石井&ラッシュの奮闘及ばずオージーがV1!
トーナメント1回戦にジュースが乱入!
アーチャーがロッサーを破り決勝へ!
キャシディがゲイブリエルを下し王座防衛!
BC入りしたコナーズがDKCを一蹴!
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4月16日(現地時間・日)、アメリカ・2300 Arena(ペンシルバニア州フィラデルフィア)にて『Collision in Philadelphia』が開催された。
オープニングマッチではエル・デスペラード&ボラドールJr.のが日墨師弟タッグが、ROHで活躍したデリリアスとJET SETTERSのケビン・ナイトの異色コンビと対戦。ナイトはボラドールのスピードにも負けない身体能力を披露。デリリアスもトリッキーな動きで試合をかき乱す。だが、終盤にボラドールがデリリアスにバッククラッカーを食らわすと、そこからデスペラードがピンチェ・ロコにつなぎ勝利を決めた。
第2試合ではLA DOJO出身のアレックス・コグリンが、技巧派のトレイシー・ウィリアムズとROHピュアルールズマッチで対戦。ウィリアムズのテクニックに対し、コグリンは規格外のパワーで対抗。尻餅状態でウィリアムズをブレーンバスターの体勢で捕らえると、そこから立ち上がりマットに叩きつけ、場内のどよめきを誘う。最後はウィリアムズのローリングエルボーをかわしたコグリンが、ジャーマンスープレックスホールドで3カウントを奪取した。
第3試合は急遽決定した追加カードとして、ザ・DKCとクラーク・コナーズが一騎打ち。前日の4.15ワシントンの10人タッグ終了後、仲間割れした両者。そしてコナーズはデビッド・フィンレーの勧誘を受けて衝撃のBULLET CLUB入りを果たした。一夜明け、黒づくめのコナーズの入場時にはフィンレーが帯同。前夜の雪辱を狙うDKCは、ゴングを待たずに打撃で猛攻を見せる。だが、コナーズは荒々しいファイトで反撃し、最後は強烈なスピアーで一蹴した。
第4試合では前日のワシントン大会でNJPW WORLD認定TV王座戦で激闘を繰り広げた王者ザック・セイバーJr.とトム・ローラーが、それぞれシェイン・ヘイスト&バッドデュード・ティト、ロイス・アイザックス&ジョレル・ネルソンとトリオを結成し追撃戦。TMDKとTeam FILTHYによる6人タッグは、それぞれが持ち味を発揮。ローラーは昨晩のリベンジとばかりに、ローラーに果敢に攻撃を繰り出す。終盤、両軍入り乱れる大混戦の中、ローラーがティトにランニングニー。そして最後は必殺のNKOTBで息の根を止めた。
第5試合はホミサイド&ロッキー・ロメロ組と、5.3福岡で高橋ヒロムの挑戦を受けるIWGP世界ヘビー級王者のSANADA、そして4.27広島でヒロムのIWGPジュニアヘビー級王座に挑戦する金丸義信のJust 5 Guysが対峙。試合巧者が揃ったタッグマッチは、スリリングなせめぎ合いに。SANADAがパラダイスロックを決めると、場内は大きな歓声が巻き起こる。終盤、ホミサイドはSANADAにダ・コップ・キラーを狙う。だが、切り抜けたSANADAがオコーナーブリッジでホミサイドから3カウントを奪取した。
第6試合はAEWインターナショナル選手権試合として、王者のオレンジ・キャシディにゲイブリエル・キッドが挑戦。当初の対戦相手だったエディ・キングストン(AEW)の負傷欠場により、王座挑戦のビッグチャンスが舞い込んだゲイブリエルは、序盤から闘志を全開に。対するキャシディは持ち前の緩急自在のファイトで応戦。終盤、キャシディのオレンジパンチでゲイブリエルはロープに吹っ飛ぶも、その反動でラリアットを炸裂。さらに襲いかかるが、キャシディはマウストラップで押さえ込んで技アリのピンフォール勝ち。粘るゲイブリエルからベルトを守り抜いた。
第7試合は内藤哲也&高橋ヒロム組が、KENTA&チェーズ・オーエンズ組と激突。次期シリーズでタイトルマッチ2連戦を控えているヒロムは、エネルギッシュなファイトで場内を大いに沸かす。だが、BULLETタッグは狡猾な試合運びでペースを握らせない。終盤、L・I・Jはオーエンズに波状攻撃。連携のトルネードDDTを食らわすと、最後は内藤がデスティーノでオーエンズを沈めた。試合後、ロッキーが登場し、8月19日に今大会と同じ会場で『ALL STAR Jr. FESTIVAL U.S.A 2023』が開催されることを発表。場内は歓声と拍手に包まれ、ヒロムも喜びをあらわにした。
セミファイナル(第8試合)はIWGP USヘビー級王座ナンバーワン・コンテンダートーナメント 1回戦として、ランス・ランス・アーチャーとフレッド・ロッサーが激突。当初、アーチャーの相手はジュース・ロビンソンだった。しかし、前日のワシントン大会でのロッサーvsジュースにおいて、ジュースは入場時のロッサーを襲撃し、試合はノーコンテスト裁定に。これを受けて新日本はジュースのトーナメント出場資格を剥奪と、ロッサーの代替出場を発表した。
迎えた一戦はアーチャーの要求により“フィラデルフィア式ストリートファイトマッチ”に。劣勢のロッサーだったが、終盤に竹刀でアーチャーを滅多打ち。そしてSTCを決めるが、何とジュースが乱入し、反則パンチでロッサーをKO。最後はアーチャーがロッサーにショートレンジラリアットを叩き込み3カウントを強奪した。
メインイベント(第9試合)では石井智宏&リオ・ラッシュのCHAOSタッグが、オージー・オープン(マーク・デイビス&カイル・フレッチャー)のSTRONG無差別級タッグに挑戦。当初、棚橋弘至&石井智宏&リオ・ラッシュvsオージー・オープン&TJPが予定されていたが、棚橋が前日のワシントン大会で脇腹を負傷、またTJP選手がフライトトラブルのため今大会を欠場。石井&ラッシュが、前日にSTRONGタッグを奪取したオージー・オープンの牙城に挑むことに。
体格で優るオージー・オープンに対し、CHAOSタッグはひるまず応戦。ラッシュはスピード、石井は気迫あふれる攻撃で立ち向かい、場内も声援で後押しする。試合が佳境に入り、攻守が激しく入れ替わる中、フレッチャーは石井をグリムストーンで排除。そしてデイビスはラッシュにクローズユアアイズで大ダメージを与える。そして最後はオージー・オープンがコリオリスをラッシュを撃沈。CHAOSタッグの奮闘及ばず、王者組が初防衛に成功した。
試合後、フレッチャーが「これがニュージャパンプロレスだ。俺たちオージー・オープンが、知ってのとおり、世界を回す」とアピールし、大会を締めくくった。
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