試合開始前、2013年の激闘を振り返るVTRと共にカウントダウンがスタート。タイマーがゼロになると、ヒダノ修一スーパー太鼓BANDが和楽器の演奏を開始。そこから和楽器バージョンの「THE SCORE」が鳴り響き、対戦カードが発表された。
続いて第1試合の開始となり、場内に映画『バック・トゥ・ザ・フィーチャー』のテーマソングが流れる。そして、ビジョンにデロリアン(タイムマシン)に乗り込むKUSHIDAの姿が映し出されたのち、本物のデロリアンが場内に登場。その中からKUSHIDAとシェリーが現われた。また、TAKA&タイチは女性アイドルグループ「ベリー トゥ キッス」を引き連れて登場した。
試合前、コズロフがロシア国歌を斉唱。しかし、途中でヤングバックスがスーパーキックで阻止、ここで試合開始のゴング。ヤングバックスは得意のコンビネーションでシェリーの腰を攻めていく。しかし、お返しとばかりに今度はタイムスプリッターズがロープワークを駆使してマットに反撃。そのあいだ、鈴木軍は放送席で高見の見物を決めこむ。KUSHIDAはハンドスプリングエルボーでヤングバックスを場外に投棄すると、シェリーと二人でダイブ攻撃を狙うが、これはフォーエバーフーリガンズが阻止。
そして、フーリガンズはKUSHIDAに狙いを定めると、ロメロが串刺しラリアットを何度も連発。さらにヘルズブルドーザーを決める。続いて、コズロフがコサックダンスキック。しかし、ここで鈴木軍が登場し、ロメロを場外に追い出すと、おちょくるようにコズロフにコサックダンスキック。そしてアックスボンバーを連発する。
4軍入り乱れるリング上。ロメロがトぺ・スイシーダを繰り出せば、TAKAがはラ・ケブラーダを敢行。そして、スプリッターズはダブルのトペ・コンヒーロを披露。ここでタイチも負けじとトップコーナーに登るが、これはマットが妨害。そして、ヤングバックスは場外目掛けてタイチをダブルのブレーンバスターにきってとる。これに他のチームも巻き沿いをくう。カウント19ギリギリで選手たちはリングにカムバック。
リング上は4チームが入り乱れ、激しく攻守が入れ替わる混戦模様。主導権を握ったスプリッターズは鈴木軍を翻弄。TAKAに対してシェリーがダイビングボディプレス、KUSHIDAがその場飛びのムーンサルトを同時に見舞うが、ヤングバックスが阻止。そして、ここからそれぞれのチームが得意の必殺技を炸裂させるが、いずれもカウント2でカット。
しかし、ヤングバックスはタイチにダブルのツームストンパイルドライバーを成功させると、TAKAをスーパーキックで場外投棄。そして最後はタイチにモア・バング・フォー・ヤング・バックスを炸裂させてカウント3を奪取。ヤングバックスが王座防衛に成功した。
マット「前にも言ったように我々がベストなチームだ。今日また証明できた。我々の名前はヤングバックス。ヤングとついているが、強さは超一流である。先日のトーナメントを制したのも自分たちでタイトルを持っているのも自分たちだ。このタイトルを必ず持ち続けていくことを誓う」
──今回という4WAYという形で一気にチャレンジャーチームを蹴散らしましたが、無敵状態です。今後どういう防衛ロードを歩んでいきたいですか?
ニック「一言で言うと、どこでもいい。今日は3つのチャレンジャーチームを蹴散らしたが、その3つのチームがチャレンジャーになっても、誰でもいい。我々の名前はヤングバックス。ヤングとついているが、強さについては一番。どんなチームが来ても蹴散らす」
──東京ドームという大きなイベントで闘ったわけですが、どうですか?
マット「このような東京ドームという大舞台に立てたことを光栄に思うし、そこで勝てたことを非常に嬉しく思う」
KUSHIDA「シェリーがケガした9月29日から、今日1月4日に連れてくることには成功したんですけど、ベルト取れなかった。でも、諦めない。今までそうやって一歩一歩階段を上がってきたから、それを見せるだけです。センキュー・シェリー!」
シェリー「今日は我々にとって非常に重要な試合でした。確かに勝つことはできなかった。その意味では残念でしたが、我々は負けてはいません。我々がベストなチームであることを自分自身信じておりますし、それを証明するためにIWGPジュニアタッグのベルトを獲得したいと思っております」
※コメントスペースに入ってくるなり、腰を押さえて後ろに続くタイチ
TAKA「大丈夫か? 新年早々、えらいものが降ってきたな。何だあれは? あんなのありか? (用意されていたマイクを投げ捨てて)いらねぇよ、こんなの。大丈夫か、パレハ?」
タイチ「あんなよ、上から外にブン投げるバカいるか? あんなのされてよ、そりゃ負けるわ。ふざけんな。むちゃくちゃすんなよ、このヤロー」
TAKA「当分、欠場だな、こりゃ」
タイチ「腰、痛ぇ。腰が動かねぇ」
TAKA 「あんなの反則だよ。反則勝ちで俺たちチャンピオンじゃねぇのか?」
タイチ「反則超えてんだろ? どうなると思ってんだ。今日、一緒に入場した彼女達とこの後、あれ…」
TAKA「まぁ、それはまた今度…」
——お2人にとってはリマッチだったんですが、(ベルト)奪還ならなかったわけですけど、今日の結果は認められないと?
TAKA&タイチ「(声を揃えて)反則だよ」
タイチ「お前、食らってみろよ。生きて帰れないぞ」
TAKA「こうは俺たちの反則勝ちだ。またどこかで初挑戦初戴冠いこうぜ」
タイチ「納得いかないぜ」
TAKA「納得いくわけねぇじゃん。すぐにでもリマッチだ」
タイチ「明日は無理」
TAKA「明日は休むわ。ゆっくり休んで、次こそは初挑戦初戴冠、いこうぜ。もう1回言うぞ、初挑戦初戴冠! (タイチに)大丈夫か? (スタッフに)救急車呼べ」
タイチ「あんなバカいるか? 上から外へって…」
腰を押さえて立ち上がるタイチを見て、
TAKA「ほら、歩けないぞ。あんなの許されねぇぞ」
コズロフ「(左手に持ったロシア国旗を掲げて)これはエクセレントなものだ。それはチャンピオンを意味してるし、世界で一番であることを意味してる。今夜は1年で最も重要なイベント『WRESTLE KINGDOM 8』だ。フォーエバー・フーリガンズが勝って、IWGPジュニアタッグチームタイトルを奪い取らなければならなかった。ほかのチームすべてを打ちのめして…」
ロメロ「われわれはジュニアヘビー級において真のチャンピオンである、フォーエバー・フーリガンズだ。俺たちは負けたとは思っていない。俺たち
が負けたわけじゃない」 コズロフ「その通りだ。思い返してみろ。今日の結果に誰が喜んでいる? 俺たち以外のチームが勝っても、誰も喜ばない。フォーエバー・フーリガンズが勝たないと」
ロメロ「もう1度だ。10月の後楽園ホールでのトーナメントでだまされ、タイトルマッチでもヤングバックスにやられた。俺たちはリマッチを要求する。BULLET CLUBにタイトルを持たしておくわけにはいかない。われわれが持たないと。ニシザワ、明日、ヤングバックスとのタイトルマッチを組め。アシタ、後楽園、われわれにタイトルマッチをさせろ」
コズロフ「そうだ、われわれはタイトルマッチを要求する。そう伝えろ」
(西澤通訳が「伝えておく」と返しても納得しない)
ロメロ「プレジデント(社長)にそう言え。(西澤通訳がここまでのやり取りを簡単に伝えると)プレジデントはどこにいる? シャチョー、ドコデスカ?」
コズロフ「どこだ? どこにいる? ここに姿を見せろ、いますぐにだ。(西澤通訳に)社長の携帯電話の番号を知ってるか?」
ロメロ「今すぐかけろ」
コズロフ「さあ、かけろ。(西澤通訳が携帯電話を取り出し、番号を押し始めると)よこせ。俺に携帯をよこせ。さあ」
ロメロ「(足元に置かれてたビール瓶を手に取り)ニューチャンピオンに乾杯だ。俺たちの勝利の前祝いだ。俺たちが再びチャンピオンに返り咲く。そしてフォーエバー・チャンピオンになる。フォーエバー、フォーエバー(と叫びながら西澤通訳にちょっかいをかける)」