「タイガーマスク」を始めとする多数の名作を遺したマンガ原作者・梶原一騎氏の追悼試合。
タイガー対ヘナーレで試合が始まり、タイガーがヘッドロックからショルダータックル。さらに、串刺し攻撃を回避してヘナーレをニュートラルコーナーへ激突させると、ドロップキックを食らわせた。
ヨシタツ対ライガーとなり、ライガーがショルダータックル、逆水平チョップなどで攻める。しかし、ヨシタツが串刺し攻撃と掌底を回避し、プランチャをお見舞い。
これでライガーが孤立する展開となり、ヨシタツがボディスラム、タイガーがキック連射、カウンターローリングソバット、ヨシタツがスイングネックブリーカーなどで攻め立てる。しかしライガーは、タイガーをカウンター掌底で吹き飛ばして脱出に成功。
タッチを受けたヘナーレは、ジャンピングショルダータックル、カウンターボディスラムでタイガーに追撃。そこからコーナー最上段へのぼるが、タイガーがデッドリードライブで投げ捨てた。
ヨシタツ対ヘナーレとなり、ヨシタツがミドルキック3連射で追撃。しかしヘナーレは、ブレーンバスターで逆襲し、今度こそコーナー最上段からダイビングショルダータックル。
さらにヘナーレは逆エビ固めを極めるが、ヨシタツが脚力で弾き返す。するとヘナーレは、スクールボーイと首固めを繰り出すが、いずれもヨシタツがクリアし、変型ジャンピングパワーボムで叩きつける。
次にヨシタツはペディグリーを狙うが、ヘナーレがバックスープレックスに切り返す。しかし、ヨシタツがランド・オブ・ライジングニーを食らわせ、今度こそペディグリーで勝負を決めた。
ヨシタツ「今日はね、梶原一騎さんの没後30年追悼試合ということでね、自分は正直、縁もゆかりもないんだけど、こういう試合を組んでもらえて、凄い感謝してて。とにかく今日は、タイガーさんに恥だけはかかさないように、それだけを考えて試合をしてました。でもね、結果がついてきて、ホント良かった。タイガーさん、ありがとうございました(※タイガーとガッチリ握手)」
タイガー「梶原先生の没後30年ということで、ボク自身は直接梶原先生とお会いしたことはなかったんですけどね、自分の師匠である佐山さんから、よく梶原さんの話は聞いてて。『とにかく豪快な人だ』と。あのタイガーマスクのマンガのように、とにかく豪快な人だったと。最後の亡くなる時も、ホントはお酒が飲めない身体だったんですけど、最後まで飲んでたというね、ホントに昭和の最後の男というかね、そういうものを感じます。そして、梶原先生が残した、マンガの『タイガーマスク』、『あしたのジョー』、『巨人の星』、そういう泥臭いというかね、ホントの男のマンガ、そういうものがまだ世に残ってるという部分では、ボクも読んできたし、非常に感銘を受けてきた世代ですから。リアルタイムでは見てないですけど、先生が亡くなって30年経ってても、まだ自分がタイガーマスクとして、この新日本プロレスで生まれた、このリングに立てるというこの喜びは、梶原先生に感謝します。まだまだ自分もやりたいことがあるし、やらなきゃいけないことがあるので、それを秘めてね。今日の試合見たら、梶原先生に『お前、何やってんだ』と、怒られるかもしれないですけどね、まだまだ自分は怒られたいなっていうのもあるし、まだボクは全然完成系でもないし。ホントにタイガーマスクとしても、やっぱり佐山さんの影響が大きいので、ボク自身のタイガーマスクとは、どういうものなのか、ボク自身もわからない時もありますけど。ただ、ボクはボクなりのタイガーマスクをやっているので、まったく違うものだと思っていただいて。それは、梶原先生にご勘弁をと思いますけど。ホントに、梶原先生がとにかく天国で、お酒を持って、手を叩いてくれているのを、想像しながら、明後日からのシリーズ、試合を頑張っていきたいと思います。ありがとうございました」
ヘナーレ「アリガトウゴザイマシタ」
獣神サンダー・ライガー「大丈夫だ。ワンモア!(※ライガーはコメントブースを去る)」
ヘナーレ「今日、ヨシタツさんは、俺をよく殴ってきた。俺は、ファンタスティカマニアの1週間で、ルチャスタイルに慣れたけど、今日は、とてもストロングスタイルだった。まだ体が慣れてないんだ。ルチャスタイルからいきなり、先輩たちのスタイルに合わせるのは難しかった。でも、もう問題ない。モア・ファイト! モア・ファイト! モア・ヘナーレ! モア・ヘナーレ!」