BULLET CLUB討伐の最前線に立つブリスコ兄弟の助太刀としてライガーが加わった6人タッグ。この一戦を裁くタイガー服部がリングインすると、ホームタウンということもあって会場から「タイガー」チャントがわき上がった。
大歓声に迎えられたBULLET CLUB。ライガーが先発を買って出ると、BULLET CLUB側は“ハングマン”の異名を持つペイジが絞首刑用のロープを高々と掲げてアピール。首の負傷でディアボーン大会を欠場したライガーを挑発する。そのまま6選手が入り乱れる乱闘となり、試合開始のゴング。すぐさま戦場はリング下に移された。
リングに戻ってからもブリスコ兄弟&ライガーが優勢だったが、リング下に落としたトンガにライガーがスライディングキックを見舞おうとロープに走った際に、エプロンからロアが腰を蹴りつけたの機に2度目の場外乱戦に。これでBULLET CLUBが優位に立った。
リングに戻ってからも3選手が交互にライガーを痛めつける。ロアとピアスを鉢合わせさせたライガーは、それぞれ掌底を打ち込んでピンチから脱出。マークにタッチした。
ここまでたまっていたフラストレーションを爆発させたブリスコ兄弟はBULLET CLUBをリング下に追いやって乱闘を仕掛ける。ペイジのエプロンを走りこんで放つシューティングスターアタックを浴びたマークだが、リングも戻るとライガーがペイジに掌底、トンガにランニング・ネックブリーカードロップを決める。そしてトンガをライガーボムで叩きつけると、マークがコーナー最上段から急降下ヒジ爆弾。これで勝負が決まった。
5.11トロントに続いてブリスコ兄弟にフォール負けを喫してしまったゲリラズ・オブ・デスティニー。ますますブリスコ兄弟のIWGPタッグ挑戦から脱げられなくなってしまった。
ライガー「1試合目(5.8シカゴ)でいきなり首の負傷ということで、2試合目(5.9ディアボーン)も出たかったんですけどドクターストップということで。こっちはドクターに逆らえないんだって。ドクターの判断は絶対だって。ということで泣く泣く1試合休みましたけど、ほかの試合、4試合中3試合出て、今日も最高の闘いができたんじゃないかと。もう、お客さんのノリも凄いし、それに乗せられた部分もあるし。アメリカに限らずメキシコもヨーロッパもそうだけど、新しい発見があるし、いけばファンがいっぱい待っててくれる、支えてくれるっていうのがあるんで、これからもどんどん海外に出て行きたいと思うし。『ライガー最終章』と言って、この前KUSHIDA選手に負けて、『ライガー引退するんじゃないか』っていう声もチラチラ聞こえますけど、俺はもう1回KUSHIDAとやりたいなと思うようになったし、今回のアメリカ遠征でもなんだろ、『レジェンド』『レジェンド』って言われてるけど、リングに上がって試合をしてナンボなんで、そういう意味でも1試合休みたくなかったんだけどなあ……そういうのがあるんで、まだまだアメリカに来て、借りたものを返さなきゃいけないんで。ちょうど流れた試合の相手がロデリック・ストロングだったでしょ?あいつには前にロスで負けてすっごい悔しい思いしてるから、絶対にやりたかったんだけどねえ……リベンジしたかった。その思いを汲んで、ROHも(ロデリックとの)カードを組んでくれたと思うんでね。今回の遠征ではそれが一つの悔いになってます。その借りを返しにまたアメリカに来たいと思いますし、海外遠征、これからもどんどん出て行きたいと思いますんで、皆さん応援よろしくお願いします」
−−帰国すると『BEST OF THE SUPER Jr.』が待ってます。
ライガー「ブリスコ兄弟と組んで最終戦での勝利。非常に気持ちいい状態で日本に帰れるんで、首の状態を治して、ベストの状態で臨みたいと思います」
−−そういえば今日の対戦相手はIWGPタッグ王者チームでしたね。
ライガー「そうだよ、BULLET CLUBだよ。まだまだ負けない。まだまだ全然いける。『SUPER Jr.』もキッチリいきます」