Road to INVASION ATTACK 2014 〜井上亘引退記念大会〜
- 日時
- 2014年4月2日(水) 17:30開場 18:30開始
- 会場
- 東京・後楽園ホール
- 観衆
- 1,824人(満員)
ここからセレモニーとなり、「週刊プロレス」の佐藤正行編集長、「東京スポーツ」の柴田惣一氏から記念パネル、サムライTVで放送中の「新日本プロレス大作戦」でMCを務めるユリオカ超特Qさんより花束が贈呈された。
続いて、棚橋、真壁、内藤らが次々とリングへ上がり、1人ずつ井上へ花束を贈る。さらに、元Jr.戦士の垣原賢人氏、青義軍メンバーであるキャプテン、マシン、永田、テレビ朝日の野上慎平アナウンサーも、井上へ花束を手渡した。
次に、井上の恩師である坂口征二相談役、アニマル浜口氏もリングに登場。それぞれ井上に花束を手渡すと、浜口氏がマイクアピールを開始。「がんばった」10連発と「気合だ」10連発をファンと大合唱し、井上にエールを送った。
その後、井上がマイクを握り、ファンに最後の挨拶。「こんなに素晴らしいレスラー人生はなかったと思います」と自分の選手生活を振り返り、大声援を送るファンに感謝の言葉を述べた。
そこから井上を取り囲んでの記念撮影と、胴上げが行なわれたあと、いよいよ10カウントゴングが打ち鳴らされる。そして、尾崎仁彦リングアナウンサーが井上をラストコールすると、赤と青のテープがキャノンで発射され、リング上へ降り注いだ。
■浜口氏のマイクアピール(詳細)
「行くぞー!! 行くぞー!! いいかー!! いいかー!!(※大歓声) 井上選手、あなたはー! よくがんばったー!! 『がんばった』10連発、みんな行くよ〜!! (※ファンと一緒に)がんばった!! がんばった!! がんばった!! がんばった!! がんばった!! がんばった!! がんばった!! がんばった!! がんばった〜〜〜!! そしてー!! 井上ー!! 感動をありがと〜〜!!(※大拍手) 井上選手、さあ、第二の人生だ! がんばれよー! そして、皆さん! 新日本プロレスのますます発展・繁栄、そしてお客さん! 今日はサービスだ、みんなに! 皆さんの健康と元気を祈って! 気合の10連発!! 立て! 立て! 立て! 立て〜〜!!(※とファンを起立させて一斉に)気合だ!! 気合だ!! 気合だ!! 気合だ!! 気合だ!! 気合だ!! 気合だ!! 気合だ!! 気合だ!! 気合だ〜〜〜!! オイ!! オイ!! オイ!! ヨイショ〜〜〜!! ありがと〜〜〜!!(※大拍手)」
■井上の挨拶(詳細)
井上「(※『亘』コール)私は1999年10月に、ここ後楽園ホールでデビューしました。ここ後楽園ホールでいろんな選手と闘い、いろんな経験をし、成長させてもらいました。(※『ありがとう!』という声援が次々と飛ぶ)あ、そんな! こっちのほうこそ。ありがとう。(※『感動をありがとう!』の声)ああ! うれしい! うれしい! (※『泣くな!』の声が次々と飛ぶ)大丈夫! 泣かないから大丈夫(笑)。(※『泣いていいんだよ!』の声)泣いていいのかな(笑)。・・・あの、プロレスラーが後楽園ホールでデビューできることは、とってもうれしくて。(※リングサイドで観戦していた愛息に)ありがとう!(笑顔) うん。その後楽園ホールでデビューできるってことは、とってもうれしいことで、そう思っていたら、この引退セレモニーも、試合ができないにもかかわらず、後楽園ホールでしていただけるということで、こんなに素晴らしいレスラー人生はなかったと思っています。プロレス界に入って、うれしいこと、辛いことももちろんありましたけど、私が浜口ジムで出会った言葉、『苦悩を突き抜けて歓喜にいたれ』、その言葉どおりのレスラー人生を歩めました。今日、皆さんの前で、プロレスラー井上亘は引退しますけれども・・・・・・なんだろうな? ハハハ。本当に、本当に素晴らしいレスラー人生を送れました。これも、みんなの声援が私に届いたからです(※大拍手&大『亘』コール)。え〜、だから皆さんにひとつ伝えたいことがあります。自分が好きな選手、おもいっきり声援してあげて下さい。必ずこのリング上で闘う選手に届いているはずです。その声が、レスラーの闘う気持ちをより高めてくれます。もっともっと素晴らしいプロレスをしてくれると思います。私はこの新日本プロレスを引退しますけれども、今日見ていただいたとおり、この新日本プロレスはとっても素晴らしい団体です。これからも皆さんの応援をどうぞよろしくお願いします。今日はどうもありがとうございました!(※大拍手&大『亘』コール)」
■セレモニー後のコメント
井上「ありがとうございました」
——セレモニー終わってしまいましたね。
井上「ええ。終わってしまいましたね、プロレスラー・井上亘も終わってしまったなと。なんでしょう。ここに座ってから、一気に来ました。なんか、まだリング上では引退するとか言ってても、いままでの身体に染みついたものが、プロレスラー・井上亘を表面に押し上げてくれてたんですけども」
——晴れ晴れとしているように見えるが?
井上「いや〜、もうなんでしょう。充分、井上亘ができるプロレスをやりきりました。そんな中、ファンのみなさんにお別れの挨拶がちゃんとできて、いままで闘ったレスラーに送り出してもらって。会社に入ってわかったんですけど、会社もみんなが一つの興業に対して、レスラーがたぶん思っている何倍も何十倍もの苦労してくれているというのがわかりました。なので、今日、この大会を開いてくださったたときに、レスラーに限らず、みんなが盛り立ててくれまして。あ〜、なんかいい会社に入れましたし、やり続けられましたし。新しく、また会社に残れて幸せです」
——今日は、試合にも少し参加されて。
井上「いや〜、まぁまぁまぁ(笑)。なんでしょうかね。去年の3月からリング上から離れていますので、あらためてレスラーの力強さを感じました。なので、私がもうレスラーの身体ではないんだなと痛感しました。リング上で闘うレスラーって凄いなって尊敬の念が沸いてきます」
——ファンにとっては、最高のプレゼントでした。
井上「そう受け取ってもらえたら嬉しいです。私がプロレスラーになったときに、ファンに喜んでもらいたいという気持ちがあったので、少しでもああいうかたちで喜んでくださる方がいたのなら、それもヨシかなと」
——これからはフロントとして会社を支える?
井上「みんなにこれだけの手厚い送り出し方をしていただいたんで、ホントに会社でみんなに対して応えなかったら、どうするという気持ちです。よりいい会社にしていきたいです」
——これまで後楽園の思い出は?
井上「なんでしょう。後楽園で思い出に残る試合が多くて……。自分も後楽園の試合を観てみたい気もしますけど(笑)。一番好きな会場です。今後は、フロントとして会場に? ハイ。そういうこともあるかと思います。気軽に声をかけて頂いたらなと。サインですか? ほかの選手の仕事に差し支えがない状態でしたら(笑)。……でも、ホントに報道陣の皆さんに囲んで頂いて、これ以上、プロレスラーとして幸せなかたちはないと思います。間違いなく私のプロレスラー人生は素晴らしかったと思います」
——一番の思い出は?
井上「そうですね。IWGPジュニアタッグをこの会場で奪取したとき。初めてベルトを奪取したうれしさもありましたが。試合後に、5分経っても10分経ってもファンのみんなが帰らないような。ファンのみんなと自分たちの試合で感動を共有できたこと、それが一番の思い出です」
——今後、新日本を支えていくレスラーの仲間たちに一言。
井上「そうですね。やってることは間違いなく素晴らしいことなので。もっと多くの人に見てもらえるように。フロントに入る私たちが、努力していきたいと思います。リング上でレスラーがやっていることは、私は間違いないと思っているので。多くの人にプロレスを観てもらいたいです」
——棚橋選手と本間選手が、井上さんの技を使いましたが?
井上「ねぇ〜!(ニッコリ)。見ました。ねぇ。プロレスってただ闘うだけじゃなく、いろんな方にメッセージを発信できると思うんですけど。タナと本間さんが私にそういうメッセージを送ってくれたことをとてもうれしく思います。ただ、相手をやっつけるとか勝てばいいとかそういう次元じゃなくて、見ている人の心に火をつけるというか、とってもいいスポーツだなと今日思いました。かけた相手は自分のデビュー戦相手の柴田選手? ええ。タナがそこまで考えていたら、頭が上がらないというか。さすがは100年に1人の逸材だと思います(笑)」
——浜口さんからは?
井上「おまえよくがんばったな、というメッセージを頂きました。不思議なもので浜口ジムに入らなかったら、たぶんこの場にも座ってないですし、間違いなく浜口さんは私の師匠です」
——メインのもう片方で、井上さんの同期はこれで柴田選手一人になってしまいましたが、託す思いは?
井上「いやいやいや、そんなそんな! そんなのおこがましいというか。柴田選手は自分の道を突き進めばいいと思います。私の見方ですけど、タナと本間さんが私の技を使ってくれたあと、柴田選手とタナがエルボーの打ち合いをやったんですね。それが、とても強烈で激しくて、まるで自分の若手時代を見ているようでした。見ているコッチが痛いような。う〜ん。だから、それが私は柴田さんからのメッセージというか、勝手にそう思いました。以上です。大丈夫ですか?」
※報道陣から大拍手
井上「わ〜〜! うれしい!(笑)」