新日本プロレスのレスラーたちの子供のころから若手時代、そして現在に至るまでの知られざる“めしの光景”を紹介していく「レスラーめし」新日本スマホ出張版。前回に続いて小島聡選手編の後半です。
前編ではこれまで噂されていた、もはやマニアという域を越えた“パン愛”について語ってもらったところ大好評!
今回の取材のために作ったTシャツとハッシュタグ #BREADCLUB が世界を駆け巡りました。今回はあらためてデビュー前や若手時代、そしてテンコジ2人きりのご飯の話などをうかがいました。
聞き手/大坪ケムタ
撮影/山本正二
協力/『メシ通』編集部
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■毎日のように「ハンバーグ食べたい! ハンバーグ食べたい!」って言ってたんですよ
――まずは子供の頃、好きだったご飯を教えてもらえますか?
小島「それはもう母親が作るハンバーグですね! 食卓に出るのは月に一回くらいなんですけど、もうそれが好きで好きでしょうがなくて、毎日のように『ハンバーグ食べたい! ハンバーグ食べたい!』って言ってたんですよ」
――子供が好きなものとしては定番ですけど、それはお母さんもプレッシャー過ぎます(笑)。
小島「毎日言っては『毎日食えるわけないだろ!』っていつも怒られて。肉とパン粉とたまねぎのオーソドックスなハンバーグなんですけどね、子供心にそそられるものがあって。本当に好きすぎて、ハンバーグの日は量を減らしたくないからって、サイコロひとかけ分くらいでご飯の一膳の半分くらい食べて、それで3,4杯ご飯食べるんです。それでハンバーグをなんとか余らせて、残りを翌日食べるのが好きでしたね(笑)。とにかく、すぐ食べ終わらせたくないんです!」
――パン同様の偏執的な愛を感じますね(笑)。
小島「だから今でもハンバーグを見ると、作ってくれた母親のことを思いだすというか……。パンもそうですけど“幸せの味”って感じですね!」
小学生のころからプロレスラーに憬れるも、周囲の反対もあって一度はサラリーマンとして就職した小島選手。しかし夢捨てがたく、レスラーへの道を歩み始めます。
小島「子供のころから普通に食いしん坊ではありましたけど、レスラーの体を作るために食べようって思うようになったのは、アニマル浜口ジムに入ってからですね」
――新日本プロレスに入る前ですね。
小島「一生懸命食べましたよ。当時はジムでトレーニングした後、人の二倍は食べなきゃって気持はありましたね。それから新日本に入門してからも、小原先輩(小原道由)に『とにかくたくさん食べろ』って怒られながら食べてましたね」
――小原さんは当時の新日本の寮でも厳しかったと聞きます。
小島「キツかったですねえ。それに当時は今の若い選手みたいに格好良い体を作っていくって観点がなかったから、お相撲さんじゃないけどとにかく『太れ太れ』って感じで、体重はあっという間に太りましたね。入門した時は89キロくらいだったのが、すぐ95キロくらいに増えて、海外行ったらまた食べる修行が待っていて。それで100キロ越えましたね」
――海外での食事はどんな量だったんでしょう。
小島「当時海外に住んでらっしゃった大剛鉄之助さんのもとでトレーニングしたんですけど、食事にノルマが決められていて、まず日本から行く時に5合炊きの炊飯器を持っていかされるんです。それで昼に5合、夜に5合って食べなきゃいけない。これは大変でしたね。あと外食もチャイニーズのビュッフェに行って、超大盛りの皿を最低でも3回はおかわりしてこい!って言われてて。厳しかったですね。ただ海外遠征って、その間にいかに自分が変わったかを見せなきゃいけないと思ってたので、体をより鍛えて大きくするために必死でしたよ」
――海外遠征で印象的な食べ物はありますか。
小島「イギリスやドイツに行ってたので、ソーセージがめちゃくちゃ美味しかったの覚えてますね。特にドイツのソーセージってやっぱり美味しいんですよ。それに日本でいうたこ焼きやみたいな感じの出店があちこちにあって食べてましたね。あれは美味しかったなあ……」
■セミ事件のセミは、隣の部屋の中西さんにぜんぶ掃除してもらって(笑)。「なんでワシがこんなことせないかんねん!」って言いながら
社会人を経験してから新日本プロレスに入門した小島選手。世代でいえば上が天山広吉・西村修、下が永田裕志・中西学らに挟まれた充実の世代。しかし小島選手は同期が他にいなかったのもあり、雑用などは一手に集中するのもあって新弟子時代はかなり大変だったそう。
――若手時代は雑用に加えて付き人もしてたと思いますが、小島選手は誰の付き人をされてました?
小島「いちばん最初は木村健悟さん。次が橋本真也さんですね」
――橋本さんはこの連載でもいろいろ逸話聞きましたけど、大変そうですねえ(笑)。
小島「でしたねえ(笑)。でも今思えば、あんなプロレスラーらしい生活を身近で見られていい経験だったなと思いますね。雑用とか、あといたずらも多かったけど、食事もたくさん連れていってもらいましたし。地方巡業で焼肉なんかよく食べに行きましたよ」
――橋本さんにはいたずらも結構やられましたか。
小島「いちばん有名なのは、セミを大量に部屋にばらまかれた事件ですね(笑)」
――もうそれだけでひどい!
小島「夏の暑い中、朝用事で外出ていって、夕方すぎに道場帰ってきたら、わたしの部屋に大量のセミがばらまかれてたんですよ(笑)。自分、セミが怖くて触れないんですよ!
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