世界最高峰を決める“Jr.の祭典”『BEST OF THE SUPER Jr.24』が後楽園ホールで開幕。
オープニングマッチは、ライガーvsTAKAのAブロック公式戦。ライガーは今年限りで『SUPER Jr.』を卒業すると表明している。
「ライガー」コールの中で試合がスタート。そんな中、ライガーが変型サーフボードストレッチを繰り出し、TAKAをロープエスケープさせる。
その後、ライガーがインディアンデスロックでTAKAを捕らえ、そこから腕と首を極めて複合技へ移行。だが、TAKAはロープへ逃れる。
さらにTAKAは、ヘッドロックからショルダータックルを繰り出すが、ライガーが2連続で受け止める。そして、TAKAを突き飛ばして場外へ落としてスライディングキックを見舞うと、エプロンからトペコンヒーロを敢行。場内が大「ライガー」コールに包まれる。
リングへ戻ったライガーは、串刺し掌底からパワーボムの体勢に入る。これをTAKAが抵抗してサミングを狙うも、ライガーがブロックして風車式バックブリーカー。だが、次に仕掛けたロメロスペシャルは、TAKAが回避。
続いてTAKAはライガーを場外へ引き込んで鉄柱攻撃に行くが、ライガーが切り返してTAKAを鉄柱へ叩きつける。そして、パイプイスで背中を殴ると、リング上では足4の字固めで追い討ちをかける。
ところが、TAKAがハンマースルーを切り返し、ジャストフェースロックで逆転。ライガーが必死にロープへ近づくと、自ら回転してポジションを変え、さらに絞り上げる。しかし、ライガーは辛うじて脚でロープエスケープ。
そこからライガーは掌底を放つが、TAKAが回避してロープへ走る。するとライガーは空中胴締め落としでTAKAをなぎ倒し、ライガーボムで3カウントを迫る。
それでもTAKAが粘ると、ライガーはフィニッシュを予告。ところが、TAKAがサミングで不意打ちし、ヘビーキラー1号で一気に勝利した。
試合後、TAKAはライガーに一礼して退場。一方、ライガーは四方の客席に礼をしてからリングを降りた。
TAKA「最後なんだろ? オイ! よっぽど衰えたかと思ってたけどよぉ、全然強ぇじゃねぇか。20数年前よぉ、アナタがいたから俺たちがここに上がれた。いまの俺がある。それは忘れちゃいねぇよ。正々堂々いこうとしたけどよ、全然敵わなかった。でもよ、20数年前の小僧はよ、少しだけど、アナタに近づけたと思ってるよ。これが最後のシングルかもしれねぇけどよ、これだけは言わせてくれよ……ありがとうございました。アナタは、俺の中でよ、やっぱヒーローなんだよ、ライガーさんよぉ。ありがとうございました!」
ライガー「悔しいね。やっぱり悔しい、すっ転ぶと。ただ、長年みていただいてるマスコミの皆さんは、『ライガー、いつもスロースターターだから、こんな感じじゃねぇ』って思われてると思うし。ボク自身、まだ始まったばっかですね。今日が一戦目なので。これだけのメンバーなので、たぶん星の潰し合いになると思うし。他力本願じゃないけど、それは毎年『BEST OF THE SUPER Jr.』一戦目で負けたから、どうのこうのはないよ。負けは負けとしてね。また、明日からもこのリーグ戦をキッチリ闘って、優勝したいと思います。それから、ファンの皆さんから、『ライガー、このBEST OF THE SUPER Jr.が、これで最後だ』と凄く感傷的な励ましのメールとかいただいてるんですけど、ボク自身の中で感傷的なことは一つもないから。いままで十分闘ってきて、いろんなライバルがいて、いま新しい世代が自分の時代を築こうと頑張ってる中で、キッチリと己の存在というか、自分がいままでやってきたことがどこまで通用するのか、そういうのを確かめながらやってるんで。全然感傷的なことなんかないので、ファンの皆さんも声を出してね、『ライガー!』って。負けたら負けたで、『なにやってんだ!』ぐらいのヤジが飛ぶぐらい、そういう熱い声援が欲しいね。感傷的に見るのはやめてくれ。俺の色じゃない。それだけです。ファンの皆さんにちょっと言いたいなって思ったのは、そこだけなんで。今日は負けましたけど、明日“現チャンピオン”の高橋ヒロム選手。いまのチャンピオンがどれぐらい凄ぇのか。放送席ではよく見て、凄いのはわかってるけど、やはり肌を合わせて、どれぐらい彼が凄いのか見てみたいので、楽しみにしてます。そういう意味では、ホントに楽しみながら、最後の『BEST OF THE SUPER Jr.』楽しみますので、応援よろしくお願いします。ありがとうございました」