2月11日大阪で行われるIWGPヘビー戦オカダvs後藤、NEVER無差別級戦・内藤vs石井の前哨戦。また、2月9日広島で行われるIWGP IC戦・棚橋vs中邑の前哨戦でもある。
　
　後藤対オカダで試合開始。オカダがクリーンブレイクした直後、後藤がエルボーを叩き込む。そして、PKを放つものの、オカダは場外へエスケープ。
　内藤対石井の場面。内藤がドロップキックで石井を場外に落とすが、怒った石井が3連続の鉄柵攻撃で逆襲。リングへ戻った両者は、激しいエルボー合戦を繰り広げた。
　棚橋対中邑の場面。棚橋がショルダータックルで先制し、エアギターを披露。すると中邑は、フェイントを入れたフロントキックで棚橋を後退させ、バイブレーション式踏みつけ攻撃。
　それでも棚橋は、カウンターバックエルボー＆フライングボディアタックで逆襲し、青コーナーのオカダと石井にめがけてフライングボディアタック。しかし、受け止められてコーナー最上段で釘づけになってしまい、中邑がボディへランニングニーアタックを食らわせる。
　これを合図に激しい場外乱闘となり、オカダ組が棚橋を捕獲。さらにオカダがトップロープ越えのセントーンアトミコで追撃し、中邑＆石井と共にトリプルフロントハイキック＆ヒップドロップの連続攻撃をさく裂させる。
　その後も苦しい時間の続いた棚橋だったが、ショルダースルーでオカダを投げ捨て、ようやく自軍コーナーへ帰還。タッチを受けた後藤が、チョークスラム、串刺しニールキック、バックドロップと畳み掛ける。
　続いて後藤はジャーマンスープレックスを狙うが、オカダが前方回転エビ固めに切り返し、レッドインクで締め上げる。だが、これは内藤がカット。
　するとオカダは、ダイビングエルボードロップからレインメーカーを繰り出すが、後藤が回避してローリングラリアット。そこから牛殺しを仕掛けるも、脱出したオカダがリバースネックブリーカーで叩きつけた。
　後藤対石井になり、両者のラリアットが3連続で相打ちになる。しかし、後藤が4発目のラリアットで石井をなぎ倒した。
　内藤対石井の場面。内藤がアームホイップ、低空ドロップキック、ランニングサンセットフリップ。そして、石井を踏み台にしてエプロンへ飛び出すが、直後に石井がラリアットをお見舞い。そこから石井はブレーンバスターを仕掛けるが、内藤が回避してスイングDDTを繰り出す。だが、石井が切り返し、変型ブレーンバスターで投げ捨てた。
　さらに石井が串刺しラリアットで追い討ちすると、内藤はエルボー連打で逆襲。それでも石井はかまわず前進し、自分もエルボーを連打する。その後、内藤が張り手で逆襲し、さらにはヘッドバット合戦が勃発。最後はダブルダウンとなった。
　棚橋対中邑の場面。棚橋のドロップキックに対し、中邑がジャンピングカラテキックで報復。そこから棚橋がドラゴンスクリューを繰り出すと、即座に中邑が膝蹴りをお見舞い。しかし棚橋は、フライングフォーアーム、カウンタースリングブレイドに繋ぐ。
　ここで棚橋はコーナー最上段へのぼるが、オカダが脚にしがみつき、中邑がハイキック、バッククラッカー、リバースパワースラムで逆襲。続いてボマイェを放つが、後藤が飛び込んでカウンターエルボーで阻止。さらに後藤は、石井にラリアット、オカダに牛殺しをお見舞い。そして、ラリアットでオカダを場外へ追いやる。
　内藤対中邑の場面。中邑がフェイント式ニールキックで動きを止め、オカダ組がトレイン攻撃を開始。中邑の串刺しジャンピングニーアタック、オカダの串刺しジャンピングバックエルボー、石井の串刺しラリアットが連続で内藤に決まる。そして、石井が雪崩式ブレーンバスターからフォールに行くが、後藤と棚橋がカット。
　両者へのコールが交錯する中、石井がパワーボムで叩きつけるも、キックアウトした内藤がカウンタードロップキック、延髄斬りに繋げる。すると石井は左右のエルボー連打で巻き返すが、内藤がカウンターの裏投げで叩きつけ、ジャーマンスープレックスホールド。
　続いて内藤はスターダストプレスを繰り出すが、石井にかわされて自爆してしまう。それでも内藤はカウンター浴びせ蹴りからドラゴンスープレックスの体勢に入るが、中邑がハイキックでカット。その直後、棚橋が中邑にドロップキック、オカダが棚橋にドロップキック、後藤がオカダにラリアット、石井が後藤にラリアット。
　すると、内藤がジャンピングエルボーアタックに行くが、石井が回避して延髄斬り、カウンターラリアットをお見舞い。そして最後は、垂直落下式ブレーンバスターで内藤にとどめを刺した。

　試合後、後藤がマイクアピールでオカダを挑発し、IWGPヘビー王座を奪うことを宣言した。
　
後藤「オカダーーー!! まだだー！ まだ足りねぇ！ 完全復活を証明するには、まだ足りねー。大阪で！オカダのベルトを奪ってからが！ 完全復活だ！ オイ、オカダ！ よく覚えておけよ、コノヤロー！」

石井「毎試合、能書きたれてるからこうなんだよ。恥を知れ、恥を。大阪までに心入れ替えてみろ、オラ」
中邑「はしゃいでるなあ、棚橋よ？　うれしいだろ、歴史を変えたベルトだ。さんざん、オレの色がついたベルトだ。おまえの色をつけるにも、もう一週間だ。タイトルマッチで返してもらうぜ、てめえの色はつけさせねえ」
オカダ「最後に言われた、『よく覚えとけよ』って。でもな、すいません、後藤さん。マイクで何言ってたか、何も聞いてなかったです。急に呼ぶもんだから。た だ、今日やってわかりましたけど……ベルトですか？　何がしたいんですか？　まあ、がんばってくださいとしか、ボクには言えないです。がんばってもらわないと、ただのタイトルマッチになってしまうので。そして、“オカダ”じゃない、“オカダさん”だ」
外道「オイ、後藤！　今日はラッキーだったな！　超ラッキーだった日だ！　なんでかわかるか？　おめえのアゴが無事だったからだ！　明日はよ、おめえのアゴ、へし折ってやるぞ、コノヤロー！」
 
棚橋「ハッ！　中邑の、いまの気持ちが凄く気になるね？　このベルトを手放してどう思っているのか？　気になってた。でも、ちっとも落ちてねーな。アイツの気持ち、モチベーションはちょっとも落ちてねぇ。それと同時進行して、なかなか巻いてはいるけど、この白いベルト、俺に振り向いてくれないね。過ごした時間が隙間を埋めてくれるのか？　俺の思いが足りないだけなのか？　白いベルトに応えてもらうため……これからもよろしくな。……あと、小っちゃいこと言うかもしんないけど。柴田、オイ……。柴田かぁ〜……。後藤とタッグ組む、ってことは、小さいことかもしんないけど、俺は今日、後藤とタッグ組みたくないよね。『ケンカ売りに来ました』でしょ？　じゃあ、最初から『同級生に会いに来ました』って言えばいいじゃん！　ういっし！」
後藤「長期欠場から復帰しまして、今日で3戦目……。これが復帰3戦目の男に見えますか？　タイトルマッチまであと5試合か？　復帰から7戦目でタイトル奪取した人間がほかにいますか？　俺はその快挙を、今回成し遂げたいと思ってます。まだ、完全復活というのは控えておきましょう。オカダのベルトを獲ってからが、完全復活です」
——いま棚橋選手が、「後藤が柴田選手と組むなら、組みたくない」と。
後藤「いや、まぁ、そりゃあそうすね。組みたくないなら、組む必要ないと思うし……。それはべつに俺が決めることでもないし。その意見を貫き通せばいいんじゃないですかね」
——後藤さんの中では、タイトル戦と広島とのタッグに集中してる？
後藤「そうですね。俺の中で大事にしたいタッグマッチが広島で控えてますんで。そこは誰に何を言われようが、変わらないし」
——ある程度、こういう意見が出てくることも覚悟の上？
後藤「どうなんすかね？　やっぱ俺にしかわからない彼がいて。ほかの人間にはわからないっていう部分はもちろんあるでしょうし。人間なんで誰でも好き嫌いはあると思いますよ。ま、そこはそれなりの覚悟あって、言ってるだろうし、そこは貫いてもらっていいんじゃないすか。べつに俺はとやかく言うつもりはないし」