、飯伏が立ち上がり、得意のスワンダイブ式雪崩式フランケンシュタイナーを敢行する。ところが、リコシェが前方宙返りで着地し、延髄斬りで逆転。さらに、ノーザンライトスープレックス&ブレーンバスターの連続攻撃へ繋ぐ。
その後、両者のキックが2連続で相打ちになり、リコシェがローリングソバット、ブラジリアンキック、エルボー。そこからベナドリラーを浴びせるが、直後に飯伏がオーバーヘッドキックで逆襲。
両者への大コールで場内が騒然とする中、飯伏がシットダウン式ラストライドで追撃。そして、コーナー最上段からフェニックススプラッシュを繰り出すも、リコシェが回避して自爆させる。
息を吹き返したリコシェは、スワンダイブシューティングスタープレスからフォールに行くが、カウントは2。するとリコシェは、ベナドリラーの体勢に入り、回避された直後にバックスピンキックを浴びせる。そして、再びベナドリラーを狙うも、飯伏がウラカン・ラナに切り返す。
これをリコシェが返すと、飯伏はハイキックでダウンを奪い、フェニックスプレックスで3カウントを奪取した。
試合後、飯伏がリコシェにトロフィーを手渡し、2人は抱き合ってお互いの健闘を称えた。
COMMENT
——フィニッシュは新日本で初めて、フェニックス・プレックスを使ったと思いますが。
飯伏「正直、彼の場合はもっと難易度の高い技は……今はどうかわからないですけど。もともとやってたいうのがあるんで。当然と言えば当然なんですけど。そこまでに追いつめられなかったっていうのもあるんですけど。でもあれしかなかった」
——今、『G1』のメンバーの発表があって、飯伏選手の名前もあり、開幕戦で棚橋選手との対戦が決まりましたが。
飯伏「非常に光栄ですね。今はちょっとまだ、このジュニアのベルトの余韻があるんですけど。これから対ヘビーも考えて練習します」
※ここでデスペラードが飯伏に向けて、コメント。
デスぺラード「(拍手で飯伏を祝う)おめでとうございます。(飯伏の握手を拒否)だけどね、『G1』に名前が入っててさ、ジュニアのベルト持ったまま、ヘビーの試合に出るか? この間は何回も言うのもアレだけどさ、『SUPER Jr.』にも出てねぇ。ベルト持ってて。それでヘビーのトーナメントに出る。それは面白くないでしょ? 見てる方からしたら。『SUPER Jr.』ってもんが挑戦者決定戦になってんじゃん。違うじゃん」
※ここへKUSHIDAが登場。
KUSHIDA「飯伏、飯伏。次の挑戦者、俺がいきたい。俺は先月、獣神サンダー・ライガーにこう誓ったんだ。『ジュニアをまた両国国技館に連れて行く、ジュニアを俺が引っ張っていくと』俺の志はそれだ。お前の志がどこにあるか俺は知らない。だけど次の挑戦者、俺でいく」
デスペラード「俺だっつぅの。俺が今話してたでしょ。まだそこまで言ってなかったけどさ。なんだよ、途中から入ってきて。どこまで話したっけ? 『G1』か。何回も言ってごめんね。これはもう夜な夜なLINEで話した通りだけど、なんでジュニアに出ないの? それは俺はさ、フォローしてたじゃん。もうジュニアに出ないのは新日本、DDTの2つが話し合ったことじゃん。俺のパートナーの飯伏くんが出たいって言ったってさ、会社が決めたら出れないじゃん。そこは前にも言ったよね。新日本、DDT、アイツらがコイツをこういう風にシリーズに参戦させるかハッキリ言わねぇと! 今日、大リコシェコールだよ! コイツは今ベルト持ってんだぞ。ジュニアのチャンピオンだろ。コイツのコールがなきゃ、おかしいだろうが! でも試合中はそう思って見てたけどさ。もうダメだ、『G1』に出んだろ? だったら俺が引っぺがしてやるよ。次俺だからな!」
——今の言葉を受けていかがですか?
飯伏「どっちでもいいですよ。自分は実際ベルトを持ってるわけだし。今、王者ですから。別にどっちでも。全部潰します」
リコシェ「何も言うことはないけど……今日のところはイブシの方がいいレスラーだったということだ。これで終わるのでなく、イブシとは再戦したい。今日はすばらしく輝かしい闘いだった。今日は負けたけど、俺が世界で一番であることは変わらないし、それは俺自身が一番よく知っている。そして、その気持ちでこれからも闘っていく。それはみんなよく知っていることだと思うし、今日の負けでその地位から落ちたとは思わない。また、これからもそれを証明する闘いをしていく。俺はスーパージュニアのタイトルを獲った。後はイブシの持つベルトだけだ。だから、またあのベルトを狙っていく。明日でもいい、来月でもいい、来年でもいい、再戦が組まれるなら、いつでも俺は彼と闘う。イブシがベルトを持ってる限りは……」