5月31日（現地時間）にメキシコCMLLで行われたIWGP IC選手権試合のリターンマッチ。
　
　ロープ際で中邑が脱力してロープブレイクし、細かい張り手で挑発。すると、ソンブラが強烈な逆水平チョップで逆襲し、ハンドスプリングとバク転で翻ろう。さらに、セカンドロープで反動をつけたフライングボディアタック、ドロップキックで中邑を場外へ追いやる。
　続いてソンブラはトペスイシーダを敢行するが、中邑がエプロンに寝た体勢からオーバーヘッドキックで迎撃。そして、ボディにランニングニータックを食らわせると、トルニージョで追い討ちをかけた。
　リングへ戻り、中邑がジャンピングニードロップ、ミドルキック連射、膝蹴り連射、バイブレーション式踏みつけ攻撃などでソンブラに追い討ち。しかしソンブラは、串刺し攻撃をかわして中邑をコーナーに激突させ、トペスイシーダをお見舞い。
　ソンブラの攻勢は続き、自らエプロンへ飛び出し、スワンダイブミサイルキック。さらに、パワースラム、アラビアンプレスに繋げる。
　苦しくなった中邑は、ハンマースルーを切り返してボディに膝蹴りを浴びせ、フェイント式ニールキックで逆襲。さらに、ソンブラをコーナー最上段に乗せ、腹部にランニングニーアタックを見舞う。
　続いて中邑は、フロントネックロックからスリーパーホールドに移行し、リバースパワースラムを狙う。これはソンブラが回避したものの、中邑は即座にジャンピングカラテキックで追撃。
　ここで中邑は雪崩式攻撃を狙うが、ソンブラが中邑を飛び越えてリングに着地し、ランニングパワーボムで逆転。さらに、ハイキックとニールキックをかわすと、旋回式ヘッドシザースホイップで投げ飛ばす。
　それでも中邑はコーナー最上段にのぼるが、ソンブラがドロップキックで場外に転落させる。そして、照明用のやぐらをのぼり、ムーンサルトアタックを敢行。
　リングへ戻り、ソンブラがダルマ式ジャーマンスープレックスホールドで追い討ち。さらに、ムーンサルトムーンサルトを繰り出すが、中邑が両膝を立ててブロックし、バッククラッカーで逆転。
　次に中邑は、リバースパワースラムからボマイェを発射するが、ソンブラが飛びつき前方回転エビ固めで回避。中邑に切り返されると、ブリランテドライバーで3カウントを迫る。
　これを返した中邑は、ソンブラのスワンダイブボディアタックをジャンピングニーアタックで迎撃。次に放ったトップロープからのボマイェは失敗したものの、コーナーからジャンピングボマイェをお見舞い。最後は（正調）ボマイェで勝負を決めた。
　
　見事、タイトルを奪還した中邑は、ソンブラの手を挙げて健闘を称える。さらに、「イヤァオ!!」と3連続で叫んでファンとよろこびを共有すると、スペイン語でソンブラを絶賛。最後も「イヤァオ!!」の叫びで締めくくった。
 
勝利者賞：吉野家（牛丼1年分）

中邑「フア！　とにかく、この白いベルトが…、“主”のもとへ帰ってきた！　（ベルトを見ながら）どうだった、オイ、メキシコで一番ホットなヤツは？　ソンブラァ！　何度目だ？　闘うたびに進化してきやがる。認めてやるぜ？　ただ、俺から多くを学んだだろう…。それだけじゃないぞ？　俺はよ、おまえからも学んだぜ？　もっとスピードがほしい。もっと翼がほしい。あとは強さだ！」
——いよいよG1も始まりますが？　インターコンチ王者としていかがですか？
中邑「そう。そうそうそう。どこにも逃げない。このベルトはよ、単純な強さだけじゃない。トリッキーなんだ。万が一、俺が土を付けられて、俺の世界に入ってきたいヤツは、どうぞ？」
　
ソンブラ「クソ！　今日は、ほんの少し相手が上だった。もう一度ナカムラとやらせろ」