Road to POWER STRUGGLE

日時: 2014年10月29日(水) 17:30開場　18:30開始
会場: 岩手・北上総合体育館
観衆: 1,920人

第2試合 20分1本勝負

境界線

レフェリー｜佐藤健太

MATCH REPORT

　連日に渡って抗争を繰り広げるIWGP Jr.王者・田口と鈴木軍の6人タッグマッチ。

　田口とタイチが先発するも、タイチが握手で油断させて奇襲。そのまま田口を孤立させ、スタンドマイク攻撃で脚を痛めつける。しかし田口は、延髄斬りで逆襲。
　ライガー対デスペラードの場面。ライガーがデスペラードとTAKAを衝突させ、デスペラードにロメロスペシャルを極める。そして、ショルダースルーで場外に追いやると、ハンドスプリング式トペフェイントで場内を沸かせた。
　タイガー対TAKAの場面。タイガーがTAKAにミドルキックを叩き込み、ローリングソバットでダウンさせる。田口対TAKAとなり、田口がジャンピングヒップアタック、ショートレンジヒップアタック連射。
　ここから場外乱闘となり、そのまま鈴木軍が田口を捕獲。よってたかってラフ攻撃で攻め立てる。さらに、デスペラードが田口を背中合わせで背負い、両肩にタイガーの両脚をかける。そして、そのまま高速回転して2人をフラフラにする。
　追い込まれた田口は、デスペラードにリバースDDT、TAKAにDDTを同時にお見舞い。そして、ジャンピングヒップアタックでタイチを吹き飛ばし、ようやく自軍コーナーへ帰還。スイッチしたタイガーが、フライングボディアタックをデスペラードとTAKAにお見舞い。さらに、風車式バックブリーカー、タイガードライバーでデスペラードに追い討ちをかける。
　続いてタイガーはダイビングヘッドバットを繰り出すが、デスペラードが回避し、低空ジャンピングフロントキックで逆襲した。
　田口対タイチの場面。田口がアンクルホールドで絞り、ジャーマンスープレックスの体勢に入る。しかし、タイチが佐藤健太レフェリーにしがみついて抵抗し、トラースキックで逆転。
　田口対TAKAの場面。タイチが串刺しアックスボンバーで田口に追撃し、デスペラードが変型リフトアップスラムで叩きつける。その直後、TAKAが低空ランニングニーアタックをお見舞い。さらに、3人のトリプルトラースキックがさく裂する。
　ここでデスペラードが田口を押さえ、タイチがスタンドマイクを振りかざす。しかし、ライガーがデスペラードを場外へ引きずり出して田口を救出。田口がタイチの攻撃をかわし、タイガーがトペスイシーダで分断する。
　その後、TAKAが田口のジャーマンスープレックスをバク宙で回避し、ジャンピングニールキックで追撃。しかし、田口が延髄斬りで巻き返し、どどんでTAKAを仕留めた。
　
　試合後、またもやタイチとデスペラードが田口を急襲。タイチがIWGP Jr.ベルトを掲げ、ファンのひんしゅくを買った。

COMMENT

タイガー「相変わらず新日本のほうではトーナメントの初戦で敗退してしまったっていうね。まあ、幻のフォールっていうのはあったんだけどね。それもひっくるめてあいつらの巧さだと思っているし、後楽園でも言ったけど、俺らが勝って、あいつらが勝った。もうそれしかない。結果が結果だから。あとは会社のほうからいろいろ話は聞いてるんだけど、7月にノアに出て、ジュニアタッグリーグ、俺らが全勝をして最後の決勝で、あいつらがぶっ潰したんだから。あの興行を。あいつらがぶっ潰したんだ。俺らじゃねえ。なんかそれをぐだぐだ、拳王と大原、あいつらがいろいろ言ってるらしいけどね。よく考えろって！　てめえらの興行でてめえらがぶっ壊したんだ。竹刀をどうだ、試合でキレてどうだって。あんなもんキレたうちに入らないっていうんだよ。あんなの。あんなの全然キレてないよ。やられたことをやり返しただけなんだから。それにびびってるのがあいつらなんだから。ぐだぐだ言ってるんだったらお前らが新日本に来いって。俺らが何度お前らのところに行ってやってるんだって。何回行ってやってるんだよ。何回やって向こうに言って試合したら気が済むんだよ。お前らがたまに来てみろ。怖いのかって。新日本プロレスが怖いのかって。いま乗りに乗ってる新日本プロレスが怖いのかっていうこと。怖いんだったら怖いって言ってくれ。いつでも行ってやる。俺とライガーさん、いつでも行ってやる」

ライガー「俺はもう興味がないから。あいつらに。あいつらとやって何が生まれるんだよ。いまタイガーが言ったみたいに竹刀を使ったり、イスを使ったり、場外乱闘で何が生まれる。興味ないよあんな奴ら。いまタイガーが言ったみたいにやりたかったらこっちに来いって。なんで俺らがわざわざ行かないといけない。行く理由があるか？　理由が見当たるか？　見当たらないだろ。なんで俺らがわざわざ。あいつらがもしなんだかんだでやりたいって言うんだったら、あいつらが来いよ。俺はやりたくねえんだから。あんなクソみたいな奴らとは。俺はNWAジュニアのタイトルマッチが大阪で決まってる。やることたくさんあるんだよ。あんな奴らかまってられないんだから。そう思わないか？　やりたいって言うんだったら来いよ。タイガーが言うのが正論や。自分のテリトリーから出ようとしねえじゃねえか。いつも俺たちが行っている。来てみって。潰してやるから。秒殺してやる。あんまり俺を怒らせるな。俺と虎を怒らせるな。試合じゃなくなるから。殺し合いになるから。わかるか？　やりたかったら来い。それだけだ！」

田口「タイチよ、コメントを聞いたぞ。チャンピオンになるのを待っていた、チャンピオンになって引きずりおろす、6年9ヵ月お待たせしました。IWGPジュニア初挑戦？　はじめての経験でしょ？　やさしく、痛くないように。痛くないように相手してやるから安心して挑戦してきなさい。試合後はおそらく、初体験の感想は『すごかった……』って。すごかったしかないでしょう。『田口さん、すごかった……』」

タイチ「どうしたんだよ、チャンピオン。このシリーズ、全然精彩を欠いてるな。この野郎。今日勝ったのだってウチの代表を相手にだろ」

TAKA「ウチの次の挑戦者、タイチからは一回も取ってねえじゃねえか！　どうした、おい」

タイチ「田口っていうあんなインディーから取ったってなんのあれにもならねえぞ、お前。恥ずかしいよ。あんなインディーから取って当たり前だよ。足痛そうだな。大丈夫か？　なあ、治してやろうと思ったらますます痛めちまってるようだな（笑）。いつやるんだ、早く発表しろよ。田口、お前逃げてるんじゃねえだろうな。いつ発表されるんだよ。いつでもいいぞ、やってやるぞ。

デスペラード「もう逃げられねえだろ、お前。わたしゃ認めねえとか言ってる場合じゃねえぞ、おい」

タイチ「もう認めたよな。楽しみにしておくぞ。そのときまでに足を治しておけ。真ん中の足ばっかりこすってねえで右足を治しておけ、この野郎」