エアギターをかき鳴らしながら入場してきた棚橋。リングインしてコーナーに上ったときもエアギターを奏で、リングサイドの観客に遭えギターを投げ渡してから臨戦態勢に。
クリーンな展開で試合はスタート。サイダルもブレイクの際にエアギターのポーズをして棚橋を挑発する。ロープワークから棚橋がドロップダウンしたところへ、スライディングしながらヒザを叩き込んだサイダル。ローキック、ダブルニースタンプと攻め込み、速い動きで棚橋を翻弄する。
コブラツイストにとらえてサイダルの動きを封じた棚橋。技を決めながらエアギターのポーズ。珍しく振り子式のバックブリーカーを決め、逆エビへとつなぐ。ロープに逃げたサイダルは、棚橋がロープに走ったところ、カウンターのフライング・ニールキックを決めて反撃に転じる。ローキック、跳びヒザ蹴り、スライスドロップ、その場跳びムーンサルトプレスと畳み掛けるが、棚橋はカウント3を許さない。
棚橋をコーナーに座らせたサイダルは、雪崩式の攻撃を狙うも、エルボーで叩き落されてしまう。ならばと飛びつき式で雪崩式フランケンシュタイナーを決めた。そして丸め込みの連続でマウント3を狙ったが、棚橋はいずれもカウント2で返していった。
サイダルがぶら下がる形で決めてきたフロントネックロックをスイング&シャウトで切り返した棚橋はエルボーの打ち合い。逆水平、ローキック、ハイキックでラリーを断ち切ったサイダルだが、棚橋も相手の両腕をロックしてのジャーマンを決める。しかし、続いて放ったハイフライフローはかわされた。
サイダルのエアサイダルをヒザを立ててカットした棚橋は、スリングブレイドからハイフライフロー。これでカウント3が数えられた。
試合後の棚橋はエアギターをかき鳴らしながらリングサイドを1周。ゲートの向こうへ消えていった。
棚橋「最後のニューヨークでのカード(棚橋、オカダ、石井組vsリーサル、ロデリック、ジェイ・ブリスコ組)、実は楽しみにしてたんです。どんな化学反応が起こるかなって。でも、結果的にやらない方がよかったですね。全方位的に敵の方が面白いじゃないですか」
−−ROHで棚橋人気がさらに高まっているように感じました。見合っただけで「This is Awesome!」チャントが起こるなど……
棚橋「ありましたね。まあクッシー(KUSHIDA)もそうですけど、定期的に来ることの大事さ。日本で全国を回ることの大事さに通ずるところがありますね。インターネットもありますけど、ライブで見てもらうことが大事だなぁって。また(アメリカに)来ます。それを総括にしといてください。今回の遠征はちょっと消化不良のところもあったんでね。万全の体調で来ます」