開幕2連敗と苦しい星の続くライガーが、1勝1敗のスカルと対決。なお、ライガーは今年限りの『SUPER Jr.』卒業を表明している。

　序盤、両者が腕の取り合いで互角の勝負を展開。その後、ライガーがサーフボードストレッチからロメロスペシャルを狙うが、スカルがいち早くロープへ逃げる。
　するとスカルはリストを固めて行くが、ライガーがヘッドシザースに切り返す。これをスカルが倒立で切り返すと、ライガーがヘッドロックで絞り、ショルダータックルへ繋げる。
　ここでスカルはレイバンアピールからロープへ走るが、ライガーが突き飛ばして場外へ落とす。そして、ハンドスプリング式トペフェイントで場内を沸かせる。
　その後、ライガーが前方回転エビ固めを繰り出すが、スカルが回転をこらえて手を踏みつける。ここからスカルが徹底した腕攻撃を敢行し、ライガーが得意にしているポーズで挑発。
　苦しくなったライガーは、串刺し攻撃を狙ったスカルをフロントキックで迎撃。そして、風車式バックブリーカー、串刺し掌底で追い討ちをかけると、雪崩式フランケンシュタイナーの大技を炸裂させる。
　続いてライガーはパワーボムの体勢に入るが、スカルが脱出してエルボーを食らわせる。その後、スカルが膝にトラースキックを見舞ってロープへ走るが、ライガーがカウンター浴びせ蹴りで迎撃。
　次にライガーはブレーンバスターの体勢に入るが、スカルが切り返し、ピストルサインからフィニッシュを予告。そして、スタンディングでチキンウィングフェースロックを極めるが、ライガーが辛うじてロープへ逃げる。
　ここでスカルはコーナー最上段へのぼるが、ライガーが追いかけ、雪崩式ブレーンバスターで叩きつける。そして、力を込めて掌底を放つが、スカルが腕をキャッチして指折り攻撃で逆転。
　続いてスカルがレイバンアピールを見せると、ライガーは後方回転エビ固めで勝負をかける。だが、スカルがクロスフェースチキンウィングに切り返し、ライガーを倒した。

スカル「Oh、Oh、Oh……。思い通りにいったぜ。ジューシン・サンダー・ライガーはレジェンドだ。彼はとっては21度目の『BEST OF THE SUPER Jr.』。だけど俺は今回が初めて。彼と比べると、俺はまだティーンエイジャーにすぎない。俺にとって、彼はヒーローだった。そんなマイ・ヒーローと闘えるだけでもうれしいのに、こうやって勝ったんだ。これ以上のことはない。俺がここまで成長したことを証明できたんだ。ケニー・オメガ、ヤングバックス、彼らがこの俺をBULLET CLUBに迎え入れてくれたことに感謝する。俺がBULLET CLUBを代表して、この『BEST OF THE SUPER Jr.』で優勝する。“The Villain”マーティ・スカルこそが、最高のレスラーが集まるこの『SUPER Jr.』の中でも、より優れていることをわからせてやる」

ライガー「彼はアメリカで見てるから、わかってるつもりだったんだよ。なぜならあそこまで執拗に（来ることはなかったし）、サブミッション（関節技）がうまいとは思わないし。最後の（クロスフェース）チキンウィングは逃げれないし……。この先のこと考えたらね、（試合の最後で）ここで無理して肩壊すか、3敗するけどもあと勝てるか、一瞬、考えた。まだあとがあるんで、あると信じて。自分が信じないで、どうやってファンが信じるんだ？ とことん信じて、自分を信じて、突き進む。ファンの毎回の声援が俺のエネルギーになってるし、あと、オスプレイや、ドラゴン・リーや、いろんな選手（との公式戦）が残ってる。全勝でいかないと。でないと、今日のタップ、ギブアップが無駄になる……」