タッグベルトを1年にわたって保持する王者組に、『WORLD TAG LEAGUE 2014』覇者の盟友コンビが挑戦。
先発はアンダーソンと後藤。チェーンレスリングからエルボーを交換すると、アンダーソンが後藤をロープにハンマースルー。そこに待っていたのはギャローズのキック。続いてアンダーソンがロープに飛ぶと、今度は柴田がお返しとばかりにロープ越しにアンダーソンを捕らえる。そこに後藤がラリアットを放つが、これは誤爆に終わる。
王者組はペースを握ると、後藤に対してアンダーソンがセントーン、ギャローズがダイビングボディプレスをお見舞い。続けてギャローズは後藤をロープに追いこんでボディブロー。そして両者はラリアットを互いに見舞うが、これは後藤が機動力を駆使して競り勝つ。
代わってリングインした柴田はギャローズにエルボーから串刺しキックを狙うが、これはギャローズがボディアタックで迎撃。続けてアンダーソンが入ると、柴田はスリーパーで捕獲。そして挑戦者組は王者組をそれぞれコーナーに固定すると、同時に対角線攻撃を見舞う。さらにギャローズにはダブルのバックドロップ。
ギャローズのピンチにアンダーソンがリングイン。挑戦者組を分断すると、王者組は柴田を狙い撃ち。救いに入った後藤を蹴散らすと、柴田にバックドロップとネックブリーカーの合体技。さらにマジックキラーを狙うが、これは後藤がカットイン。そしてギャローズをラリアットで場外投棄。続けてアンダーソンに牛殺しを決めると、柴田がP.K。フォールの体勢に入るが、これはギャローズがカット。
そしてギャローズは力任せに柴田にネックハンギングボム。さらにトップコーナーに登るが、挑戦者組はダブルの牛殺しを敢行。続けて先ほど誤爆した合体ラリアットに今度は成功。そして後藤がギャローズを肩に担ぎあげ、そのまま投げ捨てると、そこに柴田が強烈なヒザ蹴り。最後はグロッキー状態のギャローズにP.Kを叩き込んで勝利。盟友コンビがベルトを奪取した。
——リング上で互いに腰にベルトを巻き合ってました。その時にこみ上げた感情を教えてください。
柴田「まずは、あけましておめでとうございます。2015年、とてもいいスタートが切れました。記録、形にしました。有言実行。ここからです」
後藤「去年、1年間の集大成を、このドームで見せれたと思います。でも、この結果に満足してるわけじゃないです。この次がありますし、このベルトを簡単には渡したくないですね」
——去年は向かい合った東京ドームでした。そして今年はともに闘って、形というものを手にしました。この1年間を改めて振り返ってどうですか?
柴田「この1年というよりは、高校の時から20年」
後藤「20年か…」
柴田「ちょうど20年。部員の少ないレスリング部で夢見たプロレス少年が、こうやって、こういうベルトを手にするって…。こんなこと、あるんですね。何か不思議な感じです。そしてこれまでベルトってピンとこなかったんですけど、悪くないです」
——20年分の思いが詰まった試合の後で、あぐらをかいて並んで座ってる姿を見て、お客さんが本当に笑顔になって、今日一番の盛り上がりでした。どんなことを感じましたか?
後藤「ほんとに20年。でも、俺はこれがただの偶然じゃないと思います。なるべくして俺らが出会った。その結果が出たと思ってます。これは驕りじゃないし、これからも続いていくと思います」
——その“これから”をお聞きしたいんですけど。2015年、これで始まりました。今年1年をどのようにしたいか、抱負をお願いします。
柴田「いい1年にしたいですね。とても。去年はいろいろあって、そこそこいい1年だったんですけど、今年はいいスタートを切ったんで、メチャクチャいい1年にしたいです」
後藤「全く同じです」
——柴田選手にとっては、プロレス人生で初めてのベルトですよね?
柴田「そうですね。ベルトを手にしたのは初めてですね。意外とズッシリ重くて。ほんと、去年1年間、結構このベルトに振り回されたんで、今度はこっちが引っかき回してやろうかなと思います」
——一時はIWGPに背を向けた時期もありましたが…。
柴田「背を向けたがどうかはわからないですけど、ぶっちゃけ、あんまり興味はなかったんですよ。でも3年前か、(新日本に)上がるようになって、ベルトって結構、力あんだなと。ベルト持ってる者は力あんだなと思いましたね。ベルトシステム? ベルトシステムでいい年にしたいね」
後藤「俺が舵をとっていきます。タッグは」
柴田「タッグに限らず。まずはタッグを獲ることが今年の絶対条件として(あったんで)。2人でっていうのもあるんですけど、巡業を回って応援してくれるみんなの気持ちを形にできたかなと思います」
——後藤選手は、これで革命は終わりじゃないですよね?
後藤「もちろんです。継続中として書いといてください。俺の中では、こうやってベルトを手に入れたことで…でも、俺だけの力じゃないですから。俺1人では何ともできないですから。ここに柴田というパートナーがいてこそできたことですし、これからも継続して見ててもらえれば」
※アンダーソン、ギャローズはノーコメント