NJPW 40th anniversary POWER STRUGGLE

日時: 2012年11月11日(日) 16:00開場　17:00開始
会場: 大阪・大阪府立体育会館
観衆: 6,600人（超満員札止め）

第6試合 30分1本勝負
スペシャルタッグマッチ

井上亘
柴田勝頼

真壁刀義
桜庭和志

境界線

05分26秒　レフェリーストップ

レフェリー｜マーティー浅見

MATCH REPORT

　10月8日両国以来となる真壁＆井上vs桜庭＆柴田のリターンマッチ。
　
　真壁組が奇襲を仕掛け、乱闘で試合の幕が開く。そして、真壁が柴田の頭部へパンチを連射し、串刺しラリアットで追い討ち。
　井上対柴田となり、井上が逆水平チョップとエルボーで攻め込む。しかし、柴田が張り手と膝蹴りで逆転。井上を場外に追いやると、待ち構えた桜庭が襲い掛かる。一方、柴田はスリーパーホールドとPKで真壁を排除。
　リングに戻った井上は、柴田と張り手を打ち合う。これは柴田が打ち勝ったものの、次のブレーンバスターの掛け合いは井上が制し、柴田を投げ捨てた。だが、すぐに柴田が立ち上がり、井上の背中にローキック。そして、羽交い絞めにして自軍コーナーへ押し込むと、桜庭がモンゴリアンチョップを見舞う。
　これで井上対桜庭となり、井上がエルボー連打、逆水平チョップ。対する桜庭は、下からのキックで反撃するが、井上がカウンタースピアーで巻き返す。
　続いて井上はバックを取るが、柴田がカットしてスリーパーホールド。それを真壁が妨害し、2人は場外で激しい番外戦を開始。
　一方、リング上では桜庭が両腕でエルボーをブロックし、掌底連打。それでも井上はバックを取るが、桜庭が腕を取ってテイクダウンさせ、腕ひしぎ逆十字固めを狙う。
　すると井上は、腕を極められたまま桜庭を持ち上げようとする。それに失敗すると、上から覆いかぶさってフォールに行くが、桜庭が跳ね返す。
　そして桜庭は、井上の上に乗ったまま巧みにポジションを変え、サクラバロック（チキンウィングアームロック）で絞り上げる。それでも井上はギブアップしなかったが、危険と判断したマーティー浅見レフェリーが試合をストップした。
　
　試合が終わったものの、真壁と柴田は場外で番外戦を続行。すると、桜庭が柴田をやや強引にリングへ連れ戻す。
　ところが、真壁が追いかけてきてリング上での乱闘となり、キャプテン、田口、KUSHIDAたちが止めに入る。収まりのつかない真壁は、「オイ、豆しば！もう1回だ!! 来い、コノヤロー!!」とマイクで絶叫。これで激怒した柴田が襲い掛かり、場内が「もう1回」コールに包まれた。
　だが、セコンドたちが必死になって2人を引き離し、ようやく真壁が退場した。

COMMENT

——最後、かなり真壁刀義選手と激しくやり合いましたが？
柴田「え？ウン、やるんならやるよ？やるんならやるよ。やっと、覚悟ができてきたんじゃないの？　いいよ」
——桜庭選手は、井上選手からレフェリーストップ勝ち。今日の試合はいかがでした？
桜庭「えっ？　……よかったです（笑）」
——今回、2大会続けて、同じカードでしたが？
柴田「いや〜〜、自分たちって言うよりも、ファンの皆さんが、それで納得しているのかなって思いますね」
——とくに井上選手とは……
柴田「（さえぎって）もういいよ！　井上以外で!！（指を突き出して）。……ヘヘヘ」
——とくにこの選手、とか指名する気持ちは？
柴田「言ってもかなわないし……とくになんも言わないっすよ！」
——桜庭選手は？
桜庭「いや、とくに組まれた試合を一生懸命、がんばることができればいいですよ。とくに誰とかはないです」
——柴田選手は「新日本プロレスは軽い、ゆるい」と再三言ってましたが？
柴田「変わらないね！　変わらないですねぇ。まぁ、でも……」
桜庭「もうちょっと、ボクも今日、真壁選手と絡みたかったですねぇ！　あのデカさを体感したかった！」
——今日は桜庭さんは物足りない？　もっと真壁選手と絡みたかった？
桜庭「いや、でももう……（柴田のほうを指して）」
柴田「じゃ、真壁と誰か！　真壁ともう1人！　井上より強いヤツ！　どうですかコレ？　見たいでしょう！（指を突き出して）。真壁と井上より強いヤツ！」
——井上選手のがんばりに期待しているファンもいると思うが……。
柴田「いいもんはいい。悪いもんは悪いんだから。もういい！　……次は井上以外で！」
　

真壁「オイ！コノヤロー！枯れ散らかしたよ、桜の木によ、つながれて『キャンキャン、キャンキャン』わめいてる、柴犬!! いや、違った。オイ豆柴!! 俺がよ、本当の“なんでもアリ”をよ、テメーに教えてやる。オイ新日本！いい加減、組めコノヤロー！柴田のシングルだコノヤロー！もうトサカきたぞコノヤロー！上等だ！テメーがその気ならよ、こちとらやってやるよコノヤロー！お決まりのセリフ？冗談じゃねぇぞ！俺が現実をわからせてやる。それだけだよ」

——柴田選手が「シングルマッチはやらない。タッグマッチしか闘わない」と言ったら？

真壁「なんでだよ？その『タッグマッチに目覚めた』とかぬかしてくれてんのか？『タッグマッチに目覚めた』？そんな理論武装どうでもいいんだ！だったらよ、俺に菓子折りの一つでも持ってこい！そしたら相手してやるよ！もうタッグマッチ飽き飽きだ！この俺様、真壁刀義が、じきじきにテメーとシングルだ！オイ！光栄に思えよ！それだけだ！」

——柴田選手の一番なにが腹立つ？

真壁「腹が立つ?! なんだろな？オマエの技の軽さを棚に上げて、ヒトのことを軽いだ？そうかそうか、俺の技は軽いか？だけどもよ、オマエのケツはもっと軽いぞ。テメーの信念貫いてみろコノヤロー！それだけだ！気に入らねぇ？全てが気に入らねぇよ。あんなヤローのよ、なんだか知らねぇけど、いいか？ここは新日本プロレスなんだよ！勝った負けた？そんなことはどうでもいいんだよ。生き様刻んでこいコノヤロー！そうじゃねぇと、テメーによ、明日はねぇんだよ！わかった上でケンカ売ってこい！それだけだ！いいんじゃねぇの？燃えてきたぜ。かつての後輩だ。ちょいとばかしよ、生きザマが違うんだよ。ヤローは総合格闘技の道で、マズいメシ食ったろ？ところがどっこいよ、この俺様はよ、新日本プロレスで臭いメシ食ってきたんだコノヤロー！それを全部くつがえしてだ、全部ひっくり返して今があるんだオイ。勘違いしてくれんなよ！俺は正真正銘のトップだよ。いつでもかかってきなさい。それだけだ」
※井上はノーコメント