『BEST OF THE SUPER Jr. XXI』の決勝大会。テレ朝チャンネルによる生中継が行われ、2008年の『SUPER Jr.』優勝者である井上亘が解説席に座った。
　
　そこから始まった第1試合は、ドン、ライガー、タイガー、ドラダがマスクマンカルテットを結成。
　
　BUSHI対タイガーで試合がスタート。タイガーがタイガードライバーで叩きつけ、スイッチしたライガーが風車式バックブリーカーで追撃。さらに、ロメロスペシャル、変型カベルナリアに繋げる。
　ここでタッチを受けたドンが、BUSHIにダイビングチョップを叩きこみ、コーナーで逆水平チョップ連射、ヘッドバット。しかし、次の串刺し攻撃をBUSHIが回避し、トップロープを支点にいたバク転キック、フライングボディアタックで巻き返した。
　小島対ドンとなり、小島が逆水平チョップ乱射、串刺しジャンピングエルボー、「いっちゃうぞバカヤロー!」からのダイビングエルボードロップ。そして、チョップを連射するも、ドンが野人ハンマーで逆転。野人の雄叫びから野人ダンスラリアットを見舞う。そして、ドンがアルゼンチンバックブリーカーを仕掛けたものの、小島がコジコジカッターに切り返した。
　天山対ドンとなり、天山と小島が合体ブレーンバスターを狙う。しかし、ドンが反対に2人を投げ飛ばし、コーナー最上段からのミサイルキックで天山に追撃。だが、天山はカウンターニールキックで逆襲した。
　オメガ対ドラダの場面。ドラダがスワンダイブフライングボディアタックで先制し、ハンドスプリングとバク転でフェイント。そして、セカンドロープからのフライングバックエルボーを見舞う。
　さらにドラダは、ドロップキックでオメガを場外に落とし、ノータッチトルニージョ。さらに、コーナー最上段からロープを歩き、ミサイルキックで追い討ちをかける。
　続いてドラダはコーナー最上段からムーンサルトプレスを繰り出すが、オメガが両脚を立てて防御。そして、変型スパイラルボムで叩きつける。
　ここから乱戦となり、天山と小島がドンにテンコジカッター。BUSHIがライガーとタイガーに開脚式ミサイルキック、ライガーにトペスイシーダ。
　一方、オメガは波動拳でドラダに追い討ちし、クロイツ・ラスを狙う。だが、ドラダが体を反転させ、ウラカン・ラナに切り返す。
　さらにドラダはセカンドロープへ飛び乗るが、オメガが受け止め、クロイツ・ラスで勝利を収めた。

BUSHI「2014『BEST OF THE SUPER Jr.XXI』最終戦、代々木でベスト4に残れなかったけど、今回得たAリーグでのものは凄くデカかったと思うし、子供のころから見てた獣神サンダー・ライガーから3つ獲れた。そして、今日ベスト4に進んだKUSHIDA、同じ同世代の奴らから勝てた。今年は結果が出なかったけど、来年こそ必ず結果を残して、IWGPジュニアベルト、そしてタッグに絡んでいけたら良いなと思います」
 ——正直、ケニー選手は決勝に出るぐらいの選手で、意外だなと思いましたが。
ケニー「正直はね。なんで決勝戦までいけなかったか、私でもそれわからない。それはベストバウトのことを集中しすぎたかな。他の選手見ると、私の力、体、スピード、テクニカル、全部はもうひとつ上のレベルだと思ったけど。なんていえばいいすかわからないけど、足らないことあるかもしれない。それ見つけないと『SUPER Jr.』は勝てないかな。それはこれからの勝負かもしれない。でも少なくとも今日でちょっと嬉しく終わりにして、凄い選手と嬉しく闘えて気持ちよかった。少なくともね」
——これで飯伏選手とのIWGPジュニアの夢の対決がお預けになりましたが。
ケニー「そうだね。だからファンの皆さん、ガッカリさせてほんとにごめんなさい。でもほんとに今年のみんなが頑張って、仲間全体で頑張って、誰が勝っても私が応援する。頑張るしかない。でも正直、ガッカリしてます」
——これをステップとして上に上がるケニー選手をみんな待ってるので。
ケニー「だったらいいよね。でもほんと上に上がったかと思った。悔しいです。すいません」
天山「コジありがとう(小島選手と握手)。『BEST OF THE SUPER Jr.』最終戦ね、このシリーズこの1回きりだけど、ジュニアの闘い、みんなそれぞれ素晴らしいですよ。オメガとドラダの最後もすごい攻防やったし。最後の決勝戦、この大会に出れたことは嬉しいし。しっかり俺らもNWAの世界タッグチャンピオンやからね。次は俺たちも『DOMINION』でタイトルマッチあるし。しっかりと防衛しないとあかん思うし。コジがアメリカいってシングル獲られたっていうのはちょっとショックやけど、でも俺らにはこのタッグのベルが残ってるし、これをキッチリ防衛していこう(小島選手と握手)」
小島「俺はアメリカ遠征でアメリカにあるすべてのパワーを俺のエネルギーにして帰ってきました。なので今の俺はアメリカパワーを吸い込んで、非常に強い状態にいます。残念ながらシングルのベルトは獲られてしまいましたけども、逆に言えばこのタッグのベルトにちゃんと専念できるという、そういう風に都合よく解釈させてもらってます。なので、このベルトを面白くさせていきますので、宜しくお願い致します」
 
ライガー「ご覧のように彼はヘビー級ですけど、来年はぜひ身体を絞って、『BEST OF THE SUPER Ｊｒ』に出てほしいし、その気があるみたいなんで、ぜひ出てほしいですね。それから、今日は決勝がありますけど、誰が上がるのか知らない。神様が唯一知ってるんだと思うけど、『BEST OF THE SUPER Ｊｒ』に恥じない1vs1の勝負をしてほしいとボクは思っています。総括みたいなのは決勝が終わってからだな。とりあえず、『BEST OF THE SUPER Ｊｒ』はマスカラ・ドン選手、身体を絞って出ますんで、優勝候補、台風の目だと思います。お願いします。ぜひ! 」
ドン「台風の目っちゅうのは、目の中にいると全然嵐みたいになってないみたいね。静かになってるみたいね。そんなこと、俺、全然気づかんかった。まさに台風の目言いました、今。まあ、可能性があれば、機会があれば、いろんなことに挑戦したいと思います。この素晴らしいジュニアの大会、男だったら誰でも挑んでみたいですから。できるもんやったらね！　せやけど、俺としては、中西に言うメッセージがひとつあります。いつもツイッターの最後に『G1目指してがんばります』って言うてるけど、G1目指すんじゃなくて、G1出られるようなファイトをしようと、その一言だけ言いたいです。細かいことせんでええって、何回言わなくてもわかるでしょう? 　前も言いました。豪快な闘い、おまえにしかできひん闘い。そうしていってチャンスを掴めば、おまえ持ってるポテンシャルの中のレスリングの動きは絶対できるから。今はおまえにしかできない豪快なレスリングをしろと。それだけ訴えたいです。俺から以上です。3回目の来日、どうもありがとうございました。おかげさまで思いっきりファイトできました。ありがとうございます」
※タイガー、ドラダはノーコメント