USヘビー級トーナメントは
石井との死闘を制したケニーが優勝!
棚橋はビリーを下してインターコンチ防衛!
IWGPジュニアタッグはヤングバックスが防衛!
7月2日(現地時間)、昨日に続いてアメリカ・ロサンゼルスのロングビーチ コンベンション アンド エンターテイメント センターで『G1 SPECIAL in USA』が開催され、IWGPインターコンチネンタル王座戦や、初代IWGP USヘビー級王座決定トーナメント(準決勝&決勝)を中心に激闘が繰り広げられた。
第2試合ではUSヘビー級トーナメント準決勝第1試合として、1回戦でハングマン・ペイジを下したジェイ・リーサル、同じくマイケル・エルガンを退けたケニー・オメガが対峙。リーサルは序盤からリーサルインジェクションを炸裂させ、短期決戦を狙う。しかし、ケニーはリーサルの負傷箇所である脇腹を攻撃して動きを止めると、強引な体勢から片翼の天使に持っていきピンフォール。
第3試合はUSヘビー級トーナメント準決勝第2試合。1回戦で内藤哲也を沈めた石井智宏、そしてジュース・ロビンソンを撃破したザック・セイバーJr.が初対決を迎えた。石井は当たりの強さで主導権を握ろうとするも、ザックも細やかなテクニックで応戦。ザックの執拗な関節技に苦しんだ石井だったが、最後は垂直落下式ブレーンバスターで相手をねじ伏せた。
そして、メイン(第9試合)のUSヘビー級トーナメント決勝ではケニーと石井が激突。この一戦が今年3度目のシングル対決(戦績は1勝1敗)となる両雄は、死力を尽くして激闘を展開。中盤、ケニーは場外に設置したテーブルに向け、まさかのドラゴンスープレックスを敢行。だが、石井は驚異のタフネスを発揮。真っ向勝負でケニーを打ち崩しにかかる。試合中に「ニュージャパン」コールも発生した白熱の一戦は、ケニーがリストクラッチ式の片翼の天使で激勝。
試合後、初代IWGP USヘビー級王者となったケニーをBULLET CLUBのメンバー、超満員札止めのファンが祝福した。
第8試合ではIWGPインターコンチネンタル王者の棚橋弘至が、アメリカプロレス界の大物ビリー・ガンを相手に初防衛戦。ビリーはそのインサイドワークで棚橋の右腕にターゲットを絞ると、着実にダメージを与えていく。だが、棚橋も王者らしく堂々と応戦。途中、ビリーがタイツをつかみ、棚橋の臀部が丸出しになるシーンも見られた王座戦は、棚橋がハイフライフローで勝利。異国の地で初防衛に成功した。
第7試合はオカダ・カズチカ&ジェイ・ブリスコ&マーク・ブリスコ&ウィル・オスプレイが、Cody&バッドラック・ファレ&高橋裕二郎&マーティー・スカルと対戦。CHAOS&ROH連合軍とBULLET CLUBの総力戦は、それぞれが個性と実力を発揮。千両役者の攻防に場内が歓声に包まれる中、Codyがオスプレイにクロスローズで勝利。
第6試合はIWGPジュニアタッグ王者のヤングバックスがロッポンギヴァイスと防衛戦。これまで幾多の名勝負を繰り広げた両チームは、その集大成のような高度な攻防を展開。とくにヤングバックスの場外へのメルツァードライバーに、場内は大きくどよめく。最後はマットが粘るバレッタをシャープシューターで仕留めた。
第5試合ではIWGPタッグ王座を奪還したウォーマシン(レイモンド・ロウ&ハンソン)がエルガンとトリオを結成、タマ・トンガ&タンガ・ロア&ハングマン・ペイジと対戦する6人タッグ戦。外国人同士によるド迫力の肉弾戦は、ペイジがロウをライト・オブ・パッセージで撃沈。試合後はタッグベルトを手に、挑戦をアピールした。
第4試合では、L・I・Jがフルメンバー(内藤哲也&SANADA&EVIL&BUSHI&高橋ヒロム)で出陣し、ジュース・ロビンソン&ジェイ・ホワイト&ボラドール・ジュニア&ドラゴン・リー&ティタンの本隊&CMLL軍団と10人タッグ戦で激突。L・I・Jは得意のコンビネーションで主導権を握るが、スペルエストレージャたちも華麗な空中殺法で場内を沸かす。最後はジェイがBUSHIをシェルショックで撃破。
オープニングは獣神サンダー・ライガー&KUSHIDA&デビッド・フィンレーが、ヨシタツ&小松洋平&田中翔と対戦する6人タッグ戦。アメリカ修行中の小松と田中がイキイキとした戦いを見せ、ライガーやKUSHIDAが歓声を集めた一戦は、フィンレーがヨシタツにマフラーホールドでギブアップ勝ちを収めた。