「決勝戦で“Apollo 55対決”を実現させる」(田口)/IWGP Jr.王者・タイガー選手、田口選手“SUPER Jr.直前”ミニインタビュー
次期シリーズ「BEST OF THE SUPER Jr.XVI」にエントリーする、IWGP Jr.ヘビー級王者・タイガーマスク選手(Aブロック)、田口隆祐選手(Bブロック)。5月16日栃木でのイベント終了後、この2選手を直撃した。
–「SUPER Jr.」開幕が迫っていますが、同じブロックのメンバーで気になる選手は?
タイガー「(Aブロックの)メンバーは、いつも闘っている相手ばかりなので手の内は分かるんですけど、やっぱりその中でも(プリンス・)デヴィット。彼自身、前回納得いっていないでしょう(昨年の『SUPER Jr.』のタイガーvsデヴィットにて、デヴィットが試合中に足首を負傷。レフェリーストップとなり、以降のリーグ戦を全休)。もちろん僕自身も納得いっていないので、今回デヴィットとの対戦は楽しみですね。あとは、野上(彰=AKIRA)さん。飛び技も丸め込み技も、色んなテクニックを持っていて、物凄く奥の深い選手ですから。警戒したいですね」
田口「他団体の選手が気になりますね。初めてやる選手が多いので。この前(5月5日後楽園ホール)、飯伏(幸太)選手を間近で見て、線は細いですけど、凄く重い蹴りを持っていた。僕は、蹴りを使ってくる選手が苦手なので。飯伏選手の飛び技ばかりに目を向けず、蹴りの対策を立てないといけないですね。まぁタイチに関しては変わってきていると思っているんですけど、まだまだですね。これは問題ないです。もう(勝ち星を)取っています」
–田口選手は前シリーズ、そのタイチ選手、ミラノコレクションA.T.選手に脚部をかなり攻められました。現在の脚部の状態はいかがですか?
田口「他の選手に知られたくないので、あまり深くは言いません。治っているのか、それとも治っていないのか。まだあいまいにしておきます」
–タイガー選手は、宿敵のブラック・タイガー選手も同じブロックですが?
タイガー「彼がどういうつもりで『SUPER Jr.』に臨んでくるのか分からない。僕を付け狙ってくるのか、それとも優勝を本気で狙ってくるのか。だから、僕は気持ちを切り替える。『SUPER Jr.』は『SUPER Jr.』だと思って、(ブラックを)特別に意識しないです」
–他団体の選手だと、プロレスリング・ノアの青木篤志選手もいますが?
タイガー「僕自身、逆に“対ノア”というよりも、『SUPER Jr.』を制したいというのがあるからね。当然ファンの中では対ノアという部分で見ているんでしょうけど、同じJr.の舞台に出ている以上、青木選手とは団体云々じゃなくて、Jr.としての素晴らしさを見せられればいいんじゃないかと」
–自分が属していないブロックで気になる選手はいますか?
田口「僕は、こっちにいる選手との方が対戦成績が悪いんですよね(苦笑)。(パートナーの)デヴィットは、シングルでも実力をつけてきていますからね。あとは、2年前の優勝者のミラノ、そして(IWGP Jr.の)ベルトを持っているタイガーさん。この3人が上がってくると思います。僕とデヴィットで決勝をやれば“Apollo 55対決”になるので。それが実現すれば、7月(5日後楽園)に参戦するモーターシティ・マシンガンズ(アレックス・シェリー&クリス・セイビン)に挑戦すると、名乗りも上げられるので。決勝戦を闘った2人のタッグが挑戦となれば、誰も文句はないでしょうし」
タイガー「田口には上がってきて欲しいですね。今、デヴィットと組んで物凄い試合をしていますし。あとは、飯伏君。この間、試合を見たけど、本当に動きが軽快。蹴りにしても天下一品。何をやらしても凄い。田口と飯伏君が上がって来ると思いますよ。あと、仮に僕が優勝戦線に絡めなかったとしても、この2人には上がってもらいたい。田口なんかは、もうベルトまであと1歩まで届いてますし」
–昨年、タイガー選手は打撃・サブミッションに重きを置いた、いわゆる“スーパータイガー”のスタイルで大会に臨みました。今年も何か考えていますか?
タイガー「今回はチャンピオンとして臨むから、相撲で言えば横綱じゃないですか。優勝を手に入れて、自分で守らないといけないというのがあるので。去年とは気持ち的にちょっと違う。ただ、当然『スーパータイガー+タイガーマスクが混ざったタイガーマスク』でエゲつない“強さ”を見せます。コスチュームに関してもそこまで変化はないですけど、分かる人には分かると思います」
–最後に意気込みをお願いします。
タイガー「各選手の質が上がっていますからね。本当に侮れないですよ。その中で僕自身は、自分の“城”を守ります。そして、チャンピオンとして優勝する(二冠王になる)のが使命だと思っています。期待していて下さい」
田口「僕のスタイルは『やられて、やられて、逆転する』。これは(エル・サムライ)会長の教えです。その会長と金本(浩二)さんの試合(1997年『SUPER Jr.』決勝戦)を超えるような試合をするのが僕の目標。会長は、あのエグい(雪崩式)リバースフランケンシュタイナーを食らっても、何事もなかったように立ち上がって優勝した。『プロレスラーは凄いな』と思いました。まだその試合を超える試合はできていないので、それを『SUPER Jr.』の決勝という同じ舞台で(成し遂げる)。あの感動・興奮を超えて、尚且つ優勝すれば言うことはないですね」
- 2009.5.16
- #Topics