6月29日後楽園ホールの同王座戦以来となる高橋と石井のリターンマッチ。高橋は今回も女性ダンサーのMAO（Yellow Barbie）を同伴して登場。
　
　序盤、石井が逆水平チョップ連射で攻め込むと、高橋が場外へエスケープ。それでも石井は、鉄柵攻撃を食らわせる。
　ここで先にリングへ戻った高橋が、石井が痛めている左肩へトーキックをお見舞い。そのまま左肩へ集中攻撃を仕掛け、石井の動きを停止させる。
　場外戦のあと、高橋は石井の頭部へパンチを連射。さらに、ラフ攻撃で追い討ちをかけると、石井の頬を何度も叩いて挑発。そして、フロントハイキックで追撃する。
　苦しくなった石井は、ラリアットをかわして突破口を作り、ジャーマンスープレックスホイップで逆転。さらに、パワースラムで叩きつけると、高橋の頬を何度も叩いて挑発し返す。
　それでも高橋がフロントハイキックで反撃に出ると、石井はすぐに追走式エルボーで逆襲。ところが、高橋がフラップジャックで石井を投げ捨て、首をトップロープへ激突させる。
　高橋のペースは続き、雪崩式フロントスープレックスの大技を敢行。さらに、ジャーマンスープレックスホイップで石井の後頭部を赤コーナーへ叩きつけ、フィッシャーマンバスターで追撃。
　だが、石井が構わず前に出て高橋の動きを止め、雪崩式ブレーンバスターで逆転。その後、高橋がラリアットと延髄斬りをブロックするも、石井がカウンターラリアットでなぎ倒す。そして、ハイアングルパワーボムからフォールに行くが、カウントは2。
　続いて石井はブレーンバスターの体勢に入るが、抵抗した高橋がマーティー浅見レフェリーを掴み、石井の急所へバックキック。さらに、カウンターラリアットで吹き飛ばす。
　ここからエルボー合戦になり、石井が左右の連打。しかし、高橋がカウンターバックドロップで巻き返し、インカレスラムで追い討ち。そして、東京ピンプスを狙うも、石井がバックスープレックスに切り返す。
　だが、高橋が至近距離でエルボーを食らわせ、今度こそ東京ピンプス。それでも石井がフォールを返すと、パワーボムホイップで後頭部をコーナーへ叩きつける。
　続いて高橋はマイアミシャインの体勢に入るが、石井が抵抗し、顔面にヘッドバットをお見舞い。そして、パワーボムホイップで高橋の後頭部をコーナーへ激突させる。
　ラリアットの相打ちを挟み、なおも高橋がラリアット。だが、石井がまたも顔面にヘッドバットを食らわせ、スライディングラリアットで追撃。
　ここで石井はブレーンバスターに行くが、脱出した高橋が石井を突き飛ばす。しかし、石井が浅見レフェリーとの衝突を回避し、高橋の急所攻撃もブロック。そして、ラリアットで高橋を大きく吹き飛ばすと、垂直落下式ブレーンバスターで勝負を決めた。

石井「当然の結果だよ。これで無駄な4か月が終わった。それぐらいだな、今日の試合に関しては。俺からはなにもない」
——NEVERでベルトに魂を吹き込んだ男っていう風に言われてますが。
石井「いや、それは周りが言ってるだけだよ。別に俺が吹き込んだとか、そういう風に思ってないよ。それは周りが勝手に言ってるだけだよ。俺の理想と周りは違うだろうし。まじわるかどうかもわかんないし。それは周りが決めること」
——改めてベルトを獲りかえして、今後どんなチャンピオンになりたいですか?
石井「俺、どんなチャンピオンとか語んないことにしてるから。やっぱりチャンピオンってのは、自然についてくもんだろ? 俺は価値を高めるとか、そういうチャンピオン像を目指すとかないから。試合だけ見てくれよ、試合で感じ取ってくれよ。その試合が面白ければ飯石、つまんないっていうヤツはつまんないって言えばいいし。俺の知ったこっちゃない。俺が思う、突き進む道にいくだけだよ、俺は。それは別にどこを目指してるとか、そういうことじゃない」
——以前、IWGPと闘うとおっしゃってましたが、その気持ちは変わらないですか?
石井「変わらないねぇ、チャンピオンになったからには。ただ、裕次郎みたいな試合はしないよ。くだらない試合はしないよ」

※高橋はノーコメント