DESTRUCTION

日時: 2013年9月29日(日) 15:00開場　16:00開始
会場: 兵庫・神戸ワールド記念ホール
観衆: 8,000人（超満員）

第2試合 60分1本勝負
NWA世界ヘビー級選手権試合

(王者)
(挑戦者)

ロブ・コンウェイ
獣神サンダー・ライガー

境界線

(NWA)

08分16秒　エゴトリップ→片エビ固め

レフェリー｜タイガー服部

MATCH REPORT

　王者コンウェイの指名により、ライガーがNWA世界ヘビー級王座に挑戦。

　まずは、NWAのブルース・サープ社長が登場し、「コンニチハ、ニホンジン！」などと怪しげな日本語で挨拶。そして、自らコンウェイを呼び込み、選手コールを行なった。
　
　試合開始直後、コンウェイがマッスルポーズを決めると、場内がブーイングに包まれる。その後、ライガーがショルダースルーをトーキックで阻止し、コンウェイを場外へ追い込む。
　続いてライガーは、倒立式トペフェイントでコンウェイを翻ろうし、エプロンを駆け抜けてトペコンヒーロをお見舞い。ところが、コンウェイがラフプレーで巻き返し、鉄柵攻撃で逆転。さらに、リング上ではスリーパーホールドなどで追い討ちをかける。
　苦しい展開の続いたライガーだったが、串刺し攻撃をフロントキックで回避し、カウンター掌底、串刺し掌底、パワーボムホイップ、ダイビングボディプレスと一気に猛攻。次に狙った掌底は回避されたものの、ジャンピングネックブリーカー、垂直落下式ブレーンバスターに繋げる。
　続いてライガーがコーナー最上段へのぼると、サープ社長がエプロンに駆け上がる。それを見たライガーがエプロンへ下りた直後、コンウェイが襲い掛かり、エゴトリップを狙う。
　しかし、ライガーがコンウェイの腕を取り、肘をトップロープへ打ちつける。そして、サープ社長を蹴散らしたものの、またもやコンウェイがライガーを急襲。そして、今度こそエゴトリップを成功させ、3カウントを強奪した。

COMMENT

ブルース・サープ（NWA社長）「ヘイ！　おまえら、獣神サンダー・ライガーが敗れるところを観ただろう？　これでコンウェイが日本で3連勝だ!!　新日本プロレスよ、いまだにアイアンマンが世界王者だ!!」
コンウェイ「何度も言うぞ？　NWA世界王者はこの俺様、アイアンマンだ。まずはコジマ、そしてナカニシ、今日はライガーを破ってきた。次は誰なんだ？　フーズ・ネクスト？　NWA世界ヘビー級王座は、この世界でもっとも偉大なタイトルなんだ。アイアンマンは、この日本で無敵なんだよ。俺のエゴトリップの切れ味を見たか？　あの技を返せるヤツがいるのか？　俺のプロフェッショナルレスリングこそが、最高だということを証明し続けてやる。そして、この日本では誰もこの俺を倒せる人間はいないんだよ」
サープ「チャンプ、防衛おめでとう！」

ライガー「未熟！　未熟だ！　あそこで、マネージャーが来ようが関係ないんだよ。相手にしなきゃいいんだよ。相手にしちゃうんだよな……。あのマネージャー、結構やり手だわ。あそこで来ると思わない。『じっと見てるな』と思ったし、試合中意識はするし。あれはミスだ。叩きこみゃあいいんだよ。相手しちゃダメなんだよ。小島も中西もそうだったんだ。めずらしく研究したんだよ、DVDで」

——ブルース・サープ社長が、いつも、セコンドを含め、鍵を握ってくるのが、NWAということなんでしょうかね？

ライガー「俺、思うんだけど。古い人間かもしれない。だけど、『BEST OF THE Super Jr.』もそうだし、ジュニアのタイトルマッチもそうだし、今日の試合もそうだけど、セコンドが介入して、なにがチャンピオンだよ？　チャンピオンベルトってそういうものか?!　だからベルトの価値が薄くなるんだよ。ベルトをみんなぞんざいに扱うんだよ。練習して、苦しい思いして、負ける試合もある、勝って喜ぶ試合もある。それを積み重ねて、はじめてベルトに挑戦して、獲った時の喜びがあるし。それを大事にしよう、『絶対離さない』っていう、気持ちになるんじゃねぇのか？　天下のNWAだぞ?!　ハーリー・レイスや馬場さんや、ザ・ファンクス、泣いてるぞ。俺はそう思う。ベルト獲れなかった負け惜しみかもしれない。負け惜しみかもしれないけど、もう1回挑戦したい！　もう1回！　もう1回やらせてくれ！　必ずヘビー級のベルト獲ってやる！」

——今日の神戸のお客さんも、ライガーさんにベルトを巻いて欲しいという一心で応援していたと思うが？

ライガー「スゴく励みになりました。この声援がね。だからこそ、余計なことを気にしなきゃよかったんだ。本当に自分が情けない。せっかくヘビー級のベルト手にできたんだ。こういうことになっちゃった……。頼む！　もう1回挑戦させてくれ！　会社よ！　もう1回、NWAに掛け合って、俺の挑戦、タイトル挑戦、もう1回！　もう1回やらせてほしい！　俺はベルトを失くして、こんなこと言ったことはないよ。ここまで頭下げたことはない。NWAのヘビーのベルト、もう1回挑戦させてほしい！　セコンドが付こうがなにしようが関係ない。もう1回是非！　お願いします！　神戸のみんな、ありがとう！　それから、スマン！　必ずベルト獲るから。約束するから！　ライガー応援してください！　よろしくお願いします！」