THE NEW BEGINNING in OSAKA
- 日時
- 2015年2月11日(水) 15:30開場 17:00開始
- 会場
- 大阪・大阪府立体育会館
- 観衆
- 7,500人(超満員札止め)
-
第10試合 60分1本勝負
IWGPヘビー級選手権試合- (第61代王者)
- (挑戦者)
※棚橋が2度目の防衛に失敗。AJスタイルズが第62代王者に。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
AJのセコンドとして、BULLET CLUBメンバーが総出で登場。一方、棚橋のセコンドにはキャプテンがつく。
序盤、AJが執拗なヘッドロックで絞り上げるも、棚橋が切り返して腕を取る。そして、AJのドロップキックをかわし、自爆を誘発。
それでもAJは改めて放ったドロップキックをヒットさせ、棚橋を場外へ落とす。それでも棚橋は素早くリングへ戻り、ドロップキックをお返し。場外へ転落したAJへエプロンからトペコンヒーロを放つも、回避されて自爆してしまう。
その直後、AJがレッドシューズ海野レフェリーの視線を反らし、アンダーソンたちが棚橋を一斉に襲撃。「帰れ」コールが巻き起こる。
リングへ戻ったAJは、バックブリーカー、串刺しジャンピングエルボー、バックドロップ、サーフボードストレッチなどで棚橋に追撃。しかし棚橋は、カウンターフライングフォーアームで逆転に成功。続いて、ショルダースルーでAJを大きく投げ飛ばし、ダイビングサンセットフリップで追い討ち。
さらに棚橋は、場外に落とされそうになってもトップロープを掴み、近づいて来たマットとニックをキックで蹴散らす。そして、逆上がりの要領で体を反転させると、AJの首を両脚でホールド。そのまま逆回転して場外へ落とす。
ここで棚橋はコーナー最上段へのぼり、ボディアタック式ハイフライフローでBULLET CLUBをまとめてなぎ倒す。ところが、その際の衝撃で大流血してしまい、AJがジャンピングネックブリーカーで逆襲。
次にAJは、ブレーンバスターで棚橋をニュートラルコーナーへ叩きつけ、スワンダイブフライングフォーアーム。すると棚橋はダルマ式ジャーマンスープレックスホールドで巻き返し、クラッチを離さずにもう1度ダルマ式ジャーマン。そして、なおもクラッチを維持するが、AJがレッドシューズ海野レフェリーにしがみつき、棚橋の急所へバックキック。
ところが、海野レフェリーがエプロンに立つ高橋に気を取られている隙を突き、棚橋がAJの急所を殴る。すると、AJが顔面パンチで反撃し、得意の打撃コンビネーションを繰り出す。しかし、途中で棚橋が張り手を食らわせる。
それでもAJはスタイルズクラッシュへ行くが、棚橋が前方回転エビ固めに切り返す。すると、AJがすぐに延髄斬りを見舞うが、棚橋がAJの足を取り、変型ドラゴンスクリューで報復。
棚橋の攻撃は続き、スリングブレイドからコーナー最上段へのぼる。ところが、ハイフライフローはAJが両膝を立ててガード。しかし、直後にAJが放ったスワンダイブファイヤーバードスプラッシュを、今度は棚橋が両膝でブロック。
ここで棚橋はコーナー最上段へのぼるが、AJがトップロープへタックルしたため、バランスを崩してしまう。これでコーナー上での攻防になり、AJが狙った雪崩式ブレーンバスターを棚橋が阻止。するとAJは雪崩式フランケンシュタイナーへ移行するが、棚橋が回転をこらえ、雪崩式スタイルズクラッシュを仕掛ける。しかし、脱出したAJがオーバーヘッドキックを浴びせる。
続いてAJは棚橋をコーナーで逆さづりにして、スタイルズクラッシュの体勢に入る。これを棚橋が激しく抵抗すると、AJはハローポイント(変型パイルドライバー)を敢行。さらに、ブラディサンデーで追撃すると、今度こそスタイルズクラッシュをさく裂させ、棚橋を葬った。
COMMENT
AJ「俺たちこそがプロフェッショナルなCLUBだ。俺たちを止める者など誰もいない。止められるものなら止めてみろ。どうやって俺たちに勝つんだ? これから祝勝パーティーなんだから、早く終わらせろ」
オメガ「質問はあるか?」
——再びIWGPヘビー級のベルトを手にした今の気持ちは?
アンダーソン「ユージロー、何て言ってるんだ?」
※オメガが通訳する。
AJ「今の気持ちだって? 俺はこれで2度、IWGPヘビー級のチャンピオンになった。彼ら(アンダーソン&ギャローズ)も2度目、お前ら(ヤングバックス)も2度目か?」
オメガ「俺は2度目じゃない……。2度目じゃないので、俺はまだバッドガイに過ぎない。2度目でグレートガイになれるんだがなぁ……」
——今日の試合でもBULLET CLUBの面々が介入する場面が見られましたが?
※オメガが通訳。
AJ「何を言ってるんだ? 試合を見ただろ? 1、2、3が入っただろ。タナハシの体が俺に足の下にあってカウントが入った。それに何の文句があるんだ? ニックを見てみろ。タナハシの攻撃で傷を負ったんだぞ。2014年にIWGPヘビー級のチャンピオンになって、またこうやってチャンピオンに返り咲いた。こんなにうれしいことはない」
——これでIWGPのヘビーとタッグ、そしてジュニアのシングルとタッグも獲得したBULLET CLUBは今後、どのように闘っていくのでしょうか?
※オメガが通訳。
AJ「次だって? 世界に出て行くぞ。ニュージャパンのレスラー全員をやっつけて、世界だ。そしてこれは、ワールド・チャンピオンと呼ばれるようになるんだ。俺たちこそが、世界で最も素晴らしいCLUBであることを見せつける」
ニック「ほかに質問は?」
AJ「(記者を指差して)お前は『S●CK IT』と言われたいのか?(笑)。よし、最後に記念撮影だ」
※棚橋はノーコメント。棚橋はキャプテン、小松に肩を借り控室に戻った。