現IWGPジュニアヘビー級王者の高橋ヒロム(0勝1敗)が、今回を最後の『SUPER Jr.』出場と宣言している獣神サンダー・ライガーと対決。両者は13年の『SUPER Jr.』で対戦し、そのときはライガーが勝利を収めている。
開始のゴングと同時にライガーは掌底。ヒロムが場外にエスケープすると、ライガーはエプロンを走ってトペ・コンヒーロ。そして、13年の『SUPER Jr.』のときと同じように、場外のマットのないフロア部分でヒロムに垂直落下式ブレーンバスターをお見舞いする。
ライガーはヒロムをリングに戻すと、胸板に強烈な張り手を叩き込んでダウンを奪い、ストンピング。ライガーはもう一度張り手でダウンを奪うと、ロープに飛ぶ。しかし、ヒロムはうまくライガーをエプロンサイドにスローし、リング内から場外に向けて前方回転エビ固めの要領で飛びつくが、ライガーは足を踏ん張ってディフェンス。すると、ヒロムは機転を利かせ、場外ではなくエプロンにパワーボムで叩きつける。
さらにヒロムは場外のライガーに対し、エプロンを走り抜けてドロップキック。ヒロムはライガーをリングに戻すと、コーナーを背負わせて逆水平チョップ二連発。そして、串刺しラリアットから顔面に低空ドロップキック。続いて、首四の字でライガーのスタミナを奪いにかかる。ライガーがエスケープするも、ヒロムは技を離さず相手のマスクをはがしにかかる。そして、「どうした、ライガー?」と挑発。
ここでヒロムがライガーの顔面にストンピングを叩き込み、マスクを舐め上げる。すると、ライガーは怒りの掌底、逆水平チョップ。さらに風車式バックブリーカーでヒロムを攻め立てていく。そしてライガーボムを狙うが、ヒロムはウラカンラナで切り返す。続いてヒロムはブレーンバスターの体勢に入るも、これはライガーが逆に持ち上げる。しかし、ヒロムは足をバタつかせて着地すると、エルボー。そして、ロープに走るが、ライガーはカウンターの掌底。さらにライガーボムで叩きつけるも、これはカウント2。
場内が「ライガー」に包まれる中、ライガーは垂直落下式ブレーンバスターを狙うが、うまく背後に着地したヒロムは、投げっぱなしジャーマン。しかし、ライガーはすぐに立ち上がって雄叫び。そこにヒロムがラリアットを放つも、受け止めたライガーは「もっと打ってこい!」と雄叫び。続くラリアットが相打ちになると、すかさずライガーは追撃の掌底。そして、一気に垂直落下式ブレーンバスターを決めるが、カウント3ギリギリでヒロムはキックアウト。
ここでライガーは左手を力をこめて掌底を狙うが、ヒロムはかわして両肩に担ぎ上げる。ライガーはうまく着地するも、すかさずヒロムはトラースキック一閃。そして、一気にライガーを担ぎ上げるとTIME BOMBで叩きつけ、カウント3を奪取。ヒロムが一勝をスコア。ライガーは開幕二連敗に。
ヒロム「ズピャピャピャーン! ズピャピャピャーン! ズピャピャスパーン、スパーンスパーン! 燃やせ燃やせ、怒りを燃やせー!(と高らかに熱唱)……燃やしてねぇじゃねぇかよ、足りねぇよライガーさん! アンタ、昔はこんなもんじゃなかったぜ! 俺の知ってる怒りの獣神サンダー・ライガーは、こんな生易しくねぇよ! 今も十分持ってるよ! 危ない! 一歩間違えたら命まで持っていかれそうなぐらい強烈なもん持ってるよ! でもよぉ、俺がやりたい怒りの獣神サンダー・ライガーは、もうこの世にいないんだ。今は、優しき獣神サンダー・ライガーだよ! 今のマイクアピール、聞いててやったよ。こっから後、全勝優勝だぁ? まあ、全勝優勝できなかった俺が言うもんじゃねぇけど、アンタ、優しいまんまだったら、このリーグ戦、耐え抜くことすらできねぇぞ! なぁ、こんなヤングボーイの俺から忠告しといてやるよ。怒れ! 怒れ! 怒ってこそアンタは怒りの獣神サンダー・ライガーだ。そう簡単には引退させねぇぞ! 今年が『SUPER Jr』最後? そんなもん関係ない! 全勝優勝する気でいるんだったら、もう一度この俺と闘え! この俺に、怒りの獣神サンダー・ライガーを出してこい! 闘え! 俺と闘え! 俺と闘え! いいか? もう一度だ! もう一度どこかで俺と1対1で闘え! それをファンは、生え抜きは、望んでんだよ! まぁさ、昨日負けた俺がこんなこと言うのもどうかと思うよ。全勝優勝して、挑戦者指名して、大阪城のメインのリングの後に足を運ぶ……こんな早く計画がズレるなんて、俺は思ってなかったよ! 一言、ドラゴン・リー! 俺とお前は続くんだな! イヤでも続かなきゃいけねぇんだ! あと5年はやりたくなかった。でもさぁ、俺とお前は運命なんだよ。ありがとう、ドラゴン・リー。お前に気付かされた、俺の弱さを。俺はもっと強くなる! そしてもっと上に行く! その時、もう一度勝負だ!」
ライガー「いま、リング上でコメントした通り、後楽園での公式戦は終わったかな、2日間。でも、まだ東京のファンの皆さんの前で、もう1試合やることができる。それは何だ? 代々木だよ。あと残り全勝でいけば、必ず活路は見える。そして、代々木のリングに立つことができる。このリーグ戦は毎年いつも一緒だよ。潰し合いだ。だから、最後まで夢を諦めない。エスペランサ! 希望だよ。レスラーが希望をなくして、夢もなくして、どんな明日があるんだ。必ず諦めない。残り突っ走ってやる。俺は、(※胸を叩き)ここで試合をしてる。派手な飛び技はできない。でも、(※胸を叩き)俺は常にここでは負けてない。コラソン、スピリッツ、負けてない。必ず代々木のリングに立ちます。応援よろしくお願いします」