プロレス界の若手育成を目的に開催される『LION’S GATE』の第5弾興行。今回も新日本プロレスを中心に、団体の枠を越えたカード編成が行なわれた。
オープニングマッチは、新たなるヤングライオン八木哲広のデビュー戦。1992年4月23日生まれ(25歳)の八木は、北海道勇払(ゆうふつ)郡の出身。昨年4月に新日本プロレスへ入門し、約1年1ヶ月の修業を経て念願のデビューへこぎつけた。対戦相手は、昨年の1月3日にデビューした先輩の川人。
序盤、川人の脚攻撃に対し、八木が腕ひしぎ逆十字固めでお返し。そこからチョップ合戦を挟み、川人がボディスラムから連続フォールに行く。
これで八木の動きが鈍ると、川人はチョップ、エルボー、ハンマーブローなどで攻め込む。しかし、八木がショートレンジドロップキックで逆転し、エルボー連打、ボディスラムで追撃。続いて逆エビ固めを繰り出すも、川人がすぐにロープへ逃れる。
すると八木はボディスラムを狙うが、川人が抵抗し、カウンタードロップキックで逆転。さらに、ボディスラム3連発で追い討ちし、逆エビ固めを極める。それでも八木は粘るが、川人がさらに絞ってギブアップを奪った。
川人「また、若手がデビューした。俺も1年前にデビューして。また、新しくデビューしたヤツらとみんなで成長していって、そして俺がトップに立ってやる。別に勝利とか負けとか関係ない。俺がトップに立って、新日本を引っ張っていく」
八木「今日やっと、デビューできた。だけど負けちまった! 川人さんは1年先輩だけど、気持ちは絶対に負けないと思ってました。もっともっとこれから練習して、次は絶対勝てるように頑張ります。ありがとうございました」
――どのようなレスラーを目指しますか?
八木「理想像はまだないんですけど、唯一無二の存在になれるように、これからしっかり練習して、自分というものを作っていきたいと思います」
――ヘビー級志望ですか?
八木「それはまだ決まってません」
――得意技は?
八木「ドロップキックです」
――今日もその場飛びで出していましたが、あれをもっと磨いて自分のものにしたいと?
八木「はい。もっといろんなバリエーション、いろんな場面からドロップキックを出せるように練習していきます」
――憧れていた選手は?
八木「いるんですけど、いまはまだ言わないようにしておきます」
――入門はいつですか?
八木「1年1カ月前の4月です」
――野球をやっていたということですが、そこからプロレスラーになろうと思ったきっかけは?
八木 大学4年のときに、知人の方に初めてプロレスを観に誘っていただいて、2年前(2015年4月5日)の両国(国技館)大会をナマで観て、そこからもう野球よりプロレスのほうが面白いと思って。AJ(スタイルズ)選手対飯伏(幸太)選手の(IWGPヘビー級選手権試合)でした」
――出身校は?
八木「日体大(日本体育大学)です」
――野球は4年間?
八木「3年の秋までやってたんですけど、肩の手術をして、4年間できないとなりまして。引っ越した先が等々力だったので、道場が近くで。たまたま、三澤整骨院に行ったんですけど、そこでプロレスに出会いました」
――ピッチャーをやられていたんですか?
八木「そうですね、高校からずっと」