9月16日、神奈川県座間市の在日アメリカ軍基地・キャンプ座間において、『CAMP ZAMA SLAMFEST VI』が開催された。
今回は基地内を一般開放する『ミュージックフレンドシップフェスティバル』に併せて行なわれ、立見も出るほどの大盛況!『SLAMFEST』ではお馴染みのアメリカ人選手に大声援、日本人選手に大ブーイングという逆転現象が起き、場内のムードは最高潮となった。
そんな中、メインイベントではIWGPヘビー級王者・棚橋弘至、『G1 CLIMAX 22』準優勝者のカール・アンダーソン、タマ・トンガがトリオを結成。オカダ・カズチカ&高橋裕二郎&YOSHI-HASHIと対戦し、棚橋が必殺のハイフライフローでYOSHI-HASHIを料理!
さらに試合後、アンダーソンが“因縁のリングアナウンサー”Mr.サンタナ氏を、ボディスラム&セントーンでお仕置き!もう1人の主役となった。
■『CAMP ZAMA SLAMFEST VI』
9月16日(日)
神奈川・キャンプ座間
観衆:※未発表
●第1試合 20分1本勝負
○マスカラ・ドラダ
(6分17秒 飛びつき変型前方回転エビ固め)
×アベルノ
★試合経過:序盤、ドラダが軽快なムーブで観客の喝采を浴びる。対するアベルノは、急所攻撃などのラフ殺法で逆襲。
しかし、ドラダがコーナー最上段からのムーンサルトアタックなどで巻き返し、最後はトップロープの反動を利用した前方回転エビ固めで鮮やかな3カウントを奪った。
●第2試合 20分1本勝負
高橋広夢
○井上亘
(5分48秒 ジャーマンスープレックスホールド)
×渡辺高章
BUSHI
★試合経過:9月23日神戸で桜庭和志&柴田勝頼を迎え撃つ井上&高橋(広)が登場。序盤、BUSHIが得意のトルニージョなどで攻め込むものの、井上組がローンバトルへ追い込み、試合の流れを支配し続ける。
その後、ようやくタッチを受けた渡辺が、串刺しドロップキック、ダブルアームスープレックスなどで井上に猛攻。だが、井上がカウンター水車落としで逆転し、最後はジャーマンスープレックスホールドで勝利を収めた。
●第3試合 20分1本勝負
○アレックス・シェリー
KUSHIDA
田口隆祐
(16分06秒 I-94→エビ固め)
×邪道
ロッキー・ロメロ
ロウ・キー
★試合経過:9月23日神戸で飯伏幸太の持つIWGP Jr.ヘビー級王座に挑戦する田口が登場。前王者のロウ・キーを相手に、互角の勝負を繰り広げた。
中盤、ロウ・キー組がKUSHIDAを孤立させ、集中攻撃を浴びせる。そんな中、ロメロが暴走して邪道と一触即発になるが、すぐに笑顔で仲直り。すると、KUSHIDAが前方回転エビ固めで邪道を“半ケツ”にし、延髄斬りで脱出に成功。
田口対邪道の場面では、田口がスワンダイブミサイルキック、コタローフェースクラッシャー。だが、ロウ・キーはスリーアミーゴをドラゴンスリーパーで切り返し、タイダルウェイブで逆転。
終盤、邪道がシェリーにビューティフルブリーカー、河津落とし、クロスフェースオブJADOとラッシュ。しかし、KUSHIDAがシェリーのフォローに入り、最後は合体技I-94で勝負が決まった。
●第4試合 20分1本勝負
○タイガーマスク
獣神サンダー・ライガー
(8分23秒 飛びつき回転十字架固め)
×外道
石井智宏
★試合経過:ライガーが外道に串刺し掌底、スライディングキックを食らわせ、快調な滑り出しを見せる。だが、場外戦に引き込まれて失速し、ラフ殺法で集中砲火にさらされてしまう。
それでもライガーは、外道の串刺し攻撃を両脚キックで迎撃し、カウンター掌底で逆襲。スイッチしたタイガーが、1人で外道と石井を蹴散らし、ハイキック、タイガードライバーで外道を追い込む。
すると、ライガーが石井に掌底、外道に空中胴締め落としをお見舞い。そしてタイガーが、飛びつき回転十字架固めで勝利した。
●第5試合 30分1本勝負
×キャプテン・ニュージャパン
内藤哲也
後藤洋央紀
(9分43秒 ボマイェ→片エビ固め)
飯塚高史
矢野通
○中邑真輔
★試合経過:いきなり中邑組が奇襲を仕掛けるが、内藤とキャプテンが矢野と飯塚に逆襲。しかし、内藤が場外戦で大ダメージを負ってしまい、長時間の苦戦を強いられる展開となる。
その後、内藤がカウンタードロップキック、スイングネックブリーカーで矢野に逆襲し、ようやく自軍コーナーへ帰還。スイッチした後藤がラリアット、串刺しラリアット、バックドロップで追い討ちをかける。
終盤、キャプテンが中邑にジャンピングショルダータックル、串刺しバックエルボー、エクスプロイダー。そして、内藤が延髄斬り、後藤が牛殺しで続き、キャプテンがコーナー最上段からダイビングヘッドバット。
しかし、中邑がかわしてキャプテンを自爆させ、矢野が場外からイス攻撃。そして中邑が、ハイキックからのボマイェで完勝した。
●第6試合 30分1本勝負
永田裕志
小島聡
天山広吉
○真壁刀義
(11分20秒 キングコングニードロップ→片エビ固め)
×TAKAみちのく
ハーリー・スミス
ランス・アーチャー
鈴木みのる
★試合経過:キャンプ座間でも実現した連合軍vs鈴木軍の因縁対決。小島がスミスに串刺しジャンピングエルボーを食らわせ、「いっちゃうぞバカヤロー!」をファンと大合唱。しかし、アーチャーがダイビングエルボードロップを妨害し、大乱闘が勃発。完全に孤立した小島が、長時間に渡っていたぶられる展開となる。
その後、小島がコジコジカッターで鈴木に逆襲し、替わった永田がミドルキック3連射、串刺しフロントハイキック、エクスプロイダー。対する鈴木は、エクスプロイダーをフロントネックロックに切り返した。
真壁対アーチャーの場面では、真壁が串刺しラリアット2連発、頭部へのパンチ連射で先制するが、アーチャーがカウンタートーキックで巻き返し、仲間と共にトレイン攻撃を敢行。
しかし真壁は、スイッチしたTAKAをカウンターラリアットで蹴散らし、キングコングニードロップで轟沈した。
●第7試合 30分1本勝負
タマ・トンガ
カール・アンダーソン
○棚橋弘至
(13分25秒 ハイフライフロー→片エビ固め)
×YOSHI-HASHI
高橋裕二郎
オカダ・カズチカ
★試合経過:IWGPヘビー級王者・棚橋が登場したメインイベント。中盤に起きた大乱闘をきっかけに、オカダ組がトンガの捕獲に成功。代わるがわるの攻撃でいいようにいたぶり続ける。
しかしトンガは、バックドロップで高橋に逆襲。タッチを受けたアンダーソンが、オカダをセントーン、ジャンピングパワーボム、カウンターゼロ戦キックなどで攻め立てる。
終盤は棚橋とYOSHI-HASHIの攻防となり、YOSHI-HASHIがカウンターラリアット、ブレーンバスター&ネックブリーカー。さらに、オカダ組がトレイン攻撃を仕掛け、YOSHI-HASHIがチャクラムで棚橋に追撃。
だが、アンダーソンがフロントハイキック、トンガがフライングボディアタックでアシストし、最後は棚橋がハイフライフローでYOSHI-HASHIを仕留めた。
試合後、『SLAMFEST』ではお馴染みのリングアナウンサーMr.サンタナがリングに乱入し、アンダーソンにクレームをつける。するとアンダーソンがMr.サンタナと握手をするが、直後にボディスラムで叩きつけ、セントーンでKO!これで場内が大歓声に包まれると、「アリガトウゴザイマス! シンニホンプロレスリング、イチバーン!!」とマイクアピール。最後は選手たちによるスペシャルサイン会が行なわれ、今年の『SLAMFEST』は幕を閉じた。