内藤が世界ヘビーを奪取し4年越しのデ・ハポン締め!!
オカダが強豪ダニエルソンに執念の雪辱勝利!
フィンレーが三つ巴の戦いを制し初代GLOBAL王者に!
デスペラードがヒロムの快進撃を食い止め王座奪取!
ヒクレオ&ELPが毘沙門を討ち取りタッグ2冠王に!
タマが鷹木を撃破し意地のNEVER返り咲き!
EVIL&成田が海野&清宮に無法勝利!
上村が辻との同期のライバル対決に激勝!
“新社長”棚橋がNJPW WORLD認定TV王座初戴冠!
Catch 2/2がWAR DOGSからIWGPジュニアタッグ奪還!
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1月4日(木)、東京・東京ドームで新日本プロレス年間最大のビッグマッチ『ベルク Presents WRESTLE KINGDOM 18 in 東京ドーム』が開催された。
第1試合はIWGPジュニアタッグ選手権試合として、『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2023』優勝チームのCatch 2/2(フランシスコ・アキラ&TJP)が、第73代チャンピオンチームのクラーク・コナーズ&ドリラ・モロニー組に挑戦。おどろおどろしい姿のTJPは、ゴングを待たずに奇襲攻撃。だが、コナーズが首輪でTJPを分断すると、BC WAR DOGSはアキラを狙い撃ち。しかし、Catch 2/2はチームプレーで挽回し、TJPがモロニーに血のようなものを噴射。モロニーがひるむと、最後はCatch 2/2が2/2で沈め王座奪還に成功した。
第2試合のNJPW WORLD認定TV選手権試合では、昨年12月に新日本の新社長に電撃就任した棚橋弘至が、初代チャンピオンのザック・セイバーJr.にチャレンジ。ザックは次々と得意のサブミッションを仕掛け、棚橋を追い込んでいく。だが、棚橋も意地の反撃。終盤、両者は目まぐるしい丸め込みの応酬を繰り広げ、最後は棚橋が3カウントを奪取。TV王座初戴冠を果たした棚橋は試合後、あらためて新社長として所信表明を行なった。
第3試合はスペシャルシングルマッチとして、同期のライバル同士である辻陽太と上村優也が激突。凱旋帰国以来、初の一騎打ちを迎えた両者は熱のこもったせめぎ合いを展開。終盤、上村は辻のカーブ・ストンプをかわすと、怒濤のたたみかけ。変形の裏投げからドラゴンスープレックスで辻に大きなダメージを与えると、最後はカンヌキスープレックスホールドで3カウントを奪取した。
第4試合のスペシャルタッグマッチでは、海野翔太がプロレスリング・ノアの清宮海斗と越境タッグを結成し、遺恨深まるEVIL&成田蓮組と激突。試合はHOUSE OF TORTUREのメンバーたちが随所で乱入し、海野&清宮は苦しい戦いを強いられる。だが、息の合った連携で反撃し、終盤には清宮がEVILに掟破りのEVILを炸裂。だが、EVILはお返しのEVILで清宮を分断。最後は成田が海野をプッシュアップバーで殴りつけてから、DOUBLE CROSSを食らわせ撃沈。HOUSE OF TORTUREがなりふり構わず勝利を強奪した。
第5試合はNEVER無差別級選手権試合として、前チャンピオンのタマ・トンガと現チャンピオンの鷹木信悟がリマッチ。昨年、シングルで3度対戦し1勝1敗1引き分けの両者は、序盤から気迫あふれる攻防。共に下がらず、闘志をぶつけ合う。終盤、鷹木は相手のお株を奪う鷹木式ガンスタンを食らわす。だが、タマはラスト・オブ・ザ・ドラゴンを切り抜けると、スタイルズクラッシュを炸裂。続いてガンスタンからカバーするが、鷹木は必死にカウント2でキックアウト。しかし、タマが追撃のDSDで王座返り咲きを果たした。
第6試合はIWGPタッグ&STRONG無差別級タッグ選手権試合として、第99代IWGPタッグチャンピオンチーム&『WORLD TAG LEAGUE 2023』優勝チームの毘沙門(後藤洋央紀&YOSHI-HASHI)が、第6代STRONG無差別級タッグチャンピオンチームのヒクレオ&ファンタズモと対決。昨年の『WORLD TAG LEAGUE』で接戦を繰り広げた両チームは、連携技とチームの絆でつばぜり合いを繰り広げる。終盤、ヒクレオ&ファンタズモは後藤にスーパーサンダーキス’86を炸裂するが、後藤は必死にキックアウト。すると、巨漢ヒクレオがファンタズモのアシストを受け、なんとコーナー最上段から豪快にダイブ。この新技サンダーストラック’91で、G.o.Dがタッグ2冠王に君臨した。
第7試合はIWGPジュニアヘビー級選手権試合、第93代チャンピオンの高橋ヒロムが、チャレンジャーのエル・デスペラードと激突。宿命のライバル対決は、デスペラードが入場時のヒロムにトペ・コンヒーロを叩き込んで開戦。以降も両者は魂の攻防を展開し、「負けるか!」「絶対に負けねえ!」と気迫をぶつけ合う。最後はデスペラードが垂直落下式リバースタイガードライバーからのピンチェ・ロコで激勝。ヒロムのV8を食い止め、3度目の同王座戴冠を成し遂げた。
第8試合はIWGP GLOBALヘビー級選手権 初代王者決定3WAYマッチとしてウィル・オスプレイ、ジョン・モクスリー、そしてデビッド・フィンレーが対峙。序盤、オスプレイとモクスリーは邪魔者のフィンレーの動きを止めると、そこから一騎打ちのように白熱の攻防を展開。だが、復活したフィンレーがラフファイトで大暴れ。オスプレイとモクスリーも応戦し、三つ巴の王座戦は大荒れの様相に。終盤、フィンレーがピンチになるとコグリン&ゲイブが乱入するも、オスプレイとモクスリーが排除。しかし、最後は3人の必殺技が飛び交う中、フィンレーがオスプレイを新技オーバーキルで撃沈。
初代王者となったフィンレーは試合後、リングサイドでこの一戦を見届けた元WWEのニック・ネメス(前名ドルフ・ジグラー)と乱闘を繰り広げた。
セミファイナル(第9試合)はスペシャルシングルマッチ、オカダ・カズチカvsブライアン・ダニエルソン。両雄は昨年6月にシングル、さらに10月にタッグで対戦。どちらもダニエルソンが勝利するも、その代償として右腕や目を負傷。共に復讐を胸に臨んだ一戦は、ダニエルソンがオカダの右腕に狙いを定め集中攻撃。オカダも必死に応戦するが、終盤にダニエルソンは昨年6月にオカダからギブアップを奪った変型リバースダブルアームバーで捕獲。オカダは絶体絶命のピンチに陥るも、執念で切り抜けると猛反撃。最後は渾身のレインメーカーで死闘に終止符を打ち、雪辱勝利を飾った。
そしてメインイベント(第10試合)はIWGP世界ヘビー級選手権試合として、第7代チャンピオンのSANADAがチャレンジャーの『G1 CLIMAX 33』覇者・内藤哲也を迎撃。2005年の新日本の入門テスト以降、それぞれキャリアを重ねる中で、導かれるように交わりを見せてきた両雄が、ついにドームのメインで激突。SANADAと内藤は序盤から心理的駆け引きを含め、緊張感ある攻防を展開。内藤は首攻めで切り崩しにかかるも、SANADAも一歩も譲らず。試合が佳境に入るとSANADAがデスティーノ、内藤がデッドフォールと、相手の得意技を繰り出し意地をぶつけ合う。死力を尽くした攻防は最後、内藤がバレンティアからのデスティーノで粘るSANADAを撃破。
試合後、IWGP世界ヘビー初戴冠を果たした内藤がマイクを握ると、なんとEVIL&東郷が襲撃。場内がブーイングに包まれる中、EVILは「オマエに大合唱なんかやらせねえんだよ! 第8代IWGP世界ヘビー級チャンピオンは、この俺なんだよ!」と傍若無人に咆哮。するとSANADAがEVILをシャイニングウィザードで排除。内藤はSANADAに感謝を告げると、4年越しの東京ドームでの「デ・ハポン!」の大合唱で大会を締めくくった。
また、第1試合前には第0試合として20選手参加の「KOPW 2024」進出権争奪ニュージャパンランボーを実施。フジタ“Jr.”ハヤト(みちのくプロレス)や飯塚高史がサプライズ登場した時間差バトルロイヤルは、グレート-O-カーン、YOH、矢野通、そして石森太二の4選手が、明日の1.5墨田区で行なわれる「KOPW 2024」決定戦4WAYマッチの進出権を獲得した。