Road to INVASION ATTACK 2014
- 日時
- 2014年4月3日(木) 17:30開場 18:30開始
- 会場
- 東京・後楽園ホール
- 観衆
- 1,634人
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第7試合 60分1本勝負
IWGPジュニアヘビー級選手権試合- (第67代王者)
- (挑戦者)
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飯伏 幸太
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ニック・ジャクソン
※飯伏が2度目の防衛に成功。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
序盤は両者譲らずに互角の展開。そこからニックが握手をすると見せかけ、不意打ちに出る。しかし、飯伏はドロップキックで逆襲。そして、エプロンからスワンダイブ攻撃を狙うが、マットが場外から足を引っ張って妨害。すかさずニックがエプロンからランニングキックを見舞い、マットがトラースキックで追い討ちをかける。
その後もマットが平然と試合介入し、ニックと共に飯伏を痛めつける。しかし飯伏は、ニックの串刺し攻撃を回避してパワースラムで逆襲。
だが、ニックが串刺しニーアタックで巻き返し、スリーパーホールドで絞め上げる。それでも飯伏はヘッドシザースホイップでニックを場外へ落とす。すると、マットが飯伏を捕獲し、赤コーナー側の花道まで連れ出す。そして、鉄柱めがけてスローイングするも、飯伏がその勢いを利用してリングへ飛び込む。さらに、そのままエプロンへ飛び出すと、ムーンサルトアタックでニックを押し潰した。
ここから飯伏は、ミサイルキック、打撃ラッシュ、ミドルキック、その場飛びシューティングスタープレスとラッシュ。だが、ニックがローリングバックエルボーとトラースキックで逆転。そして、コーナー最上段にのぼるも、飯伏が飛びつき雪崩式フランケンシュタイナーで逆襲。
続いて飯伏はラストライドの体勢に入るが、ニックが脱出し、レッドシューズ海野レフェリーをダウンさせる。そして、マットが場外から飯伏の足を引っ張ると、ニックがデスペラードとマイケルにトペスイシーダ。さらにニックとマットは、場外マット上の合体パイルドライバーで飯伏に追撃。
飯伏がカウント19でリングへ戻ると、ニックはファイヤーバードスプラッシュで追い討ち。だが、飯伏がニックとマットの同士討ちを誘い、ハーフネルソンスープレックスホールドでニックに3カウントを迫る。
続いて飯伏はジャーマンスープレックスを繰り出すが、ニックがバク転で着地し、トラースキック。しかし、飯伏が倒れず、ショートレンジラリアットをお見舞い。そして、シットダウン式ラストライドで追撃すると、最後はフェニックススプラッシュで勝利を収めた。
試合後、飯伏とデスペラード、ニックとマットがリング中央で睨み合う。その後、1人でリングに残った飯伏へ、勝利者トロフィーとチャンピオンベルトが贈呈された。
最後に飯伏がマイクを掴み、「今日はありがとうございました。4月6日は新日本プロレスのレスラーとして、ベルトを獲りに行きます! 応援よろしくお願いします!」と、ファンに挨拶した。
COMMENT
飯伏「いや〜、正直……、自分のコンディションもありますけど、そういうのあんまり言いたくないんですけど、一番、シンドかったかなと。その〜、攻撃がキツイとかそういうんじゃなくて。タイトルマッチの中では、一番……シンドかったですね」
——相手のセコンドの介入は、ある程度、想定されていたと思いますが?
飯伏「ええ。むしろ少なかったですね。マットだけですか? 1人だけだったんで。正直、2対1でも勝てると思ったんで。それでもやっぱ、1対1でも全然。実力がありましたね。キツかったですね。キッツイ試合でした! シンドい試合でしたね」
——相手との動きとの読みあいになる場面もありました。
飯伏「そうすね。ここで言うのもなんですけど、ケニーに近いモノがありましたね。向こうのプロレスというか、世界のプロレスを経験してる。自分も読まれてましたね。いろいろ。いや、焦りましたね……」
——ベルトを持っている限り、狙われると思いますが。
飯伏「いや、絶対、誰にも渡さないです。ハイ。誰にも渡さないです。」
——両国では、「新日本のレスラーとしてベルトを獲りにいく」と。
飯伏「ハイ。ちょっとやっぱり、自分は欲張りなんで。(DDTと新日本)どっちもホントに大好きですけど。今回は、新日本プロレスのリングだし、自分は新日本プロレスに所属してるし。今回は、ホントにまだ認めてもらっていない部分も感じるんで。まずはお客さんに認めてもらいたいですね。……どの部分? まだ深い部分まで行っていないんじゃないかなと。表面的な部分が。お客さんが悪いとかじゃなくて。もっと深い部分で自分が新日本のレスラーとして感情移入させられないといけないと思うんで、その部分ですね」
——そのためにもベルトを獲ると。
飯伏「ま、少しでも、ベルトを獲って、たくさんタイトルマッチして認められたいですね。まだまだですね」
——改めてタッグ挑戦に関しては?
飯伏「最初にも言ったんですけど、自分は2対1でも勝てるくらいの練習をしてきているんで、なんとかなると思います。デスペラード選手も今日、途中、助けてくれたんで。そのへんはおたがいにキャリアもあるんでわかってると思います」
——シングルの防衛ロードは?
飯伏「いや、ホントに。誰でもいいです。できれば、でも。やっぱり新日本プロレスのレスラーがいいですね」
——シングルをやってみて、ニックとマットの違いは?
飯伏「そうですね。ニックとマットは、髪の色が、違うと思います」
——スタイル的な部分は?
飯伏「その部分ですか。たぶんですけど、弟のほうがクレイジーというか狂ってる部分がありますね。お兄さんのほうが、テクニックとか、そういう部分が多いんじゃないかと。でも、大丈夫です。研究済なんで」
——新日本所属になってから、メインで勝って大会を締めるというのは初体験だったと思いますが?
飯伏「いやぁ……。ま、でもここで言いたいこと言わないと、締めないと。ダメかなと。せっかくメインでタイトルマッチのチャンスをもらったんだし。ま、マイクは苦手ですけどね。やらないといけないと思って。……いや、シンドかったです。疲れた。なんかくやしいです。勝ったけど。……もっとがんばります!」
ニック「今日は3カウントが速かったってことだ! 俺がフォールに入った時のカウントは遅かったし、場外カウントも遅かった! 今日負けたのは最後の3カウントが速かった。それに尽きる! 今日はタイトルを獲れなかったが、4月6日の両国に向けていい収穫が出来た。どんな技を使えばいいか分かった。飯伏とあのマスクマン(エル・デスペラード)を倒してみせる。このIWGPジュニアタッグのタイトルはずっと守っていく。このタイトルだけでなく、もっといろんなタイトルを獲って守っていく。俺たちはそうやって進んでいくんだ!」