石井との“大死闘”を制した真壁、NEVER王座を奪還!!
天山がNWA王座“V2”達成! ライガーは王座奪還ならず…!!
この日、グランメッセ熊本にて『レスリング火の国』が初開催。メインイベントは、ビッグイベントとしてはこれまた初となるNEVER無差別級選手権・石井智宏vs真壁刀義がラインナップ。2,460人(超満員)の観客を集め、『火の国』のタイトルに負けない大熱戦が繰り広げられた。
2.14仙台大会で予定されていた石井vs真壁だったが、真壁がインフルエンザでNEVER無差別級王座をまさかの返上。同大会で本間朋晃との新王者決定戦を制した石井と、前王者・真壁の因縁の王座戦がついに実現。
今回も一歩も引かないバチバチのハードヒットマッチを展開。石井は師匠・天龍源一郎のWARスペシャルに、投げっぱなしのタイガースプレックス、ドロップキックなど、“奥の手”を次々披露。真壁の得意技“ケサ蹴りチョップ”まで見せ、なりふり構わず攻めまくる。
一方の真壁もラリアットを惜しげもなく打ち込み、ノーザンライト、スパイダージャーマン、投げっぱなしドラゴンスープレックスまで見せて、死に物狂いでベルト奪取を狙う。
試合はなんと25分経過。真壁はキングコングハンマー連発、立ちあがろうとする石井の顔面にトップロープから強烈な角度のキングコング・ニードロップを叩き込んだ。最後まで粘った石井だったが、この一撃で万事休す。真壁がNEVER王座の奪還に成功した。
試合後は「オメーらよ、これがプロレスだろ?」と真壁節のマイクで場内を沸かせ、「これが本物のプロレスだ!! とりあえず、お礼だけは言ってやるよ。…サンキューな!」と熊本の夜を締めくくった。
この日、2度目のNWA世界ヘビー級王座の防衛戦に挑んだ王者・天山広吉は、巨体ながら身軽な男、ビッグダディ・ヤムヤムを挑戦者として迎え打ち、ムーンサルトプレスなどヤムヤム殺法に苦しむも、最後はアナコンダマックスで劇的にタップ勝利。V2を達成した。
4月のラスベガス遠征で、NWA世界ジュニア王座から陥落した獣神サンダー・ライガーは、王者のスティーブ・アンソニーとの奪回戦に挑んだ。しかし、試合終盤にブルース・サ—プ社長がライガーに急所攻撃、アンソニーはベルトでライガーを一撃。必殺の荒技・エクスクラメーションポイントでダーティー防衛をはたした。
また『レスリングどんたく2015』5月3日福岡国際センター大会でインターコンチネンタル王座を賭けて激突する中邑真輔vs後藤洋央紀、IWGPジュニアヘビー級王座を賭けて対戦するケニー・オメガvsアレックス・シェリーも前哨マッチで激しくやり合い、ヒートアップ。大一番へ向けての充実ぶりを見せつけた。