トウナイがヘッドロックからショルダータックルで先制。対する田口は、アームホイップ、ドロップキックでやり返す。
するとトウナイが、セカンドロープとサードロープを悪用して田口の動きを封じ、腕にドロップキックをお見舞い。ここから腕への集中攻撃を開始する。
田口は、ショルダーアームブリーカー、ハンマーロック、アームブリーカー、裏腕ひしぎ逆十字固め、エルボースマッシュなどを浴び続け、大ピンチに陥ってしまう。だが、トーキックでトウナイの動きをストップさせ、逆さ押さえ込みを繰り出す。そして、すぐに立ち上がり、顔面に低空ドロップキックを見舞う。
次に田口はスリーアミーゴを敢行するが、トウナイが3回目のブレーンバスターから脱出し、田口の腕を取る。しかし、田口が切り返し、改めて3回目のブレーンバスターを成功させた。
するとトウナイは、低いタックルで田口を倒し、腕に低空キックを浴びせる。さらに、セカンドロープの反動を利用し、アームブリーカーで追撃。
トウナイの優勢は続き、どどんを切り返して腕ひしぎ逆十字固め。そこから腕固めへ移行する。そして、ランニングキック2連発、張り手に繋ぐと、スピンキックを放つものの、田口がかわして延髄斬りで逆転。そして、今度こそどどんをさく裂させ、3カウントを奪取した。
COMMENT
田口「(左腕を押さえながら)アーッ、やられました!勝つためにしょうがなかったです、最後。ちょっと、今までで、一番キツイ“どどん”になったと思います。最後、ちょっと腕をロックしたまま、落としたんですけど。もっとね、大きな舞台って言ったら、トウナイ選手に失礼なんですけど、腕をロックしたままの“どどん”は、取っておいたんですけど。今日は使わざるを得ないくらい、追い込まれてしまいました。それだけ、トウナイ選手は実力者だったということです。もっと楽に勝てると思ってました。思ってたより強い相手でした。『NEVER』のベルト、無差別級のベルトですからね、獲ることで、このトーナメント、この前(IWGP)ヘビー級に挑戦したばっかりの選手が、(高橋)裕二郎をはじめ、アンダーソン、田中(将斗)選手もいますしね。ヘビー級でもトップ戦線で活躍してる選手がエントリーしてるんで、ここでベルトを獲るということは、どれだけ可能性を拡げることか、わかってますんで。優勝して、『NEVER』を活性化させるのも、もちろんですけど、ベルトを獲ることで、本隊の興行で、もっと面白いことができるポジションまで上がっていきたいと思いますんで。ベルト狙って、頑張ります」
トウナイ「善戦か、そうでないかは、俺が決めることでもないし、田口選手が決めることでもないけど、そんな『田口選手に善戦した』とか、『惜しかった』とか、『完敗だった』とか、そんなの関係なくて、このトーナメントで一番大事だったことは、“勝つ”っていう、勝って次のコマを進めなきゃいけなかったんだけど、結局一回戦で負けて、『NEVER』の初代王座への道は、この時点で途絶えちゃったんで。俺はまだまだ、新日本の『NEVER』というベルトに、俺の実力がまだ及んでなかったということなんで、これからまた、もっと練習して、強くなるしかないッスね。もう、それしかないッス。それ以外、ゴチャゴチャいうつもりないんで。俺が田口選手に負けた、それだけのことです。ありがとうございました」