ゴング前から激しくにらみ合う両者。そして開始と同時に柴田は真壁の顔面にフロントキック。これを真壁がエルボーでやり返すと、そのまま両者はエルボー合戦に突入。そして馬乗りでやりあうと、そのまま場外戦へ雪崩れ込む。両者、カウント19ギリギリでリングへ生還すると、柴田がフロントキック、真壁がラリアットを交互に打ち込む形で真っ向勝負。競り勝った柴田は、真壁にミドルキック、エルボー、そしてコーナーに追いつめると顔面ウォッシュ。さらにヒザを真壁の顔面に叩き込んでいく。攻撃の手をゆるめない柴田は、中腰状態の真壁の胸板に激しいキックを叩き込んでいく。
　
　真壁はロープに飛んで反撃を試みるが、柴田は背後に回ってスリーパー。ロープエスケープした真壁は柴田のキックを受け止めると、ショートレンジのラリアットでダウンを奪う。さらにナックルパートで柴田をコーナーに追いつめると、怒涛の串刺しラリアット二連発。そしてロープに飛んでラリアットを狙うが、これは柴田が武者返し。さらにコーナー際で尻もち状態の真壁に強烈な串刺しドロップキック。そして柴田はジャーマンを見舞うが、真壁もすぐにジャーマンでお返し。そして、豪快なラリアットで柴田を吹き飛ばす。
　
　　さらに真壁はナックルパートを叩き込んでから体重の乗ったデスバレーボム。さらにジャンピング・パワーボムを見舞うが、これは柴田がカウント2でキックアウト。真壁は続けざまにラリアットを繰り出すが、柴田は交わしてミドルキック。そして飛びヒザ、さらに顔面にキックで真壁の動きを止めると、真壁の巨体を担ぎ上げて盟友・KENTA（プロレスリング・ノア）直伝のgo 2 sleep。そして、最後はPKOを叩き込んで真壁からカウント3をゲット。柴田が今年の1.4ドームのリベンジに成功した。

——真壁選手との対戦の印象は？
柴田「2回目だから」
——1.4の借りが返せた？
柴田「返したけど、ちょっとあんまり、手応えが感じなかったんで。なんだか。まぁでも1つ、試し蹴りできたんで。次につなげたいと思います。アイツ、疲れてんのかな？」
——実戦で、go 2 sleep を出した感触はいかがでした？
柴田「まだちょっと、それで決めれるってところまでいってなかったんで。追撃で、蹴りをお見舞いしましたけど、まだ自分のものにできてないですね。あれで決めれるまで、いってないッスね。まだ試合の中で、実戦の中で、身に付けようと思います」
——明日は石井選手ですが？
柴田「そうですね」
——明日もgo 2 sleepを？
柴田「わかんない。いま出すって言ったら……」
——明日KENTA選手も防衛戦になるんですが、2人揃ってて勝ちたい？
柴田「そうですね、負けたくはないですね、普通に考えて。2人揃って負けたいと思うヤツいないですもん。なんもないですか？　ありがとうございました（と言って控室へ）」

真壁「チクショウ、しくったなぁ〜！ あぁ、しくった！ クソ！ ダメだなぁ〜。（星を）ひとつ獲ってふたつ落としたか。まあでも、壊し合いだな。ぶつかり合いで壊し合いだ。効いたな、いま。なんかあるかい？」
——明日はオカダ戦ですが？
真壁「オカダと!? なにが見てぇんだよ、オカダとよ!?」
——IWGP戦の借りを返すチャンスですが？
真壁「あたりめぇだろ、バカヤロー、オマエ！ 場所も同じだよな？ 大阪府立（体育会館）だよ。BODY MAKER コロシアムだろ、コノヤロー！ 見してやるよ。やべぇな、あとがなくなって来たな!? だんだんだな。まあ、今回はリーグ戦の一試合であり、柴田との“一本マッチ”か。まあ、しょうがねぇ。獲って獲られたか。また獲り返しゃ済むだろ。明日もその舞台だよな？明日もオカダのクソヤローから獲ってやるよ。それでいいだろ？ そしたら、五分に戻せるだろ？ 俺の勝ち星がよ。な？ わかるか？ レスラーの勝ち星まで五分だよ。わかったか、コノヤロー！オイ湯沢、テメー、なんかねぇのかよ？」
『週刊プロレス』湯沢記者「柴田選手とはドームの対戦以来ですが？」
真壁「幅を広げたよな。顔を広げたよな、顔をよ。昔の感覚を少しながら思い出したんじゃねぇのか？ まあ、まあ、まあ、まあ、まあ、敵としてあっぱれだし、まだまだ続くだろ？楽しみはこれからだよ。これで五分だろ？ やってやるよ、コノヤロー。けど、効いたな〜、オイ。最後、効いた！ いま、新日本で膝を使うヤツあんまりいねぇだろ？ 蹴り上げるようなヤツよ。あ〜、効いたよ、コノヤロー！こちとらよ、まだスタート切ったばっかなんだよ。2連敗!? だからなんだよ!? 俺様の真骨頂を発揮されるのはこっからだよ。見逃すんじゃねぇぞ、テメーら。それだけだ」