WRESTLE KINGDOM 7 〜EVOLUTION〜 in 東京ドーム
- 日時
- 2013年1月4日(金) 15:30開場 17:00開始
- 会場
- 東京・東京ドーム
- 観衆
- 29,000人(有料入場者数)
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第5試合 60分1本勝負
IWGP Jr.ヘビー級選手権試合 3WAYマッチ- (第66代王者)
- (挑戦者)
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プリンス・デヴィット
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ロウ・キー
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飯伏 幸太
※デヴィットが初防衛に成功。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
試合開始直後、ロウ・キーがリープフロッグと前方宙返りでデヴィットを翻ろう。しかし、直後に飯伏が飛び込み、ラリアットをヒットさせる。その飯伏をデヴィットがコーナーに振るが、飯伏がバク転でデヴィットを飛び越えて着地。そこにロウ・キーが飛び込み、三すくみ状態となった。
その後、デヴィットがカニばさみでロウ・キーを倒し、飯伏がローキックで排除。これでデヴィットと飯伏の一騎打ちとなり、デヴィットがヘッドロック、低空ドロップキック。これで飯伏は場外に落ちるが、ロウ・キーがデヴィットを背後から急襲。そして、デヴィットをコーナーにスローイングするも、飯伏が飛び出してロウ・キーにフランケンシュタイナー。さらに飯伏は、デヴィットをカウンターミドルキックで蹴散らし、場外ムーンサルアタックをロウ・キーにお見舞い。
リングに戻った飯伏は、デヴィットにスリーパーホールドを極め、カウンターバックエルボーで追撃。しかしデヴィットは、トーキック、逆水平チョップ、エプロンからの延髄斬りで逆襲。ところが、またもやロウ・キーが背後から急襲。
その後、ロウ・キーが飯伏にフラッシングエルボーを見舞い、エルボー合戦が勃発。そして、ローリングソバット、ブラジリアンキックに繋げる。
ここでデヴィットがリングに入り、串刺し攻撃を狙うが、ロウ・キーがコーナーを利用したバックキックで反撃。さらに、コブラツイストで絞め上げる。
苦しいデヴィットは前方回転エビ固めを繰り出すが、ロウ・キーが踏み止まり、その場飛びフットスタンプ。それをデヴィットがかわすと、飯伏がロウ・キーにミサイルキックをお見舞い。しかし、デヴィットがドロップキックで飯伏を場外へ追いやり、ロウ・キーもろともノータッチトペコンヒーロで押し潰した。
デヴィットの攻勢は続き、飯伏、ロウ・キーに串刺しラリアットと串刺しドロップキックを見舞う。そして、飯伏にはダイビングフットスタンプで追撃し、ロウ・キーにドリームキャストを食らわせる。だが、ロウ・キーにリバースブラディサンデーを阻止されたため、飯伏にオーバーヘッドキックを叩き込む。しかし、直後にロウ・キーが、デヴィットに浴びせ蹴りをお見舞い。
ここでロウ・キーが飯伏にキークラッシャーを仕掛けるが、未遂に終わる。すると飯伏が、背後からのドロップキックでロウ・キーを場外に落とし、ラ・ケブラーダ式カンクーントルネードを敢行。
続いて飯伏は、特設花道上でパワーボムを仕掛けるが、ロウ・キーに阻止されてバク転キックに移行。そして、リングに戻ると、ムーンサルトムーンサルトを繰り出し、ハイキック、ハーフネルソンスープレックスホールド、シットダウン式パワーボムでデヴィットを追い込む。だが、ロウ・キーがフォールをカット。
ここからロウ・キーが、デヴィットに掌底の乱れ打ち。すると、飯伏が高速ジャーマンスープレックスを繰り出すが、ロウ・キーがバク転で着地し、即座にその場飛びフットスタンプ。そして、上着を脱ぎ捨てると、デヴィットをキークラッシャーで叩きつけてフォール。だが、飯伏がミサイルキックでカット。
復活したデヴィットはロウ・キーをコーナー最上段に固定し、雪崩式攻撃を狙う。しかし、ロウ・キーが抵抗してデヴィットを逆さづりにし、ダイビングフットスタンプを目論む。だが、飯伏がトップロープへ飛び乗り、雪崩式フランケンシュタイナーでロウ・キーを叩きつける。
続いて飯伏は、フェニックススプラッシュを繰り出し、ロウ・キーの回避行動を読んで安全に着地。ところが、直後にデヴィットがドロップキックをお見舞い。すると、ロウ・キーがデヴィットにキークラッシャーを仕掛けるが、飯伏がロンダートキックでカット。
ここで飯伏もコーナーにのぼるが、デヴィットが捕獲し、その体勢から雪崩式ブラディーサンデーを敢行。これでついに決着となった。
試合後、熱戦を制したデヴィットに、グラビアアイドルの篠崎愛さんからチャンピオンベルトが贈呈された。
COMMENT
デヴィット「田口選手とは4年間ベストフレンドの関係にあって良いタッグチームでした。でも、彼がシングルのナンバーンワンのチャレンジャーのであることも認めますし、彼が挑戦したいというのであれば、是非受けたいと思います」
──まずは防衛おめでとうございます。この3WAYというルールについて振り返っていかがですか?
デヴィット「正直なところ、試合が始まる前はどういう闘いになるか自分でもわかりませんでした。始まれば目の前に飯伏選手がいて、ロウ・キー選手がいます。彼らと闘うことになりました。あたかもシングルマッチを同時にやっているかのような感覚でした。会社のほうで3WAYをやることにしたのは良い決断だったと思います。なぜならその場でベストな選手を決めることができたからです。自分はこれからもIWGPジュニアの王者としてこれからも君臨していきたいと思います」
──飯伏選手、ロウ・キー選手、それぞれの印象をお願いします。闘ってみていかがでした?
デヴィット「彼らは両方共ジュニアのトップを争う選手だと思います。彼らの闘うスタイルはそれぞれ違う。飯伏選手について言えば非常にクイックな動きをする、飛ぶ、そういう技を持っています。ロウ・キー選手については一言で言えば強い。力強さもあって、あの蹴りとか相当強いものがあります。この二人の選手と争うことになったは非常に良かったと思います」
──勝敗を分けた部分はどこだったと思いますか?
デヴィット「どんな試合でもかつポイントはあると思います。ロウ・キー選手についても飯伏についてもひょっとして彼らが勝つかなという瞬間はあったと思います。でも、実際に勝利を掴んだ、そのチャンスを掴んだのは自分だったということです」
──あと一歩というところもあったとも思いますが、改めて闘いを振り返ってみていかがですか?
飯伏「3WAYは得意と言い続けていたんですけど、よく考えたらリングで一回もやったことがなくて、わけわかんなかったですね。ボコボコにやられました」
──ロウ・キー選手、デヴィット選手、それぞれの印象は?
飯伏「二人共アスリートだし、凄かったですね」
──3WAYならではの怖さは具体的にどういった部分にありましたか?
飯伏 「やっぱり一人を攻めていても、どっかからもう一人来る。それが一番怖かったですね」
──想像していたよりも厳しい闘いでした?
飯伏 「思ったよりきつかったですね。ベルトが欲しかったんで、悔しいですね。ああ、頭痛いッス」
──夢にまで見たIWGPジュニアのベルトという話もありましたけど、今後の飯伏選手の夢は?
飯伏 「できれば何回でも、また挑戦したいですね、ベルトに。あと渋谷の100WAYもやりたいです」
──そこはこだわりますか?
飯伏 「こだわります。とりあえず悔しいです」
──東京ドームでこれだけのお客さんが入った中での雰囲気はいかがでした?
飯伏 「やっぱり最高ですね。ドームは最高ですね。また出たいですね。来年も」
──リングでの3WAYは初めてだということなんですが、それ以外の場所ではたくさんあると思うんですけど、やっぱりリング上は違いました?
飯伏 「そうですね。リング上は全然違いましたね。でも、外でも3WAYはないような気がしたんですよ。ありましたっけ?」
──5人とか10人とか。
飯伏 「そうですよね」
──飯伏選手からしたら、リングは制約があるという感じですか?
飯伏 「そうですね。ないほうが得意ではあります」
──では次はエニウェア・フォールとか?
飯伏 「場所は特にないですけど、渋谷。スクランブル交差点で」
※ロウ・キーはノーコメント