第15代IC王者・内藤が迎えた3度目の防衛戦。内藤は昨年9月25日の神戸大会でエルガンを破って同王座を獲得。11月5日の大阪大会ではリターンマッチが予定されていたが、10月10日の両国国技館大会で行われた前哨戦で内藤がエルガンの左目を破壊。エルガンは左目の眼窩底(がんかてい)骨折で長期欠場へ追い込まれ、11月のタイトル戦をキャンセル。今回が満を持しての再対決となった。
ゴングが鳴った直後、大「内藤」コールが起きる。すると内藤は、急にリングへ寝転び、そのまま場外へエスケープ。そして、エルガンが追いかけて来るとリングへ戻るが、エルガンがエプロンからカウンタージャンピングバックエルボーをお見舞い。
ここからエルガンのペースとなり、ボディスラム、トップロープ越えのジャンピングボディプレス、リフトアップスラムなどで攻め込む。それでも内藤は串刺し攻撃を回避し、エルガンを踏み台にしてエプロンへ飛び出す。ところが、すぐに立ち上がったエルガンがラリアットで内藤を場外へ落とし、エプロンからトペコンヒーロをお見舞い。
続いてエルガンはコーナー最上段へのぼるが、内藤がドロップキックで場外へ落とし、トペスイシーダを発射。ところが、これをエルガンが受け止め、ブレーンバスターで特設花道へ叩きつける。
次にエルガンはコーナー2段目へのぼり、エプロンの内藤を捕まえて雪崩式ファルコンアローを狙う。だが、内藤が抵抗して顔面をかきむしり、ロープを悪用した膝攻撃で逆襲。そして、エルガンの膝を何度もエプロンへ叩きつける。
ここから内藤はエルガンの膝へ狙いを絞り、低空ドロップキック、ニークラッシャー、低空ドロップキック、メキシコ式足4の字固めなどで攻め立てる。だが、エルガンはエルボー、逆水平チョップ、延髄斬りで挽回。
エルガンの攻撃は続き、変型ファルコンアロー、串刺しラリアット2連発。さらに、ジャーマンスープレックスホイップで内藤をニュートラルコーナーへ激突させると、ブッコ抜きジャーマンスープレックスホールドへ繋ぐ。そして、前後のショートレンジラリアットを連発して行く。
ここでエルガンはロープへ走るが、内藤がカウンターマンハッタンドロップで逆襲し、低空ドロップキックで追撃。そして、エルガンを踏み台にしてエプロンへ飛び出すも、トップロープ越えの串刺し低空ドロップキックはエルガンがキャッチ。その後、ロコモーションジャーマンスープレックス2連発で追い討ちをかける。
それでも内藤は3度目のジャーマンから逃れ、ロープを利用してスイングDDTを狙う。これをエルガンがこらえてブレーンバスターの体勢に入るも、内藤がその勢いを逆利用して高角度のDDTで突き刺す。
両者へ向けた大コールで場内が騒然とする中、エルガンのエルボー連打に対し、内藤が顔面攻撃と低空ドロップキックで対抗。しかし、エルガンがカウンタージャンピングフロントハイキックで吹き飛ばす。
次にエルガンはローリングエルボーで内藤をなぎ倒し、雪崩式攻撃を仕掛ける。だが、内藤が抵抗し、雪崩式カナディアンデストロイヤーで逆転。そして、コーナー最上段からミサイルキックを放つも、エルガンが受け止めてジャンピングパワーボム。
またもや両者への大歓声が場内に渦巻き、エルガンがボディスラムからダイビングボディプレス。そして、パワーボムの体勢に入るも、内藤が脱出して低空ドロップキック。さらに、フェイント式延髄斬りを浴びせるも、エルガンがすぐにショートレンジラリアットで報復。そして、助走をつけたラリアットで再び内藤を大きく吹き飛ばす。
ここでエルガンはまたもパワーボムの体勢に入り、抵抗した内藤に強烈なエルボーをお見舞い。そして、コーナーを利用してハイアングルパワーボムを仕掛けるが、これも内藤が脱出。
その後、エルガンがコーナー最上段へ座ると、内藤が顔面攻撃で動きを止め、雪崩式フランケンシュタイナーに行く。これをエルガンが抵抗して雪崩式パワーボムの体勢に入るも、内藤がその反動を利用して今度こそ雪崩式フランケンシュタイナーを敢行。その直後、リバースフランケンシュタイナーで追い討ちをかける。
さらに内藤はデスティーノを狙うが、エルガンが抵抗してバックエルボーを浴びせる。そして、ジャンピングエルボーアタックを受け止めてバックを取るが、内藤が前方回転で切り返して変型膝固めで捕獲。これはガッチリ極まっていたが、エルガンは辛うじてロープへ手を伸ばす。
そこから2人はエプロン上で対峙し、内藤がエルガンに向かってツバを吐いてブーイングを浴びる。ところが、エルガンが内藤を捕まえ、変型デスバレーボムでエプロンへ叩きつける。
次にエルガンはコーナー2段目へのぼり、エプロン上の内藤をブッコ抜いて雪崩式ファルコンアロー。さらに、座っている内藤の後頭部へローリングエルボーを食らわせ、ツバを吐いてから正面からもローリングエルボーを見舞う。
ここでエルガンは内藤がいつもしているポーズで挑発し、エルボーからパワーボムホイップ。だが、次のエルガンボムは内藤が回避し、ロープを利用したスイングDDTで逆転。そして、変型デスティーノからフォールするも、エルガンが跳ね返す。
30分が経過し、内藤は(正調)デスティーノを狙う。だが、エルガンが内藤を受け止め、変型デスバレーボムで赤コーナーに激突させる。
ここから場外戦になり、エルガンがパワーボムホイップで内藤をエプロンと鉄柵へ叩きつける。そして、リングへ戻るとエルガンボムからフォールに行くが、内藤はキックアウト。
さらに大きな大コールが起きる中、エルガンがバーニングハンマーの体勢に入るが、内藤が変型デスティーノに切り返す。これでダブルダウンとなり、カウント7で試合が再開。エルガンがまたもやバーニングハンマーに行くが、内藤が脱出する。
次に内藤はエルガンにフェイント式延髄斬り浴びせ、コーナー最上段へ座る。しかし、エルガンが強烈なエルボースマッシュをお見舞い。そして、ショートレンジラリアットを放つも、内藤が回避して浴びせ蹴り。さらに、コーナーを利用して変型デスティーノでエルガンを叩きつける。
それでもエルガンはフォールを返すが、最後は内藤が(正調)デスティーノを炸裂させ、激闘を制した。