旗揚げ記念日
- 日時
- 2014年3月6日(木) 17:30開場 19:00開始
- 会場
- 東京・大田区総合体育館
- 観衆
- 4,200人(超満員札止め)
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第8試合 30分1本勝負
旗揚げ記念日スペシャルシングルマッチレフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
オカダが両腕を極めて押し込むと、飯伏がブリッジで体勢を立て直す。その後、オカダがショルダータックルで飯伏を倒し、片手でレインメーカーポーズ。しかし飯伏は、リープフロッグからカウンターミドルキックを食らわせ、フライングメイヤー、サッカーボールキック。
するとオカダは、飯伏をコーナー最上段へ乗せ、ドロップキックの発射体勢に入る。それでも飯伏は、一瞬早くフロントキックを浴びせるが、オカダは三角飛びドロップキックで逆転。飯伏を場外へ転落させ、鉄柵攻撃、串刺しフロントハイキック、鉄柵を悪用したDDTで追い討ちをかける。
リングへ戻ってもオカダの攻勢は続き、トップロープ越えのセントーンアトミコ、ランニング低空フロントキック、DIDなどで攻め立てる。そして、ファイヤーマンズキャリーで飯伏を持ち上げるが、脱出した飯伏がフランケンシュタイナーで逆襲。これでオカダを場外へ追いやり、コーナー最上段からムーンサルトアタックを見舞う。
リングへ戻り、飯伏がスワンダイブミサイルキック、ローリングソバット、ミドルキックで追撃。そこからムーンサルトプレスを繰り出し、オカダの回避行動を呼んで安全に着地する。そして、オカダを追いかけてその場飛びムーンサルトプレスを敢行するが、オカダが両膝でブロック。
さらにオカダは、フラップジャックで飯伏を叩きつけ、レッドインクで捕獲。そして、ダイビングエルボードロップで追撃するものの、飯伏がオーバーヘッドキックで逆転。
その後、オカダがツームストンパイルドライバーを仕掛けるが、飯伏が回避してカウンタードロップキック、高速ジャーマンスープレックスホールド。さらに、コーナー最上段にのぼるが、オカダが背後から突き飛ばし、ドロップキックをお見舞い。そこから今度こそツームストンパイルドライバーをさく裂させる。
ここでオカダはレインメーカーを繰り出すが、飯伏がラリアットで阻止。そして、ショートレンジラリアットで追撃し、ドラゴンスープレックスホイップ、その場とびカンクーントルネードに繋げる。
それでもオカダはコーナー最上段へのぼるが、飯伏がロンダートバク転キックを見舞う。そして、エプロンからトップロープへ飛び乗り、雪崩式フランケンシュタイナーを敢行。さらに、シットダウン式ラストライドで追い討ち。
次に飯伏はフェニックススプラッシュを繰り出すが、オカダがかわして自爆を誘う。これで両者はフラフラになるが、それでもエルボーを打ち合う。そして、オカダがエルボースマッシュを連打するも、飯伏がハイキックを浴びせる。
続いて飯伏はパイルドライバーを狙うが、オカダがリバースネックブリーカーに切り返す。それでも飯伏は打撃ラッシュからラリアットを発射。ところが、回避したオカダがカウンタードロップキックをお見舞い。
ここでオカダはレインメーカーを狙うが、飯伏が回避してハイキック。だが、オカダが高角度ジャーマンスープレックスホールドで巻き返し、今度こそレインメーカーで決着をつけた。
試合後、オカダは飯伏を見下し、レインメーカーポーズ。そして、重い足取りで退場する飯伏に対し、「飯伏さんにひとことだけ言わせて下さい!・・・いや、特にありません」と言い放つと、さらにマイクアピールを続行。
オカダ「『旗揚げ記念日』、もうそれは今日で終わり。次、『NEW JAPAN CUP』。先輩方、死ぬ気で頑張って下さい!(※大拍手) 決して、俺に勝てないからって、インターコンチに逃げないで下さいよ(※場内笑&『オカダ』コール)。・・・・・・“オカダさん”な(※場内笑&大拍手)。そして!『NEW JAPAN CUP』で誰が優勝しても、絶対、俺には勝てねぇ! 何でかわかるか!?(※大『外道』コール) 何でかわかるか? それはな! う・・・・・・(※と言葉に詰まり)ダメだ! 俺には言えないんで、外道さんにお願いします!」
これで再び大『外道』コールが起こり、外道がマイクアピールを引き継ぐ。
外道「42回目の『旗揚げ記念日』! 最後にこのリングに立っているのは誰だ、オイ? もちろん! 完全無欠のIWGPチャンピオン“レインメーカー”オカダ・カズチカだよ(※大拍手)。『NEW JAPAN CUP』の優勝者はおろか、世界中の誰が来ようがよ、レインメーカーにはぜってぇ勝てねぇ! 何でかわかるか、オイ!? レ〜〜ベェルが違うんだよ、コノヤロー!(※大拍手) 43年目以降もよ、レインメーカーがプロレス界の頂点にいる限り、新日本プロレスによ、さらに! カネの雨が降るぞ!」
ここで尾崎仁彦リングアナウンサーがオカダの名前をコールすると、キャノンで発射されたブルーのテープがリング上へ降り注ぐ。そして、オカダは、コーナーへのぼり、ファンの大歓声に応えた。
COMMENT
オカダ「そうすね。ま、普通の、タイトルマッチじゃなく、普通のシングルマッチですから。ま、試合内容うんぬんというよりも、この本物の俺がここに42周年の新日本プロレスに帰ってきた。そこに意味があると思います」
——最後、メインのリングに立っていた。そこに歴史も感じた?
オカダ「いえ、歴史なんて知らないっす。いま、俺が歴史を作っているところなんで、いま俺が帰ってきてから2年か。そこまでの歴史しか俺は知らないっす」
外道「いままでのよ、42年間はよ。俺に言わせりゃ、前座だ。これからだ! レインメーカーがチャンピオンなんだ。新日本の本番はこれからだ!」
——最後は、ジャーマンという新たな一面も見せましたが?
オカダ「そうすね。レインメーカーいこうとしたら、たまたま投げれちゃっただけじゃないすかね? ま、べつに意識してやったわけじゃないっす」
——底知れない潜在能力を見せつけました。
オカダ「ま、まだまだ隠し持っているモノはあるんで。本当に、ボクが……、外道クラッチを出したときがヤバいときなんじゃないかなと、思います」
——その日はいつ来るんでしょうか?
オカダ「2度と来ない!! そんな技に頼る日は」
外道「そんな日が来るわけねーだろ? ヤバい時なんかねーよ、一生な」
——そして、NEW JAPAN CUPを制した選手に「逃げるな」と。
オカダ「ウン。ホント、誰でもいいすよ、優勝してくれば。一度、倒された相手でも、新しい顔でもシッカリかかってきなさい。どんなに誰が挑戦者でも、これからのボクが作る歴史の1ページになるだけです」
——この4200人、札止めのお客さんは?
オカダ「まぁ、4000人といっても、なんか小さく感じてきましたね。もっともっと、大きなところ目指して。そしてシッカリ、カネの雨を降らせるだけです」
外道「レベルが違うからな!」
オカダ「レベルが違います!」
飯伏「ああ、悔しいですね。ああ……いやあ、悔しいですね。ほんっとうに悔しいですね。ああ! ふう……全力で、全力を出したんですけど。ダメでしたね。 いや、けっこう追い詰めたと思ったんですけどね、自分では。(報道陣に)どうでしたか? まあ、『G1』でヘビーに通用するかなと勝手に思ってましたけ ど、直後にDDTでオカダ選手とシングルマッチをやって、結果惨敗だったという。内容としても。まあ、今回は新日本のリングで。この半年、自分なりにいろ いろトレーニングして、いろいろ研究して……勝てると思ったんですけど、また負けました。でも、前回より自分のなかで、差は縮まったかな、と。少しは縮 まったかなと思うので。ちょっと期間を置いて、またやりたいですね。やっぱ、結果がほしいです。いやあ……痛い、痛い。痛すぎますね、全身が。楽しかった です」
──旗揚げ記念日のメインを務めたことについては?
飯伏「まあ、それでオカダ選手とできたのは最高でしたね。結果、負けましたけど。まだでも、自分の野望はジュニアとヘビー、両方巻くことなので。いまからです」