内藤の夢、ドームに散る!! IWGP王者・オカダが“V7”達成!!
ついに当日を迎えた新日本プロレスの総決算イベント、1月4日(土)『バディ ファイトpresents WRESTLE KINGDOM 8 in東京ドーム』大会。 観衆は、35,000人(満員)をマークする大盛況となった。
ファン投票で選ばれた最終試合は、IWGPインターコンチネンタル選手権・中邑真輔vs棚橋弘至。まず立会人のスタン・ハンセンが入場。続いて、棚橋弘至のテーマ曲を“世界的ギタリスト”マーティー・フリードマン(元メガデス)が生演奏。棚橋はエアギターを奏でつつド派手に入場。
一方の中邑はなんと女性ポールダンサーを従えての登場。新コスチュームでたぎりまくって花道を行進し、場内を沸かせた。
試合は、20分過ぎから、たがいの必殺技が次々炸裂。しかし棚橋のハイフライフロー、中邑のスライディングボマイェもカウント2でキックアウト…! 最後は、スタイルズクラッシュ、再度ハイフライフローを決めて、棚橋が逆転勝利。
白いベルトを手中にし、エアギター〜、初披露となるエアギターの新バージョンをマーティ・フリードマンが演奏。 さらにマイクを投げ捨て、地声を張り上げて「東京ドームのみなさん、愛してま〜す!!」と絶叫して、大会を締めくくった。
もう一つのダブルメインイベントは、オカダ・カズチカvs内藤哲也のIWGPヘビー級選手権。試合は、意外にもジックリした攻防からスタート。死力を尽くし、体力を削り合う両者。なんと25分を経過するロングマッチに。終盤、内藤がスターダストプレスにトライするも自爆。最後は、ドロップキック、背後からのドロップキック、必殺のレインメーカーと畳みかけたオカダが防衛に成功した。
第8試合は、プリンス・デヴィットに飯伏幸太が挑戦するIWGPジュニアヘビー選手権。デヴィットは、黒い棺桶に入って登場。しかも、全身に気味の悪いボディペイントを施しての入場となった。試合は、BULLET CLUBの無法介入がエスカレートするが、見かねたレフェリー陣が、猛抗議で退場させる一幕も。
最後は、フェニックススプラッシュをパーフェクトに決めて、飯伏が王座を奪還!! 試合後には、謎の白マスクの男がリングに登場し、意味ありげに飯伏に黒いバラの花束を手渡し、無言で去った。
第7試合は、『G1』以降、アゴの骨折で欠場していた後藤洋央紀が“高校時代からの盟友”柴田勝頼と復帰戦。復帰戦とは思えない、超ハードヒットな攻防にどよめきまくる場内。ラリアット、張り手、エルボー、キック、頭突きなどが乱れ飛んだが、最後は、昇天・改を完璧に決めた後藤が薄氷勝利。試合後、柴田がグロッキーの後藤に肩を貸して退場すると、万雷の拍手が降り注いだ。
第6試合は、真壁刀義vsバッドラック・ファレの因縁深まるシングル戦。ピンフォール、場外カウントなしの完全決着ルールが適用され、場外やリングでハードコアな展開が連発。真壁が失神者続出のバッドラックフォールでも立ち上がり、最後は必殺のキングコングニーを2連発、これでファレをKOした。
第5試合は、注目のグレート・ムタが矢野通とともに和太鼓や三味線のアレンジの生演奏に乗って、華麗に入場。試合は終盤、鈴木に捕獲された矢野がムタに「助けろ!」と命令するも、ムタは矢野に毒霧を噴射。しかし矢野がかわし、鈴木が毒霧を浴びると、すかさず矢野が鈴木を裏霞で丸め込んで、フィニッシュ。
第4試合は永田&桜庭vsダニエル&ホーレス・グレイシーの一戦。永田と桜庭は、ともにマシンマスク着用。サクマシンを被った子どもたちもサクトレインで入場。試合は、グレイシー流を貫くダニエル&ホーレスに、バックドロップやモンゴリアンチョップなどで応戦する永田&桜庭がリードするが、最後はダニエルが柔術着を使ったチョークでまさかの反則負け。
第3試合は、小島聡がロブ・コンウェイに再挑戦するNWAヘビー級選手権。立会人として“美獣”ハーリー・レイスもリングイン。試合は、コンウェイがズル賢くリードし、セコンドのジャックス・ダンも加勢するが、これは天山が阻止。最後はエゴ・トリップを防いでから、大逆転のラリアット2連発で、小島がNWA新王者となった。
第2試合は、『WORLD TAG LEAGUE』優勝のカール・アンダーソン&ドク・ギャローズが、K.E.Sこと、ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.のIWGPタッグに挑戦。試合は、ギャローズとランスがド迫力の攻防を展開。しかし、BULLET CLUBのタマ・トンガの介入もあり、最後はアンダーソンがランスをガンスタンで料理!! タッグベルトを奪った。
第1試合は、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のテーマがかかる中、映画に登場するタイムマシンカー・デロリアンに乗って、TIME SPLITTESが登場!! 試合は、4チームが持ち味を活かし、スピーディーに交錯する好ファイトが展開したが、最後は王者・ヤングバックスがタイチを抑え込んで、初防衛をはたした。