アレックス・シェリーの欠場によって繰り上げでBブロック2位になったタイチが、Aブロック1位通過のKUSHIDAと対決。
　
　タイチはセコンドのTAKAみちのくを引き連れて入場し、“マイ”スタンドマイクで自分の入場テーマ曲を歌う。そして、KUSHIDAの入場を待ち構え、ゲート前でいきなりイス攻撃。
　さらに、タイチはKUSHIDAを鉄柱へ叩きつけ、リング上でコスチュームを剥ぎ取る。そして、なおもイス攻撃に出ると、KUSHIDAのパートナーであるシェリーが登場。ところが、TAKAが場外に引きずり込み、タイチと一緒に暴行をくわえる。
　
　ここでようやく試合開始のゴングが鳴り、タイチが顔面攻撃でKUSHIDAを場外へ追いやる。すかさずTAKAが木づち攻撃を食らわせ、タイチもKUSHIDAとシェリーに木づち攻撃。これで「レッツゴー・タイチ」コールと「タイチは帰れ」コールが交互に起きる。
　タイチの優勢は続き、串刺しアックスボンバーで追撃。だが、KUSHIDAがトップロープを支点にしたバク転キックで突破口を開き、エプロンからの延髄斬り、スワンダイブチョップ、ランニングエルボーで追い打ち。
　続いてKUSHIDAはロープへ走るが、TAKAが脚を引っ張って転倒させる。しかし、シェリーがTAKAを引き離し、KUSHIDAがタイチを場外に落とす。そして、ノータッチトペコンヒーロでタイチとTAKAを押し潰した。
　するとタイチは、ハイキックで逆襲し、KUSHIDAの側頭部にスピンキックをお見舞い。そして、タイチ式ライガーボムで3カウントを迫る。
　さらにタイチは、ショートタイツ姿に変身し、トラースキックを発射。しかし、KUSHIDAが回避し、延髄斬りを浴びせる。
　続いてKUSHIDAはムーンサルトプレスを繰り出すが、タイチが両膝を立ててブロック。そして、TAKAがタイガー服部レフェリーを引きつけ、タイチがシェリーにスタンドマイク攻撃。
　次にタイチはKUSHIDAにもスタンドマイクを振りかざす。これをKUSHIDAが回避すると、タイチはスタンドマイクをKUSHIDAに持たせ、寝転がって攻撃を受けたフリをする。それを見た服部レフェリーをまたもやTAKAが引きつけ、タイチが急所キックからタイチ式外道クラッチ。
　これをKUSHIDAが返すと、タイチはブラックメフィストの体勢に入る。だが、KUSHIDAが前方回転エビ固めに切り返し、フォールはせずに低空ドロップキックを浴びせる。
　ここでKUSHIDAはバズソーキックを放つが、タイチが回避し、トラースキックをお見舞い。さらに、TAKAがKUSHIDAを押さえるが、シェリーがTAKAとタイチにトラースキック。
　そして、シェリーがラリアットでTAKAを場外に落とすと、KUSHIDAがホバーボードロックでタイチを仕留めた。

KUSHIDA「よしっ、片付けたぞ。あと一つだ」
 
タイチ「なんだ、聞きてえことあんのか?」
──初めての決勝トーナメントでしたけど。
タイチ「当たりめえだろ。シェリー潰したのは俺だぞ? 作戦勝ちだ。時代は俺を求めてんだよ。だからよ、こういう結果になってんだよ。今日が始まりなんだ。今日から俺の時代が始まったんだよ。わかるか? どんな目で見てんだ、この野郎。てめらがな、どんな目で見ようが、俺は俺なんだ。変わんねえんだ。TAKAもそうだ。TAKAみちのくはTAKAみちのくなんだ。俺は俺なんだよ」
──「俺は俺だ」っていう発言に対して、ファンから声援がありましたけど。
タイチ「知らねえよ。声援なんていらねえんだよ。素直な気持ち、素直な罵声浴びせろ。思ったこと言ってこい。だけどな、口ではなんと言おうと、俺は俺だ。変わるこたあねえ。俺とTAKAみちのくのタッグも変わるこたあねえ。TAKA、あの件は頼んだぞ。なあ? ちょっくら、俺はよ、用足しに出るからよ。あの件頼んだぞ。じゃあな、おまえら。アディオス」