オカダが渾身のレインメーカーで世界ヘビー奪還!
ケニーがオスプレイとの極限バトルに激勝!
ジュニアの至宝を巡る四つ巴の戦いはヒロムが勝利!
武藤が新日本ラストマッチでL・I・Jと注目の遭遇!
タマが怨敵アンダーソンからNEVER奪還に成功!
ザックが成田からギブアップを奪い初代TV王者に!
毘沙門がFTRとの接戦を制しIWGPタッグを奪取!
たむを破ったKAIRIに元WWEのモネーが宣戦布告!
TJP&アキラがYOH&ラッシュを下し王座防衛!
★月額330円!試合詳細&BSコメント、日記も読めるスマホサイト入会はコチラ!!
1月4日(水)、東京・東京ドームで年間最大のビッグイベント『アントニオ猪木追悼大会 WRESTLE KINGDOM 17 in 東京ドーム ~闘魂よ、永遠に~』が開催された。
本戦の幕開けとなる第1試合では、『SUPER Jr. TAG LEAGUE 2022』優勝チームのYOH&リオ・ラッシュ組が、IWGPジュニアタッグ王者のCatch 2/2(TJP&フランシスコ・アキラ)のベルトに挑戦。YOH&ラッシュはゴングを待たずに奇襲攻撃を仕掛けるが、TJP&アキラは花道でラッシュに強烈なアリウープを炸裂。その後、孤立したYOHを、王者組は多彩な連携で追い込む。だが、YOH&ラッシュもスピーディーなファイトで意地の反撃。終盤、攻守が激しく入れ替わる中、YOHはDIRECT DRIVEへ。だが、TJPが首固めで切り返して3カウントを奪取。王者組がV3に成功した。
第2試合は初代IWGP女子王者のKAIRIが初防衛戦として、スターダムの人気ユニット「COSMIC ANGELS」を率いる中野たむを迎撃。両者は序盤から感情ムキ出しでぶつかり合う。打撃の攻防から、たむはいきなりバイオレット・スクリュー・ドライバーを炸裂。だが、KAIRIはカウント2で跳ね返すと、カットラスからのインセインエルボーでたむを撃沈。すると初防衛に成功したKAIRIの前に、元WWEのサーシャ・バンクスあらため、メルセデス・モネーが登場。モネーはKAIRIをKOし、次期挑戦を強烈にアピールした。
第3試合では昨年の『WORLD TAG LEAGUE』優勝チームの毘沙門(後藤&YOSHI-HASHI)が、AEW所属のIWGPタッグ王者FTR(ハーウッド&ウィーラー)に挑戦。FTRは緻密な試合運びと、次々に繰り出す連携で毘沙門を追い込んでいく。だが、毘沙門も負けじと徹底抗戦。試合が佳境に入ると、FTRはYOSHI-HASHIにビッグ・リグを狙う。だが、YOSHI-HASHIが切り抜け、ここから毘沙門が一気に挽回。最後は孤立したハーウッドを消灯で沈め、王座奪還に成功した。
第4試合は『NJPW WORLD認定TV王座決定トーナメント』決勝戦として、成田蓮とザック・セイバーJr.が激突。両者は序盤から激しい打撃の応酬、すばやい関節の取り合いを繰り広げる。終盤、コブラツイストを巡る攻防から、成田はグラウンドに持ち込み足関節を狙う。だが、ザックはすばやい動きで腕ひしぎ逆十字で切り返し、電光石火のギブアップ勝ちをスコア。試合後、新たなベルトを手にしたザックの前にTMDKが登場。ユニットのTシャツを差し出すと、ザックはそれを受け取り、TMDKへの電撃加入が決定した。
第5試合はNEVER無差別級王者のカール・アンダーソンが3度目の防衛戦として、因縁深い相手である前王者のタマ・トンガと対決。タマは序盤からラフファイトを仕掛け、花道でのバーナードライバーで大ダメージを与える。その後も旋回式ガンスタン、コーナー最上段からのリバースガンスタンなど、大技で追い詰めていく。苦しい戦いとなったタマだが、意地を爆発。すばやい技の読み合いからアンダーソンに飛びつきガンスタンを決めると、最後は正調のガンスタンで王座奪還を成し遂げた。
第6試合では「武藤敬司新日本プロレスラストマッチ」として、武藤(ノア)がかつての付き人である棚橋弘至、そして新日本の時代を担う海野翔太とトリオを結成し、内藤哲也&SANADA&BUSHI組が対峙。“武藤全日本”でデビューを果たしたSANADAは先発を買って出ると、武藤との最初の攻防でいきなりラウンディング・ボディプレスを炸裂。だが、武藤もシャイニングウィザードで応戦。試合が佳境に入ると、海野が内藤をSTF、武藤がSANADAにドラゴンスクリューからの4の字固め、棚橋がBUSHIをテキサスクローバーを決め、場内を沸かす。最後はBUSHIに対し、棚橋がスリングブレイド、武藤がシャイニングウィザード、そして海野がデスライダーを炸裂し勝利を収めた。
また、第6試合終了後のバックステージに、プロレスリング・ノアの金剛が登場。昨年の1.8横浜アリーナで敗北を喫したL・I・Jに宣戦布告した。
第7試合はIWGPジュニアヘビー級王座戦4WAYマッチで、王者・石森太二、高橋ヒロム、エル・デスペラード、そしてマスター・ワトが激突。ジュニアの至宝を巡る四つ巴の戦いは、攻守が激しく入れ替わる目まぐるしい展開に。デスペラードが石森をヌメロ・ドス、ヒロムがワトをDで同時に捕え、ギブアップを競う場面も。空中戦では、ヒロムがコーナー最上段から決死のダイビングセントーンを敢行。4人が死力を尽くした王座戦は終盤、ワトがデスペラードと石森にレシエントメンテ IIを炸裂。ヒロムにも狙うが、これを切り抜けたヒロムが、最後はTIME BOMB IIでワトを撃沈。ヒロムが5回目の王座戴冠を果たした。
第8試合はダブルメインイベントⅠ、レック Presents IWGP USヘビー級選手権試合。王者ウィル・オスプレイがベルトを懸けて、かつて新日本で一時代を築き、現在はAEWでトップの一角を担うケニー・オメガを迎撃。世界中のプロレスファンが注目するドリームカードは、序盤から両雄が意地とプライドを真っ向からぶつけ合う。テーブルや金具むき出しのコーナーを使った危険を顧みない攻防に、場内は悲鳴に近い声が響く場面も。終盤、満身創痍の両者はエルボーの応酬を繰り広げ、そこからケニーがクロスアーム式ジャーマンスープレックスを炸裂。そしてリストをつかんだままカミゴェを炸裂すると、最後は片翼の天使で死闘に終止符。ケニーがUSヘビー2度目の戴冠を果たした。
そして第9試合はダブルメインイベントⅡ、『G1 CLIMAX 32』覇者のオカダ・カズチカが、IWGP世界ヘビー級王者ジェイ・ホワイトに挑戦。覇者と王者による頂上対決は、序盤から最後を飾るにふさわしいせめぎ合いに。途中、外道が乱入するも、オカダは蹴散らしてみせる。だが、ジェイはラフファイトと狡猾なインサイドワークを武器に、主導権を握らせない。白熱の攻防が続く中、一瞬のスキをついてジェイはブレードランナーを炸裂。しかし、カバーはオカダが執念のキックアウト。するとジェイはレインメーカーのモーションからブレードランナーを狙うも、オカダは切り抜けてレインメーカーをお見舞い。だが、ジェイも3カウントを許さない。終盤、オカダは延髄斬りを決めると、さらに掟破りのブレードランナーを食らわす。そして最後は旋回式のツームストンパイルドライバーから渾身のレインメーカーを決め、粘るジェイから3カウントを奪取。オカダが昨年6月の雪辱を果たし、世界ヘビー2度目の戴冠を果たした。
試合後、鷹木信悟が登場し次期挑戦をアピール。そして最後はオカダが「俺がIWGP世界ヘビーのチャンピオンでいるかぎり、51周年の新日本プロレスにカネの雨が降るぞ!」と咆哮。さらにアントニオ猪木さんに捧げる「1、2、3、ダー!」を行ない、大会を締めくくった。
このほか、第0-1試合では正式デビューに向けて修業中のボルチン・オレッグが、先輩の大岩陵平を相手にエキシビションマッチ(3分1本勝負)を敢行。力強い投げ技を繰り出し、正式デビューへの期待感を高めた。
第0-2試合では『KOPW 2023』進出権争奪ニュージャパンランボーが行なわれ、最後の4選手になった時点で決着となる時間差バトルロイヤル(出場19選手)は、大混戦の末、鷹木信悟、矢野通、SHO、グレート-O-カーンが勝利。1.5大田区での『KOPW 2023』決定戦4WAYマッチ進出権を獲得した。
第0試合終了後に行なわれたアントニオ猪木メモリアル6人タッグマッチでは、真壁刀義&小島聡&永田裕志組と藤波辰爾&鈴木みのる&タイガーマスク組が激突。タイガー服部さんがレフェリーを務め、それぞれが闘魂をぶつけ合った追悼試合は、真壁がタイガーの丸め込みを押しつぶして3カウントを奪取。試合後、藤波の音頭により、場内全体で「1、2、3、ダー!」が行なわれた。
【1月4日(水)22時~】『真夜中のレッスル&キングダム』新春1発目! 今回は「高橋ヒロム選手(前編)!配信時、タイトル戦はどうなってる!? 深刻な新日ジュニア“後継者”問題!」