NJPW 40th anniversary POWER STRUGGLE
- 日時
- 2012年11月11日(日) 16:00開場 17:00開始
- 会場
- 大阪・大阪府立体育会館
- 観衆
- 6,600人(超満員札止め)
-
第9試合 60分1本勝負
トリプルメインイベントIII IWGPヘビー級選手権試合- (第58代王者)
- (挑戦者)
※棚橋が5度目の防衛に成功。レフェリー|レッドシューズ海野
MATCH REPORT
すると高橋が、顔面攻撃で流れを変え、ヘッドロックをお返しする。しかし、棚橋がニークラッシャーで動きを止め、膝裏へのタックル、監獄固めで追撃。
棚橋の攻勢は続き、高橋の脚をロープにかけてのレッグロック。しかし、高橋が棚橋をコーナーに激突させ、パワーボムホイップでもう1度コーナーに叩きつける。
さらに高橋は、ラリアットで棚橋を場外に落とし、鉄柵攻撃&串刺しフロントハイキック。そして、リングに戻ると、ラリアット、フロントスープレックス2連発、羽折り固め、マウントエルボー連射、顔面攻撃などで棚橋を追い詰める。
しかし棚橋は、チョップで高橋に抵抗し、フライングフォーアームで逆転。さらに、エルボースマッシュ連打、カウンターバックエルボー、コーナー2段目からのフライングボディアタックで追い討ちをかける。
苦しくなった高橋は、棚橋を突き飛ばして場外に落とそうとする。そして、ロープを掴んで坂上がりした棚橋のバックを取るが、脱出した棚橋がドラゴンスクリュー。これで高橋が場外に落ちると、ボディアタック式ハイフライフローで押し潰す。
リングに戻り、高橋がカウンターでアバランシュホールドを狙い、棚橋に抵抗されるとパワーで持ち上げて前方に叩きつける。そして、場外に落ちた棚橋にトペスイシーダを見舞うと、特設花道上でフィッシャーマンバスターを敢行。
リングに戻った高橋は、雪崩式フロントスープレックス、フィッシャーマンバスターで追撃。だが、次の東京ピンプスは棚橋が脱出し、高橋の蹴り脚をキャッチ。そして、軸脚に低空ドロップキックを浴びせ、ドラゴンスクリュー、テキサスクローバーホールドに繋ぐ。
劣勢の高橋はラリアットを放つが、回避した棚橋がスリングブレイド、TWELVE SIXで追撃。そして、ハイフライフローでダイブするも、高橋が受け止めてユウジロウズリフトで逆襲。すると、棚橋がエルボー&太陽ブロー&エルボースマッシュで巻き返すが、高橋がカウンターラリアットでなぎ倒し、インカレスラムで叩きつける。
続いて高橋は、ムーンサルトプレスで棚橋を押し潰してフォールに行くが、カウントは2。次に高橋は、東京ピンプスをさく裂させてフォールするが、これも棚橋が返す。
すると高橋は、ぶっこ抜きジャーマンの体勢に入るが、棚橋が脱出してグラウンドドラゴンスクリュー、カウンター低空ドロップキックで逆転。そして、ダルマ式ジャーマンでフォールするも、高橋がカウント1で返してラリアットからフォールに行く。しかし、棚橋もカウント1で跳ね返し、すぐさまスリングブレイドを敢行。
それでも高橋はラリアットを発射するが、棚橋がかわし、左右の張り手を連射。高橋も応戦するものの、棚橋が打ち勝つ。そして、ドラゴンスープレックスホールドで勝負に出るが、カウントは2。
ここで棚橋はコーナー最上段へのぼり、立ち上がった高橋をボディアタック式ハイフライフローでなぎ倒す。そして最後は、旋回式ハイフライフローで決着をつけた。
COMMENT
——防衛おめでとうございます。今回は、前哨戦を含めて、かなり追い詰められたと思いますが?
棚橋「ありがとうございました。長い……。俺にとって、とれも長い長い1ヶ月でした、ウン」
キャプテン「(小声で)先に乾杯しましょうか?」
棚橋「キャプテンから先に乾杯をしましょうと……」
——お願いします。
キャプテン「棚橋クン! 防衛おめでとう!! カンパーイ!!」
棚橋「カンパーイ!! ん? ……二人?」
キャプテン「また、二人だな?」
棚橋「ヨシ、がんばろうぜ! (退出するキャプテンを呼び止めて)キャプテン! 次、がんばろうな?」
※ 二人は ガッチリと握手。
——あらためて、「長く」感じた理由は?
棚橋「裕二郎の、マイク攻撃ですよ。揺さぶられて、精神的にね? ま、自分でその話題を出さないようにしてきたわけじゃないけど。いままで、正面からぶつかったことがなかったのかなって。ただ、今回ね、裕二郎がどういうかたちであれ、俺の前に過去の問題を出してきて、いずれぶつからないといけないんだったら、いまかなって。いろいろ巻き込んだけど、またね、今日を境にね、また一歩づつ行きますよ、人生をね」
——すべてを背負って、乗り越えたわけですよね。
棚橋「下からの突き上げもすぐそこまで来てますけど、まだまだ時代は譲らないっすから」
——試合の直後に、オカダ選手が上がってきました。
棚橋「あんなヤツ、見たことねーよ。この1年足らずで……出世頭だな? そして会場の反応を見てもわかるように。ちゃんとみんな付いてきている。なんだろ? この追われる者のモノ悲しさっていうか。そういうのもあるけど、まだまだ譲らないっすね」
——オカダ選手、今年の1.4では大ブーイング、今日は大声援でした。
棚橋「いや、新日本にとっては、いいことですよ、ウン。ただこのまま、あの出世頭にポーンと行かれたら、完全に時代が変わっちゃうから。エース交代だから。なんとしてもね、負けたくないっす」
——「IWGPは遠いぞ」という言葉をもう一度、繰り返したのは?
棚橋「自分にウソついたままじゃ終わらないから。『IWGPは遠いぞ』と言って、すぐ獲られちゃったから。今回こそは、自分の言葉に責任を持って、次、闘います」
——では、1.4東京ドームに向けて。
棚橋「おそらく! 1.4東京ドーム、オカダになると思うけど、俺は必ず、このベルトを守ります!」
——この喜びを誰に伝えたい?
棚橋「……。そうですね。いろいろ家族に迷惑をかけてしまったんで、いろいろ巻き込んでしまったんで。『ベルト、防衛したよ』と、嫁さんに報告します(笑顔で)」
高橋「いまの試合のことは、もう言わないで。終わったことだから。過去あったことを、振り返って、悔やむことほど、無意味なことはないからよ。そうだろ?時間の無駄だよ。いま終わったこと、振り返る?反省する?悔やむ?無意味なことだよ。この過去の失敗も、成功も、ただの“出来事”だよ。それを教科書にして、未来の成功率を上げていく。それが俺の生き方だ。決めたよ!アイツの、棚橋弘至、来年一年間で、あのポジションから、俺が引きずり落す!決めたよ。そして俺が、アイツのいる場所より、もっと上に行ってやるよ!これマジ!!」
オカダ「よし!」
外道「さあ、見せてやろうか?(と言ってブリーフケースから権利書を出す)入ったぞ、ここに!“オカダ・カズチカ”って入ってるな?! オメーにとってよ、非常に深刻な事態だな?! 相手がよ、プロレス界始まって以来の“本物”でよ!レベルの違う男だからな!テメーの時代は、1月4日で終わりだ!レインメーカーの時代だ!今までの活躍はよ、ただのお遊びだよ。“本物”が始まるのはよ、2013年、1月4日!そっから、本物のレインメーカーの時代だ」
——今年の1月4日東京ドームと同じようなセリフを、棚橋選手にぶつけ、そして棚橋選手から返ってきました。ただ、周りの反応が全くあの時とは違ったように思うのですが、そのあたりどうでしょう?
オカダ「とくにありません(と言って控室へ)」