エルガンが無法ファイトをしのぎ、NEVER王者鈴木を場外葬!
イリミネーションはタグチジャパンが鈴木軍に激勝!!
オカダとEVIL、内藤と石井は遺恨がさらにエスカレート!
9月9日(土)、東京・後楽園ホールで『Road to DESTRUCTION』第3戦が行なわれ、ビッグマッチに向けた前哨戦を中心に激闘が繰り広げられた。
メイン(第7試合)は新日本本隊(マイケル・エルガン&棚橋弘至&KUSHIDA&田口隆祐&リコシェ)と鈴木軍(鈴木みのる&飯塚高史&エル・デスペラード&金丸義信&タイチ)によるイリミネーションマッチ。敗れた選手から退場し、最後まで一人でも残ったチームが勝者となる試合形式で、両軍が熱い火花を散らした。
9.10福島のNEVER無差別級王座、9.16広島のIWGPジュニアヘビー級王座&IWGPジュニアタッグ王座のトリプル前哨戦となった総力戦は、鈴木軍のダーティファイトにタグチジャパンがコンビネーションで徹底抗戦。
試合が加熱するなか、最初の脱落者となったのはタイチに丸め込まれたリコシェ。その後、鈴木軍ジュニアは田口を集中攻撃。しかし、田口はスキをついた押さえ込みで金丸をフォール。だが、すぐさまタイチが金丸のアシストを受け、田口をタイチ式外道クラッチにきって取る。勢いに乗るタイチはKUSHIDAを攻め立てるが、金丸の酒噴射攻撃が誤爆。すかさず、KUSHIDAはハンドスプリング式のキックでタイチを場外葬に。しかし、乱戦の中、KUSHIDAは飯塚のアイアンフィンガーフロムヘルを食らい、デスペラードの丸め込みで失格に。
両軍、一進一退の攻防の中、棚橋が足をうまく使ってデスペラードを場外に落とす。続いて飯塚にも同じように仕掛けるも、逆に突き落とされてしまう。これで本隊はエルガンを一人残すのみ。だが、発奮したエルガンは飯塚をエルガンボムで仕留めると、ついに鈴木と一騎打ち。なりふり構わず攻め込んでくる相手に苦戦したエルガンだったが、最後は延髄斬りで鈴木を場外に落とし、タグチジャパンを勝利に導いた。
第6試合は9.10福島のNEVER無差別級6人タッグ王座戦の前哨戦として、オカダ・カズチカ&石井智宏&矢野通組と内藤哲也&EVIL&SANADA組が激突。オカダとEVIL、内藤と石井が激しい攻防を繰り広げる中、SANADAが矢野のお株を奪うように急所攻撃からの丸め込みで勝利。試合後、内藤が石井を挑発し、両者はさらに遺恨を深め、オカダとEVILも視殺戦を展開した。
第5試合は9.24神戸でケニー・オメガのIWGPインターコンチネンタル王座に挑むジュース・ロビンソンが、デビッド・フィンレーをパートナーにチェーズ・オーエンズ&レオ・トンガ組と対峙。外国人同士によるタッグ対決は、BULLET CLUBがオーエンズのテクニックとレオのダイナミックな動きで攻勢に出る。しかし、ジュースは同士討ちを誘うと、最後はレオをパルプフリクションで撃沈。
第4試合はウィル・オスプレイ&ロッキー・ロメロ組とBUSHI&高橋裕ヒロム組によるジュニアタッグ対決。オスプレイがアクロバティックな動きで場内を沸かせば、オスプレイとのシングルマッチを熱望しているヒロムも真っ向から応戦。スピーディーでスリリングな好勝負は、ロッキーがノミスギニーでBUSHIからフォールを奪った。
第3試合では9.10福島、9.16広島、9.24神戸のビッグマッチ3大会にわたってIWGPタッグ王座戦(ゲリラズ・オブ・デスティニーを加えた3WAYマッチ)で激突するウォーマシン(レイモンド・ロウ&ハンソン)と、KES(ランス・アーチャー&デイビーボーイ・スミスJr.)が、それぞれ真壁刀義、TAKAみちのくをパートナーに前哨戦。ウォーマシンとKESは序盤からド迫力の肉弾戦を展開。最後は孤立したTAKAを、真壁がキングコングニーで料理した。
第2試合では後藤洋央紀&YOSHI-HASHI&バレッタ&邪道組とバッドラック・ファレ&高橋裕二郎&タマ・トンガ&タンガ・ロア組が対峙。序盤、CHAOSが小気味いいコンビネーションで攻め立てるも、BULLET CLUBも場外戦で挽回。その後も攻守が激しく入れ替わる中、バレッタが裕二郎に変形エビ固めで勝利。9.7後楽園でフォールを取られたリベンジを果たした。
第1試合は第三世代とヤングライオンによる混合6人タッグ、永田裕志&川人拓来&岡倫之組と中西学&北村克哉&海野翔太組が対峙。中西と永田のベテラン同士の熱い攻防に負けじと、若獅子たちも躍動。最後は岡が逆エビ固めでどっしりと腰を落とし、海野からギブアップ勝ち。試合後、中西と永田が乱闘を繰り広げ、火種を残した。