レスリングどんたく 2016

日時: 2016年5月3日(火) 15:30開場 17:00開始
会場: 福岡・福岡国際センター
観衆: 5,299人（超満員）

MATCH REPORT

内藤が30分を越す死闘の末、石井を破ってIWGPヘビー初防衛！　
永田が柴田に激勝、新NEVER王者へ！　
ケニーは棚橋の挑戦アピールに対し、IC王座戦初のラダーマッチ要求！

5月3日（火・祝）、毎年恒例の『レスリングどんたく 2016』が福岡国際センターで開催され、6大タイトルマッチを中心に激闘が展開された。

4.10両国大会でIWGPジュニアタッグ王座を獲得したロッポンギヴァイスは、前王者組のリコシェ&マット・サイダル組とリマッチ。攻守が激しく入れ替わるスピードバトルは、リコシェ組がダブルのシューティングスタープレスでベルト奪還に成功した。

NEVER無差別級6人タッグ王座戦では、王者組の棚橋弘至&マイケル・エルガン&ヨシタツ組が、前王者組のケニー・オメガ&マット・ジャクソン&ニック・ジャクソンと対峙。試合はオメガ組がスプレー攻撃やラダー攻撃など、なりふり構わないダーティファイトでベルトを強奪。試合後、棚橋はオメガにインターコンチ挑戦をアピール。すると、オメガはラダーマッチなら受けると表明し、インターコンチ初となるラダーマッチの機運が高まった。

4.10両国大会でIWGPタッグ初挑戦にしてベルト奪取に成功したタマ・トンガ&タンガ・ロア組は、前王者組の真壁刀義&本間朋晃組を迎撃。挑戦者組は怒涛の攻めでゲリラズ・オブディスティニーを追い詰めるも、最後は相手チームをうまく分断した王者組が、本間をゲリラ・ウォーフェアで撃沈。

今年に入り、第三世代と熱闘を繰り広げているNEVER無差別級王者の柴田勝頼が、ベルトを賭けて永田裕志と3度目の防衛戦。互いの意地をぶつけあった真っ向勝負は、永田が執念のバックドロップで激勝。48歳の永田がNEVER王座を初戴冠した。
.
IWGPジュニアヘビー級王者のKUSHIDAは、“ジュニアのレジェンド”獣神サンダー・ライガーを相手に二度目の防衛戦。KUSHIDAは老獪なライガーの足攻めで大苦戦するも、最後はこだわりのホバーボードロックで勝利。試合後、両雄は固い握手で互いの健闘をたたえ合った。

第8試合からメインまでは、ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポンとCHAOSが威信を賭けたシングル3番勝負。その火蓋を切ったEVILと後藤洋央紀の一戦は、序盤から大乱戦となるも、EVILが豪快にEVILを炸裂させて先勝。

続くSANADAとオカダによるマッチアップは、新日本で初のシングルとなるSANADAが、そのポテンシャルをいかんなく発揮。前IWGPヘビー級王者を相手に身体能力の高さを見せつけるが、善戦及ばず、オカダがレインメーカーで3カウントを奪取。

そして、大トリは内藤哲也の持つIWGPヘビー級王座に石井智宏がチャレンジ。キャリア20年でIWGPヘビー初挑戦となる石井は持ち前の突貫ファイト、さらに多彩なヒザ殺しで王者を猛追。L・I・Jのセコンド乱入もオカダと外道が食い止め、石井は王座奪取まであと一歩のところまで迫るも、最後は内藤がデスティーノを炸裂させ、30分以上の死闘を制した。

試合後、オカダの挑戦アピールを受けた内藤は、マイクを握ると「トランキーロ、あっせんなよ！」と雄叫び。そして最後はL・I・Jメンバーと勝利のポーズを披露し、今年の『レスリングどんたく』を締めくくった。