吉野家Presents KIZUNA ROAD 2013
- 日時
- 2013年7月20日(土) 15:30開場 17:00開始
- 会場
- 秋田・秋田市立体育館
- 観衆
- 4,075人(超満員)
-
第9試合 60分1本勝負
IWGPヘビー級選手権試合- (第59代王者)
- (挑戦者)
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オカダ・カズチカ
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プリンス・デヴィット
- (CHAOS)
- (BULLET CLUB)
※オカダが3度目の防衛に成功。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
デヴィットのセコンドとして、アンダーソン、テリブレ、トンガ、ファレが登場。一方、オカダが外道と共に登場すると、場内にレインメーカードルの雨が降り注いだ。
序盤、オカダがレインメーカーポーズを披露すると、デヴィットが怒ってトーキック。しかし、オカダが蹴り脚を掴み、低空ランニングフロントキックを発射。これをデヴィットがかわし、ファレが場外から引っ張る。するとデヴィットが、エプロンのオカダめがけてフットスタンプを投下した。
これでデヴィットがペースを掴み、オカダを場外のフェンスに叩きつけ、ドロップキックをお見舞い。さらにリング上では、コブラツイストで追い討ちをかける。これで場内は「オカダ」コールに包まれるが、デヴィットがカウンタードロップキックでなぎ倒し、レインメーカーポーズで挑発。今度は場内がブーイングに包まれた。
すると、外道がレッドシューズ海野レフェリーに激しく抗議。しかし、その隙を突いてアンダーソンがオカダに襲い掛かり、パワーボムでエプロンへ叩きつける。
苦しくなったオカダは、ハンマースルーを切り返してデヴィットをコーナーの金具へぶつけ、エルボースマッシュ連打、串刺しバックエルボー、DDT、低空ランニングフロントキック、クロス式ネックブリーカー、ボディスラム、ダイビングエルボードロップと畳み掛ける。そして、レインメーカーポーズからレインメーカーに行くが、デヴィットが回避し、背中に飛びついて前方回転エビ固め。
続いてデヴィットは、串刺し攻撃をかわしてオカダをコーナーに激突させ、トップロープ越しのフットスタンプを背中にお見舞い。これでオカダが場外に落ちると、ノータッチトペコンヒーロで追撃する。
デヴィットの攻撃は続き、オカダの後頭部に串刺しドロップキック、ダイビングフットスタンプの連続弾。さらに、大技のリバースブラディサンデーをさく裂させる。だが、オカダは次のダイビングフットスタンプをかわし、リバースネックブリーカーで逆転。
「オカダ」コールの中、両者はエルボー合戦を展開。そこからオカダが、エルボースマッシュ、カウンターエルボー。そして、デヴィットをコーナー最上段に座らせると、ドロップキックで場外に落とし、ノータッチトペコンヒーロをお返しする。
リングへ戻り、オカダがヘビーレイン、ドロップキック、レッドインクとラッシュ。それでもデヴィットがロープへ逃れると、ツームストンパイルドライバーを狙う。しかし、回避したデヴィットがドロップキックもかわす。そして、オカダの突進をかわして突き飛ばすと、海野レフェリーが巻き込まれ、コーナーの金具に衝突。意識を失ってしまう。
ここでデヴィットは、オカダの腹部をパイプイスで殴る。そして、さらにイスを振りかざすが、オカダがイスごとフロントハイキックで吹き飛ばす。それを見たトンガとアンダーソンが乱入するも、オカダがトンガをショルダースルー、アンダーソンをフラップジャックで排除。
続いてファレもリングへ乱入し、オカダにグラネードを仕掛ける。すると、外道がコーナー最上段にのぼり、ファレにダブルスレッジハンマーを投下。それでもファレは外道を片手で受け止め、グラネードの体勢に入る。しかし、オカダがドロップキックでカット。
その後、デヴィットがオカダのツームストンパイルドライバーを切り返し、反対にツームストンパイルドライバーで突き刺す。そして、オカダのボディにパイプイスを乗せ、そこにダイビングフットスタンプをお見舞い。
続いてデヴィットはブラディサンデーに行くが、オカダが回避してレインメーカーを仕掛ける。これをデヴィットがさらに回避して再びブラディサンデーを狙うも、またもやオカダが切り返してレインメーカーの体勢に入る。
これを再びデヴィットが回避すると、オカダが後頭部にドロップキックを浴びせる。そして、今度こそツームストンパイルドライバーを食らわせると、最後はレインメーカーで決着をつけた。
COMMENT
外道「ありがとう! 仇を討ってくれて…」
オカダ「ありがとうございます」
※ガッチリ握手。外道は牛丼1年分の勝利者賞をみやって。
外道「コレは…」
オカダ「あ、これはべつです」
外道「半分半分に…」
オカダ「いえいえ! これは、べつです」
——率直な感想をお願いします。
オカダ「そうすね。ま、べつに。勝ててうれしい。カネの雨が降ってうれしい。そういうのはべつになく、シッカリ外道さんの仇をとりました、と。そういう感じですね」
——外道さんはいかがですか?
外道「わかってたからな? 最後に仇をとってくれるっていうのは。ま、今シリーズは大変な目に逢ったけどさ。最後に仇をとってくれたから、やられたかいがあったよ。ウン」
——試合中、外道さんが助けにくるというか、身代わりになってくれたようなシーンがありました。
オカダ「助けに……来たんですかね?」
外道「やられに行ったんだな(笑)」
オカダ「ま、そのスキをつかせて頂いたんで」
外道「助けに行ったつもりが、助けられた……おもしろいな?」
オカダ「ボク的には、余計な仕事がひとつ増えたというか…」
外道「そういうこと言うなよ?」
オカダ「ま、そうすね(笑)」
——デヴィット選手、ジュニアの選手が挑戦者というのは、難しいところもあったのでは?
オカダ「ま、難しいところもあれば、ラクなところもあったわけで。そのへんは気にはならなかったです。印象? デヴィットもバレットクラブも…。まぁ、がんばってるんじゃないすかね? ただ、G1のブロックはデヴィットと一緒ですから、もっともっとバレットクラブ全体で、俺を潰しにきてほしいですね」
——事前にバレットクラブの介入を認めるような発言もありました。
オカダ「ま、認めなきゃ。レベルが違うんで。タイトルマッチにならないっすよ。カネが! 雨が降らないっす」
——これだけの秋田のお客さんが、もの凄い歓声を送ってくれました。
オカダ「ま、そのへんは…。まぁ、普通です。ただ一個、いいすか。外道さん、今日は何もしゃべってくれないんですね?」
外道「えっ! もう感無量だよ…。俺の仇を討ってくれたからな? 俺は泣きそうだったよ」
オカダ「ホントすか? バンダナに隠れてるんじゃないすか?」
外道「そうそう。バンダナに隠れて見えないけど、じつは泣いてるからな」
オカダ「ホントすか。涙の勝利で……」
外道「そうだよ。外道に贈る勝利だよ!」
オカダ「いやまぁ、秋田に来てくれたファンの方たちにも……」
外道「違うのかよ?」
オカダ「いや! 外道さんに贈る勝利です」
外道「そうだよな?」
——G1に向けても一言。ドンドン期待は高まっていると思います。
オカダ「俺になんか、期待しないでください。もっともっとほかの先輩、棚橋、真壁、中邑、全員もっともっとやる気をみせて、この俺を潰しにきてください」
外道「応援してやらないと、レベルが違うからな? 差が開く一方だ。間違いなく2連覇するよ。ここで誰も出てこないってことは、頭がG1に行ってるんだろうな?」
オカダ「そうすね」
外道「ただ、頭が行ったとこで2連覇は間違いないから」
——では、最後に乾杯を。
オカダ「今日は、外道さん。飲みますよね、うれしいんで」
外道「飲むよ、俺は! 浴びるほどいくよ!」
※ビールの栓を開けて。
オカダ「今日は外道さんの仇を…」
外道「仇討ち成功だ! よし行くぞ」
デヴィット「俺達は悪魔を見つけた。早く殺した方がいい。オカダ、今日は俺を倒したかもしれないが、“リアル・ロックンローラ”はまだ殺されていない。俺の次の闘いが、オマエの次の闘いで、俺達の次の闘いだ。『G1 CLIMAX』のオープニングマッチで、“リアル・ロックンローラ”プリンス・デヴィットは、リベンジする」