——見事な頭脳戦でしたが?
デスペラード「当たり前だコノヤロー。誰だと思ってんだ。いいか、ライガーどこいったんだよ。俺のためのベルトどこいった? 次は俺だ。次はライガーだな。みてろライガー。負けようが勝とうが、俺には関係ねぇんだよ。どうせパートナーはあの木偶の坊のキャプテンだろ? じゃあ結果は見えてるようなもんだな。その次はライガー、オメェだ」
タイチ「オイ、ヅライガーどこいった? ヅライガー。BUSHIとかタイガーなんてどうでもいいんだよ。ヅライガー、連れてこいヅライガー。ヅラなのバレてんだぞ、ヅライガー。最終章? そんな章はねぇって言ってんだよ。コイツがいる時点で最終章だ。最後だ、終わらせてやるよ。引退させてやる」
——NWA世界ジュニア……
タイチ「なんだか知らねぇけど、アイツが最終章って辞めだがってんだから、辞めさせてやるよ、俺らが」
デスペラード「お前、いい加減疲れたんだろ? で最終章とか言っておけば、ある程度ボロボロにされたって、カッコつくんだろ? 意外と計算できんだな」
タイチ「ベルト獲って最終章の始まりだ? 終わりなんだよ、コイツに奪われてよぉ。くだらねぇんだよ。お前、中身いくつだ? お前、65ぐらいだろ。コイツ、まだ中身12歳だからな、気をつけろよ。歳の差何歳だ?」
デスペラード「……53歳」
タイチ「そういうことだバカヤロー」
BUSHI「デスペラードがNWAジュニア挑戦決定? ふざけんな。NWAのベルト、ライガーにいいとこ取りされたまま、終わってたまるか。必ずチャンスをつかんで。もう1度、NWAのベルトにたどり着いて、ベルトを取ってやる。俺は新日本のマスクマンになるんだ,
絶対」
タイガー「昨日のNOAHといい、今日の試合といい、プロレスっていうのが変な方向にいってる気がする。オチャラケで笑いをとる方向にいってる気がするんだよね。山本小鉄さんが生きてたら、何て言うだろうね。それは昨日のNOAHの選手もそうだけど。凶器を使えばいい…もうわからないね。鈴木軍もヒールなのか何なのかわからない。鈴木みのるの強さは光ってるし、俺も鈴木さんを見て育った世代だし、鈴木さんの強さは光ってるけど、あとのメンバーはよくわからない。何を求めてるのか? プロのレスリングは何なのかが、あいつらにわかってるのか? それは昨日のNOAHのメンバーしかりね。“ヒールです”ってやってるけど、実際、シングルでやって二つ勝ってる。昨日のタイトルマッチだって、ああいう竹刀攻撃があって、その中で流れを作ってるわけで。それで『ヒールです』って言ってればいいのかって? (タイガー)ジェット・シンもそうだけど、上田馬之助さんだってそうだけど、強さっていうものがあって、強さを兼ね備えた上でのああいうヒールというものを見せてた。今(のヒール)は、たいした実力もないのに、ただ『僕たちは悪いです』『ヒールです』ってやってるのが多い気がするね。やはり今、正直、この新日本プロレスも時代とともにスタイルが変わってきてると思うけど、俺はやっぱり残していかなけりゃいけないものはあると思うんですよね。猪木さんが力道山さんから受け継がれたもの、っそいて佐山さんに受け継がれたプロレスはなくしちゃいけないと思います。それがストロングスタイルというのか、本来のプロレスなのかわからない。プロレスっていろんな形があるから、一概に何ともいけないけど。それは感性だから。だけど僕自身、強さというものにあこがれて、かっこよさにあこがれて。でも今は、表面的なかっこよさしか見えてない。僕自身は中身の強さを見せたい。芯の強さ。それはヒールだろうがベビーフェースだろうが関係なく、芯の強さを持ってれば違ってくると思うんです。でも、その芯がない。体に一本筋が通っているっていうものもないし。今、本当にプロレスに欠けてる芯をもう1回、選手も考え直せば、もっとプロレスは良くなると思う。ここまで(盛り返して)来たんだから」