プロレスリングHEAT UPで活躍中の兼平が、CHAOSのYOSHI-HASHIと対決するシングルマッチ。

　序盤から両者がショルダータックル合戦を展開し、兼平が競り勝つ。そして、ニーリフト、エルボースタンプ、ジャンピングボディプレスなどで追い討ちをかけるが、YOSHI-HASHIがスライディングで足を取って場外へ引き込む。
　この場外戦で兼平は沈黙し、YOSHI-HASHIがチンロック、逆水平チョップ、串刺し逆水平チョップ、ブレーンバスター、トップロープを利用した低空ドロップキックなどで攻め込む。
　しかし兼平は、YOSHI-HASHIの蹴り脚を取り、ドラゴンスクリューで逆転。さらに、ドロップキックでYOSHI-HASHIを吹き飛ばして青コーナーにぶつけると、串刺しエルボースマッシュ、変型ニーリフトで追撃。そして、腕ひしぎ逆十字固めでYOSHI-HASHIをロープエスケープさせる。
　しかし、YOSHI-HASHIはトラースキックで逆転。さらに、フェイント式バックキックへ繋ぐと、パワーボムからジャックナイフ式エビ固めで3カウントを狙う。
　その後、両者がエルボー合戦を繰り広げ、兼平がニーリフト連射から腕ひしぎ逆十字固め。YOSHI-HASHIがもがくと三角絞めへ移行し、さらにもう1度腕ひしぎ逆十字固めを極める。
　だが、YOSHI-HASHIがロープへ逃れ、カウンターラリアットで兼平を吹き飛ばす。そして最後は、バタフライロックで完勝を収めた。

　試合後、YOSHI-HASHIは兼平に言葉をかけ、先に退場した。

YOSHI-HASHI「兼平選手だっけ？ 俺はなんとなく知ってたんだよ、本当は。まあ、今日、『LION‘S GATE』のリングで闘えて、不思議な感じだったよね。俺はもう、前から言ってるように『G1（CLIMAX）』に必ず出て、去年よりももっともっといい成績収めるから。いま、シングル（マッチ）っていうのはなかなか組まれないからね。そういった意味では今日のシングルはいい刺激になったし、また次機会があったら闘ってみたいですね」

兼平「最初にプロレスラーに憧れたのは新日本プロレスだったので、いままでの短いプロレス人生の中でも一番緊張して。今回、HEAT-UPっていう小さい団体の人間にチャンスをくれた新日本プロレスさんには感謝したいです。まだまだですけどもっと成長して、プロレス界でもっと上を目指して力がついたら、またYOSHI-HASHIさんとシングルマッチやらせていただきたいです」

――自分のやりたいことは出し切れましたか？
兼平「そうですね。まあ、技の精度はまだまだだなと思ったんですけど。こういう大きい機会を与えてもらって、皆さんに観てもらって、やりたいことはできたかなと思います」

――今後も開催予定がありますが、また出たい気持ちも？
兼平「もちろん。呼ばれればぜひ出たいですし。また、チャンスをいただきたいなと思います」