■マスコミとの質疑応答
——「苦手意識もある」という棚橋選手の発言について、永田選手はどう感じましたか?
永田「まあ、過去のことですからね。4年前に闘ったときと、いまの棚橋弘至というチャンピオンはぜんぜん違うと思ってますんで。以前はどちらかというと、闘いながら『立て!立て! 這い上がって来い!』みたいにハッパをかけるようなところがありましたが、今回はそれをやっていたら僕自身が逆に足元をすくわれることになりかねないぐらいの力をつけてますんで。今回は愛情をもって、自分自身で毒と化してより鋭い、エグい攻撃を仕掛けていきたいと思いますね。そうすることで、いままでのIWGP選手権の中身とは違う『これぞ新日本!』『これが新日本なんだ!』という試合をしたいと思います。そのためには毒にでも何でもなりますよ」
——「ファンからストロングスタイルの欲求を感じた」という永田選手の発言について、棚橋選手はどう思いますか?
棚橋「新日本のスタイルに僕はぜんぜんこだわりはなくて。まあ(自分は)“棚橋スタイル”なんで。永田選手の口からストロングスタイルという言葉が出るのは自然なのかどうなのか、ちょっと感覚的にはわかんないですけど、図式としては俺が新しく作ってきたプロレスラー像、プロレスのスタイル対昔のノスタルジックなプロレスという見方ができるんじゃないですかね?」
——いまの発言を聞いて、永田選手はどう感じましたか?
永田「お互いのポリシーが違うからこそ、それをぶつけ合ったときの闘いにエネルギーなり、衝撃が走るわけで。だからこそ、先ほども『自分の土場に引きずり込む』と言ったわけでして。やっぱり、過去の新日本の価値観とは違う価値観を築いてきて、いまの棚橋弘至という王者像を作り上げたという部分では、『この時代にすごいものを築いたな』というすごさというか、『すごいことをした』ということを僕は認めています。僕は逆に、ずーっと『新日本プロレスとは?』というものを突き詰めて、様々なものにチャレンジして、毒を浴びて、その中で強くなってきた。その答えがいまの自分のスタイルだと思ってますんで。でも、そういうイデオロギーをぶつけ合うということこそ、本来の新日本の闘いだと思ってますんで。もしかしたら、いままでの若い選手同士のIWGP選手権というものは『お互いが切磋琢磨して、お互いが伸びていこう』と、そういうような闘い。要はお互いのレベル向上のためにタイトルマッチ使う。そういう試合が多かったと思うんですね。ただ、棚橋弘至という自分の価値観をここまで完璧に築き上げた一つのスタイルと、僕が19年のキャリアの中でストロングスタイルというものを悩みながら傷つきながら築いてきた自負がありますので。それをぶつけあって、果たしてそこで何が生まれるか?当然、僕は引きずり込もうとしますし、相手はそうはさせじと僕を逆に引きずり込もうとするでしょうし。そこに出てくるエネルギーがあれば、それが浸透すれば、来年からはこのタイトルマッチ、後楽園ホールでは収まりきらないと思いますよ。そういう上では、お互いのイデオロギーのぶつけ合いが、今回のテーマになるんじゃないでしょうか?」
【写真:山本正二】
■『EXCITING BATTLE in 沖縄 2011 〜社会福祉チャリティ大会〜』
3月25日(金)18:30開始 沖縄・沖縄県立武道館
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■『NEW DIMENSION〜Pray,Hope,Power〜』
4月3日(日) 18:30開始 東京・後楽園ホール
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■『NEVER.6 〜ROAD TO THE SUPER Jr. 2DAYS TOURNAMENT〜』
4月7日(木)19:00開始 東京・新木場1st RING
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4月8日(金)19:00開始 東京・新木場1st RING
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