田中「昨日も言った通り、『5〜6人のメンバーで争えばええ』言うたやろ?俺が言ったのと、だいたい同じやろ?せやろ?順当なかんじやろ?だから、次、優勝するまで、3つ勝たなアカンやろ?それやったら、人数半分にして、今日2試合、次2試合やっとったら、楽やったやろ?俺、絶対いくから、決勝まで。もちろん、今日勝ち上がってね、3試合、次はやるつもりで、それまで体調整えるから。今日もチャッチャと終わらせようと思ったけど、意外と粘るから。向こうも、ジュニアのチャンピオンになって、初めての試合やろ?それで、気合入ってたのかもしれへんけど。ま、俺から言わせれば、順当な結果。次誰だっけ?」
——滝澤選手です。
田中「あのデカいヤツね?ま、デカいやつ、日本人で、あれくらいの体持ってるヤツっつうのは、数えるくらいしかおらんと思うけど、アイツがインディーの中の“怪物”くらいの大きさやったらね、ウチにも佐藤耕平っていう、大きな人間と、ほぼ毎回のように闘っとるからね。全然身長の差とか、体重の差とか、全くもって、気にしねぇ。勝ち上がって、その次に誰がおるか、またその次に誰がおるか、誰が来んのか、それを19日までに、自分の頭ん中で、楽しみに思い描いてるよ。ま、俺が思うようになるかどうかわからんし、でも、いろんなもの想像して、イメージトレーニングやないけども、誰がくんのかを楽しみに、19日迎えるわ」
KUSHIDA「田中将斗がいう“5人”に、入っているのか入っていないのか、どうだっていいよ。どうだっていい。ただ俺は、そうやって、言われて、その悔しさをバネに、一歩一歩、上を目指した結果、IWGPに到達したんだから、登れない山はないッスよ。階段を昇り続けますよ」
内藤「リニューアルした『NEVER』ということで、今回、第一回目だったんですけども、『リニューアルしてどうなったか?』っていったら、『こうなります!』というのが出ているわけではないで、今日出てきた選手一人一人が、“こういう『NEVER』にしたい”とか、そういう想いを持って試合してたんじゃないかなぁと、全試合観て思いました。リニューアル1発目ってことで、もうちょっといっぱいお客さんが来てくれるかな?ってちょっと期待してたんですけど、そのへんも、これからの課題として。この渋谷AXから始まったっていうのは変わらないんで、ここを聖地というか、ここをフルハウスにすることを目標にしつつ、この先後楽園ホールであったり、夢は大きく両国(国技館)であったり、東京ドームであったり。そのぐらいまで、無差別級の闘い、普段の新日本とは若干違う闘いを、そのぐらいのレベルまでもっていけたらなぁと思ってます。実際試合してない俺が言うのもなんですけど。それぐらいの気持ちでみんなも闘ってると思うんで。大きい夢をもって、次は19日月曜日、またこの会場に来たいと思います」
——田中選手は「5〜6人の闘いになる」とキツいこと言っていましたが?
内藤「『なんとなく参加したくて来ました!』っていう人間がいたら、それは削るべきですけど、みんなそれぞれ、あのベルトを狙ってきて、ここで夢掴むんだっていう気持ちで、上がってきたと思うんで、決勝まで考えると正直シンドイですけど、こんだけの人数が集まったってことは、俺は嬉しく思います」
——高橋広夢選手が一回戦で敗れてしまったが?
内藤「ずっとプロレス教えてきてたんで、今回このトーナメントで一番注目してたんですけどね。高橋広夢には。どうなんでしょう?気持ちとしては、勝ち上がってほしかったけど、負けてまた何かそこで感じて、這い上がってくれればいいんじゃないかなと」
——高橋裕二郎選手には?
内藤「負けちゃいましたね。今日のトーナメントの中で、一番、高橋裕二郎対カール・アンダーソンっていうのが、お互いに崖っぷちというか、今までの勢いが負けた方が死んでしまうんじゃないかみたいな、結構重要な試合だったんじゃないかなぁと、個人的に観てたんですけど。そんなとこですね。一番、高橋広夢以外で気になったのは、先シリーズから常にコメントを出し続けてた、石井智宏。なんか、一番やる気を感じるというか。なんだかんだ言いながら、この闘いに懸けてる気持ちっていうのが凄い伝わってきたんで、CHAOSではありますけど、19日は、俺個人的には、石井智宏に注目してしまうなと」
——内藤選手個人では、ヒザの手術から今の状態はいかがですか?
内藤「順調で、私生活はほぼ問題ないくらいまで回復しました。ただ、運動とかになると、まだ全然一般レベル以下ですね、現在は。見た目は元気なんですけど、ヒザは実は(試合に出るレベルには)回復してないっていう状況ですね。あとは安静にするしかないので、あと何ヵ月かじっと我慢するしか、今は方法がない状態です」
——リング上では「半年」と言っていたが?
内藤「そうですね、早くて半年。遅くても9ヵ月という言われ方をしてました。10月16日に手術したんで、早ければ4月、遅くても7月には帰ってこれるかなっていう感じです。ただもう、だいぶ試合から離れちゃったんで、自分の中でも、こう燃えてこないっていうか、前にいた場所とは思えないぐらい、リングがすごく遠く感じるので、いま現在は、“復帰する自分の姿”っていうのが想像できないですね」
——『NEVER』の“N”は、内藤の“N”だったのでは?みんなも期待してた人も多かったと思うが?
内藤「そうですね、自分自身でも、期待してました。『あのベルトを巻かなきゃいけない』とか。今日のこの大会も、俺が締めるべき大会なんだと思ってたし。非常に悔しさが残りますけど。課題がいっぱいありますけど、観客動員だったり、いろいろありますけど、俺には可能性がすごく見えた大会だったなと思うんで。『NEVER』が新たな一歩を踏み出せたかなと。早く俺も『NEVER』に上がりたいッスね」