バディファイトPresents G1 CLIMAX 24

日時: 2014年8月8日(金) 17:30開場　18:30開始
会場: 神奈川・横浜文化体育館
観衆: 5,500人（超満員札止め）

第5試合 30分1本勝負
「G1 CLIMAX 24」Aブロック公式戦

境界線

レフェリー｜マーティー浅見

MATCH REPORT

　これまで数々の激闘を繰り広げて来た永田と石井が、リーグ戦最終試合で激突。
　
　序盤から激しい打撃戦になり、永田がローキックを連発。さらに、ミドルキック、サッカーボールキックへ繋ぐ。
　すると、石井が左右の張り手連打で巻き返し、エルボー、ヘッドバットで追撃。しかし、永田も張り手をやり返し、激しい張り手合戦が勃発。これを制した永田が、リング中央でガッツポーズを決めた。
　永田の攻勢は続き、ミドルキックを連発。石井も両手を広げて挑発に出るが、足元がふらついてしまう。しかし石井は、次の串刺し攻撃を回避し、永田をコーナーに追い込む。だが、永田がカウンターフロントハイキック、エクスプロイダーで追い討ち。
　それでも石井は、ジャーマンスープレックスホイップで逆襲し、串刺しラリアットから雪崩式ブレーンバスター。さらに、重いエルボーを連発するが、永田も強烈なエルボーで報復。そして、ショルダーアームブリーカーで石井の動きを止める。
　永田の攻撃は続き、タイナーから雪崩式攻撃を狙う。しかし、石井が抵抗し、パワーボムで反撃。さらに、エクスプロイダーをDDTに切り返す。
　次に石井はスライディングラリアットを放つが、永田が腕固めに切り返し、腕ひしぎ逆十字固めへ移行。これで石井は負傷している左肩をさらに痛めてしまう。
　それでも石井は強烈なエルボーで巻き返すが、永田が浴びせ蹴りで黙らせる。そして、垂直落下式ブレーンバスターからフォールするも、カウントは2。
　苦しくなった石井は、ヘッドバット、エルボー連打で逆襲。すると、永田がカウンターの張り手を見舞うが、次の石井がキャッチ。そして、ヘッドバットを見舞うと、ラリアットでなぎ倒す。
　続いて石井は、永田の後頭部へスライディングラリアットを浴びせ、垂直落下式ブレーンバスターで勝負を決めた。

COMMENT

石井「今年も情けねぇ男で終わったな。偉そうな事抜かしてよ、結果出せない。あぁ情けねぇ。今日は最後だ。何か聞いてやるよ」

——過酷なリーグ戦でしたが

石井「それはみんな一緒やろ。これでよ、『肩が痛い』っつったら、勝ち点くれんのか？オイ。くれねぇだろ？あ、そうだ。5勝5敗だろ？西武ドーム、誰でもいい。もう1発シングル組めよ。スッキリした形で『G1』終わらせたいからよ。言っといてくれよ？新日本のヤツ(社員)」

永田「はぁ。終わったよ。4勝6敗？優勝目指して『G1』出場して、なんと無様な成績だ。『空前絶後のG1』残酷な現実だぜ」

——今後のレスラー人生を賭けた『G1』と言っていましたが、この結果ではいかがお考えでしょうか

永田「なんでこんな欠陥だったんだ。単純なことだ。簡単な事だよ。回復力が無くなったか？タフさが無くなった？オレが弱くなった？だとしたら…体力の限界、認めるしか無いか。体力の限界、気力の限界。潔く…“引退”かな。はぁ… なんて事を堂々とオレが言うワケねぇだろ！『空前絶後のG1 CLIMAX』3週間！なにが空前絶後だよ。試合ペースなんて2日にイッペンで休みじゃねぇか。こんなリーグ戦、去年に比べてコレぽっちも疲れやしなかったよ。だいたいな、今引退した所で、この有り余るパワー、エネルギーを世間に出た所で使えきれないよ。欲求不満で早くのたれ死んでしまいますよ。泥にまみれていいじゃないか。泥にまみれて、そっから這い上がれば。オレのプロ人生、そんな人生だったよ。今、ここで原点に返ればいいだけのこと。泥にまみれて、トコトン落ちて、そっから這い上がって頂点取れば、まさに“サマー・ドリーム・ジャンボ・スペシャル・ローリング・カムバック・ストーリー”だよ。引退させてみたければさせてみろ！東スポ！世間の風は冷たいのは分かってんだよ。オマエらの向かい風に屈してたまるか！これからオレは逆襲するからな。今年の屈辱は一勝忘れないよ。来年また立ち上がって『G1』エントリーして、次こそ頂点！その時こそ、本当の意味での“サマー・ドリーム・ジャンボ・スペシャル・ローリング・アンチエイジング・カムバック・ストーリー”だよ」

——柴田と戦って、火を付けられたと言いましたが、今回石井と戦って、また何か燃えるものがあるのでは？

永田「猿も木から落ちるか。いやそうじゃないか。石井は強くなったよ。だからこそ改めてやりがいがあるんだよ。別に越されたとも、抜かれたとも思いやしない。腕ケガしてました、って言い訳いうなよ。それで勝ったんだから。石井だろうが柴田だろうがこの体はまだまだピンピンしてる。それこそさっきも言ったけど、この『G1』軽いもんだぜ？このスケジュール的に。3週間。去年の方がハードだった。メンバーは凄いかもしれない。まだまだ、コレぐらいで参るオレじゃないから。だからさ、この有り余るエネルギーを新日本プロレスにぶつけてやるよ。新日本だけじゃない。よその団体でもいいよ。日本マット界すべて敵にまわして…まぁお呼びかかんないかもしれないけどな。しばらくは。このエネルギー全て日本マット界にぶつけてやるよ。夏は終わった。しかし、次は秋がある。秋には東金がある。自主興行で、まずは地元の皆様に泥にまみれた永田裕志の本当の強さ見せてやりますよ。みんなね、まだまだ現役続けたくても、やむなく辞めていく人も沢山居る中でね。このオレが今ここで引退宣言したら、天罰下りますよ。世の中は、そういう目で見る中でそれも俺にとっての向かい風。それを吹き飛ばすつもりでガンガンかましてやる。石井でも誰でも来い。負けないよ？簡単には。そういう、泥にまみれた時の強さは、イマドキの若い奴には、とてもマネできない程の強さを持ってるから。今日の負け、屁みたいなもんだ!!」