NEW JAPAN CUP 2015
- 日時
- 2015年3月5日(木) 17:30開場 19:00開始
- 会場
- 東京・大田区総合体育館
- 観衆
- 4,500人(超満員)
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第3試合 無制限1本勝負
「NEW JAPAN CUP 2015」1回戦※真壁刀義が2回戦に進出、高橋裕二郎戦が決定。レフェリー|タイガー服部
MATCH REPORT
本間がショルダータックル、アームホイップ、ボディスラムと畳み掛け、早くも小こけしを発射。しかし、真壁にかわされて自爆してしまう。
その直後、真壁が本間を場外へ放り出し、鉄柵攻撃を2連発。リングに戻ると、監獄固めでギブアップを迫る。
これを逃れた本間は、チョップとダブルチョップで真壁を倒し、再び小こけしを発射。だが、またも真壁にかわされてしまう。
しかし本間は、ブレーンバスターを仕掛けた真壁を反対に投げ捨て、逆転に成功。そこから串刺しジャンピングエルボー、フェースクラッシャーに繋ぎ、三度小こけしを放つ。だが、またも真壁が回避。
それでも本間は、追走式バックエルボーからのラリアットで真壁をダウンさせ、今度こそ小こけしをヒットさせる。しかし、真壁がパワースラムで巻き返し、串刺しラリアット、頭部へのパンチ連射、ノーザンライトスープレックスホールドとラッシュ。
ここからエルボー合戦になり、真壁が強打で打ち勝つ。そこから真壁がロープへスローイングすると、本間は足から崩れてしまう。
しかし本間は、カウンターこけしロケットで逆転。さらにもう1発こけしロケットを食らわせると、コーナー最上段からこけしを発射する。だが、真壁が回避して自爆を誘発。
その後、真壁のラリアットを本間が受け止める。すると真壁は、2発目のラリアットからフォールに行くが、本間がカウント1で跳ね返す。そこから両者のラリアットが2連続で相打ちになり、本間がロープへ走る。しかし、真壁がカウンターキングコングハンマーで吹き飛ばす。
続いて真壁は本間をコーナー最上段へ乗せ、スパイダージャーマンを仕掛ける。しかし、本間が抵抗してヘッドバットを連射し、コーナーで逆さづりになった真壁へ小こけしを発射。だが、真壁がかわして起き上がり、本間の後頭部へキングコングニードロップをお見舞い。さらに、本間をボディスラムで叩きつけると、(正調)キングコングニードロップでとどめを刺した。
この結果により、3月8日後楽園ホールで行われるトーナメント2回戦で、真壁と高橋が対戦することになった。
COMMENT
——インフルエンザから復帰して、トーナメント初戦を制して良いスタートを切れたかと思いますが?
真壁「いや、ダメだな。内容が良くねぇな。ちょっと勝ちを意識し過ぎたのか、ちょっとショボイ試合になったよな。まぁ変な話、勝負にさ、余裕なんかあっちゃいけねぇんだけどさ。本間のバカヤローがさ、どれだけ成長してるかって味わいたかったんだけど、そんな間もなく、終わっちまったってのが正直なとこだよな。でもよぉ、俺が言いてぇのは、本間のヤローがさ、今までは真壁のG.B.H。だけどよ、今となっちゃよ、半年? いや、違うな。数カ月の間にアイツは試合でもすげぇ試合して、客をつけてるし、結果も残してないようで残してるだろ。そういうの考えると、メディアの方でもそうだよな、しっかりとしたものを残してるから。敵としては上等だと思ったけど、まぁ満足いく試合内容じゃなかったってのは正直なとこだよな」
——しかし先日の沖縄大会よりも実践積んで、動きは良くなっていると思いますが?
真壁「やっぱ実践積まねぇと元には戻んねぇよ、この感覚はな。でもしょうがねぇ、こればっかりはそんなもん、俺のために用意されてるもんでもなんでもねぇしよ、試合なんて。だから是が非でもな、今日1回戦で本間とやって、同志とやって。でもよ、俺いつも考えてるのはよ、同志であって、仲間であって、ダチじゃねえんだ。それをきっちり試合で見せたと思うからよ。まぁかつての話をすりゃ、本間だけが俺に付いてきて、メディアでもそうだし、プロレスの相方としたってかなりの成績を残してるきてると思うし、そういった部分ではよ、これからもこの先もよ、成績もすげぇもんを見せてやろうと思ってるし。ヤツら間違いなく、この俺を倒してぇと思ってるだろうし、そういうとこだよな」
——本間選手が「真壁選手に勝つことが恩返しだ」ということをコメントされていましたが?
真壁「それがすべてだよ。変な話、今から数年前、箸にも棒にもかからなかった、俺も本間もな。それが今、ここまで這い上がってきたからよ。あとは目にもの見せるだけだよ。俺の感覚が今日鈍っただけだな、ただそれだけだ」
——2回戦は裕二郎選手に決まりましたが?
真壁「やりずらい相手ではあるよな。ヤツはヤツなりに、今まで生きてきて、『これじゃダメだ』と思って、いろんなもんたぶんアイツは模索してきたと思うし。その結果、楽な相手じゃねぇってのは確かだよな。だがよぉ、ところがどっこい俺は格が違うんだコノヤロー、経験が違うぜオイ。今の時代に成りあがってきたヤツと、ちっと前の苦しい時に成りあがったこの俺様の差を見せてやるよ」
——元NEVER王者対決でもありますが?
真壁「はい?」
——裕二郎選手は以前NEVERのベルト巻いていましたが?
真壁「そうなの? あのさぁ、こんなこと言いたくねぇんだけど、『ベルト持ってたからなんですか?』っていう部分だよな。じゃあ『今ベルト持ってた時の実力発揮してるのかい』って、俺それを言いてぇんだよな。まぁ俺も同じだよな、結局な。つい先日ベルト返上したろ? そんなこと考えたらよ、ついこの間は持ってた。でも今は持ってねぇんだ。そのハングリーさの闘いになるんじゃねぇの? と思うぜ。どっちがハングリーか、腹減らしてっか、むかついてっか、それじゃねぇ」
——NEVERのベルトを獲り返すためにも、『NEW JAPAN CUP 2015』優勝は必須だと思いますが?
真壁「いやいやいや、それは愚問だぜ。そんなの当たり前だぜ。このトーナメント上がってるヤツはよ、誰も負けることなんか最初から考えてねぇよな。ベルトは獲りてぇんだよ。腹の底から欲しいだよ、みんな。だからそれがよ、テメェの勲章になるチャンスになるだろ? だから是が非でも獲りてぇってのはよ、みんな見てればわかるよな。だからこそな」
——体が引き締まったように見えますが?
真壁「いや、たぶんそれは疲れてるから。俺、生まれてこのかた疲れてばっかりだから。俺、疲れて生まれてきたからさ」
——棚橋選手は疲れたことがない人ですが?
真壁「アイツとは対照的だよな。アイツ疲れたことないだろ? 俺生まれた瞬間疲れたもんね。それは産道通る時疲れるわ。なんの話だよ、お前。まぁそういうことだよな、なんにしたってよ、勝つこと考えねぇレスラーいねぇと思うからよ、それだけだよ」
本間「オレは、オレはまだまだ、真壁に思い入れを屈しなきゃ、成長できないのか。今日勝つ事が、今日勝つ事が、最大の恩返しと思ってやった。……でも負けた。でも負けた。でも、オレはこのままでは絶対終わらない。『みんなの“こけし”』があれば絶対に勝てる。今日負けたぐらい何とも思ってない。ただただ、悔しいだけ。悔しい! 悔しくて悔しくて。また次……ありがとうございました」