DESTRUCTION in KOBE
- 日時
- 2014年9月21日(日) 15:00開場 16:00開始
- 会場
- 兵庫・神戸ワールド記念ホール
- 観衆
- 8,000人(超満員)
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第10試合 60分1本勝負
IWGPインターコンチネンタル選手権試合- (第9代王者)
- (挑戦者)
※バッドラック・ファレが初防衛に失敗。中邑真輔が第10代王者となる。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
序盤、ファレがヘッドロックからショルダータックル。しかし中邑は、ファレの後頭部に脚をかけて後方回転し、フライングメイヤーからジャンピングニードロップ。そして、バイブレーション式踏みつけ攻撃に繋ぐ。
だが、ファレが追撃を回避して中邑の動きを止め、場外で鉄柵攻撃。さらに、中邑の背中を鉄柱へ打ちつける。
これでファレのペースとなり、コブラツイスト、踏みつけ攻撃、顔面攻撃、ボディスラムなどで攻め立てる。しかし中邑は、ジャンピングボディプレスを回避し、次の串刺し攻撃も阻止。さらに、ジャンピングカラテキックでファレを吹き飛ばす。
続いて中邑は、ファレをコーナー最上段へ固定し、ガラ空きのボディにジャンピングニーアタックを突き刺す。だが、ファレが逆襲へ転じ、ジャンピングボディプレス、串刺しボディアタック、バックフリップと猛攻。
それでも中邑は、フェイント式ニールキック、バッククラッカーで巻き返すが、ファレがブレーンバスターからT-SHOCK。さらにバッドラックフォールの体勢に入るが、中邑が脱出。しかし、ファレがすぐさま逆エビ固めで追い討ち。
だが、ロープへ逃れた中邑が、スリーパーホールドでファレの動きを止め、後頭部に膝蹴り。そして、巨体をリバースパワースラムで叩きつける。そして、ボマイェを狙うも、ファレがカウンタースピアーで逆襲。
それでも中邑は下から腕に絡みつくが、ファレが顔面を踏みつけて脱出。そして、グラネードの体勢に入るが、中邑が膝蹴りで阻止。さらに、ジャンピングボマイェ2連発でペースを握る。
次に中邑は、ブレーンバスタースラムでファレを叩きつけ、グラウンドで膝蹴り連射。そこからボマイェを狙うが、ファレがカウンターサイドバスターで逆襲。
続いてファレはコーナー最上段へのぼり、ダイビングボディプレスを敢行。しかし、中邑にかわされて自爆してしまう。ここからエルボー合戦になり、中邑が強打を打ち込む。しかし、ファレが後ろ髪を掴み、やや強引にアルゼンチンバックブリーカーで担ぐ。そして、その体勢からバックブリーカーで叩きつける。
さらにファレはグラネードで追撃し、再びバッドラックフォールを仕掛ける。だが、中邑が辛うじて脱出し、下から脚をかけてファレを倒す。そして、後頭部へスライディングボマイェをお見舞い。
それでもファレはボマイェを回避するが、中邑が至近距離でボマイェを食らわせ、さらにもう1発ボマイェ。これでファレを沈め、ICベルトを奪回した。
COMMENT
——改めてバッドラック・ファレと闘ってみてどうでしたか?
中邑「なんだろうねぇ、4回もやってしまうと、変な情が生まれるのか、日に日にバッドラックの成長を肌で感じていました。今日はたまたま勝ったぁなんてね、アイツ褒め過ぎでしょうそれは。成長する度合いがやっぱ他の選手、外国人も日本人も含めて、度合いが違う。もし願うなら、ナンバーワンコンデンダーになってほしくはないね。そしたら今年5度目だぜオイ」
——インターコンチを改めて取り戻しましたが、自由を再び手に入れたといえると思いますが。
中邑「どうでしょうね。別に俺の所有物じゃない。ベルトを使ってなにがしたいか、なにをしようとするかじゃないの? まぁそのタイミングが前チャンピオンにはなかったのか、ベルトを巻いたところである種、一呼吸置いちゃったのか。俺が持ったら違うよオイ。自由奔放に振り回させてもらうぜ」
——ある種、世界中から狙われているベルトにもなってくると思いますが、やってみたいレスラーはいますか?
中邑「そうっすねぇ、毎度毎度どっかで言ってるぜ。世界中どこでも防衛戦しにやってやるぜオイ。なかなか組まれてねぇけど、その目的さえ達成できてねぇんだ。今回は頼むぜ白いベルト」
——改めそのベルト(IWGPインターコンチネンタル)を持って、世界にうって出る覚悟は出来てると?
中邑「いや、もちろんでしょう。もうただのベルトじゃない。巻いた人間の意志を表すところをみてみると、もちろん好きなように使わせてもらいましょう」
(セコンドに付いていたヤングバックスがファレを挟んでコメントブースに立つ)
マット「なんてこった。レフェリーもグルになってんのか? それがここのビジネスなのか? まあいい、ちょっとベルトを預けといてやる」
ファレ「たった一つ取られただけだ。またすぐに取り戻す」
マット「BULLET CLUBがプロフェッショナル・レスリングにおいてベストであり、最もいかしたチームであることは変わらない。世界で最もベストなんだ」
ニック「まぁ、たまには負けることもあるさ」
マット「そういうこと。これからホテルに戻って一杯飲んで、次の試合の闘い方を考える。それがアスリートというものだし、そうすればまたベルトは俺たちの元に戻って来る。俺たちだって、相手のノド元にスーパーキックを叩き込みさえすれば、またベルトを手にすることができるんだから。こいつ(ファレ)は最も優秀なデカイ男なんだし。次にシンスケ・ナカムラと闘うときには、彼をケガさせてしまうかもしれないな」
ファレ「それまで待っておくんだな」
ニック「クソッタレが。さぁ行こう」